藤原美智子さん、杉山愛さん登場／スマイル美人が「笑顔のためにしていること＜前編＞」

さまざまなアプローチで「笑顔の効力」をひもとく今回の特集。特集後半は、おとなボディブック出演者の中から、特に印象的だった“スマイル美人”が再登場！「笑顔のために実践していること」「笑顔によって得られるメリット」について、みなさんへの共通Q&Aでお届けします。

ビューティライフスタイルデザイナー・藤原美智子さん「心からの笑顔って、周囲の人々に伝染しますよね」

藤原美智子（ふじわらみちこ）ビューティライフスタイルデザイナー、「MICHIKO LIFE」プロデューサー、信州大学特任教授。2022年４月をもって42年間のヘア・メイクアップアーティストとしての活動に終止符を打ち、食や健康、装い、暮らしなど美しい生き方を提案するビューティ・ライフスタイルデザイナーに専念。執筆、化粧品関連のアドバイザー、講演など幅広い活躍を続けている。

質問：笑顔のために実践していることは？藤原美智子さんの回答：表情筋が硬くなっていると笑顔もこわばってしまうし、ほがらかで自然な印象にならないので定期的にほぐすようにしています。まずは、清潔な指で口の中をマッサージ。人差し指を横にして上下の歯茎全体をマッサージしたり、親指で上あごと下あごの間の筋肉を上下にマッサージしたり。あるいは、親指は口の内側に、人差し指は皮膚側につけて、親指で頬の内側を軽く縦にマッサージすることもあります。こうやって口まわりの硬さをほぐすと、口が開けやすくなるし、力みも取れて自然な笑顔がつくりやすくなります。何よりこんな風にマッサージすると、「ふ～」と力が抜けて気持ちまで軽くなるせいか、自然に笑顔になるという効果も得られますよ。

質問：あなたにとって笑顔の効力は？藤原美智子さんの回答：心からの笑顔って、周囲の人々に伝染しますよね。つまり笑顔には、人を幸せな気持ちにする力があるということ。もちろん笑っている本人も楽しかったり幸せを感じていたりするからこそ笑顔になると思うのですが、そんな心の状態ではなかったとしても、笑っているうちに気持ちが上向きになる。するとそのうち、心から笑えるような心の状態になるから不思議です。だからたとえ今、落ち込んで笑顔でいられないような状態だったとしても、そのピークが過ぎたら上向きを目ざして笑顔を意識してみることをおすすめします。すると心がその表情につられて、本当に気持ちが上向きになっていくんです。笑顔には自分の気持ちを変える力がある。それを利用しないのはもったいないなと思っています。

【編集担当より】藤原さんの笑顔は、言葉にするならば「優美」。年齢を重ねてなお、新しいステージへと軽やかに上っていく。その生き方が、柔和な表情となって表れるのではないか。そんなふうに感じています。

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杉山愛さん・元プロテニスプレイヤー、現女子テニス日本代表監督「笑顔は幸福を連れてくる。私はそのことを心から信じているのだと思います。」

杉山愛（すぎやまあい）17歳から34歳までプロテニスプレイヤーとして活躍。WTAツアー最高世界ランク、シングルス８位、ダブルス１位。現在は女子テニス日本代表監督として活動中。

質問：笑顔のために実践していることは？　杉山愛さんの回答：禅の言葉で「遊戯三昧」という言葉があります。これは、私がスランプの時に出会った言葉なのですが、「楽しい事をする」ではなく、「する事を楽しむ」。私はこの言葉を、日常生活のあらゆる場所で意識するようにしています。プライベートで楽しい時間を過ごしているときはもちろんのこと、真剣に仕事に取り組んでいるときや、ついバタバタしてしまいがちな家事育児のシーンでも、思い出すようにしているのです。すると自然に笑顔があふれてきて、次の言葉が浮かんできます。「笑う門には福来る」。不思議なことに、そのあと本当にハッピーなことが舞い込んだりするのですよね。笑顔は幸福を連れてくる。私はそのことを心から信じているのだと思います。

質問：あなたにとって笑顔の効力は？　杉山愛さんの回答：笑顔にはメリットしかない！そう感じているのは私だけではないと思います。その効用を特に感じるのは、自分自身が緊張しているとき。顔がこわばっているなと感じたら、無理にでも口角を上げて笑顔をつくります。するとなぜか心が落ち着いて、自分を客観視することができ、少し余裕が生まれるのです。
私は今、女子テニス日本代表監督として活動していますが、チームのムードがピリピリしたときも、笑顔は力を貸してくれます。選手たちが最高のパフォーマンスを発揮するのは、緊張とリラックスのバランスが取れているとき。緊張が勝りすぎているなと思ったら、まず私がスマイル。するとその微笑みが伝播して、選手たちの心身のバランスがよくなり、最高のプレイにつながる。ほら、やっぱり笑顔にはメリットしかないのですよね。