おとな世代にとってのタンパク質の重要性を理解はしていても、日々の献立にどれだけ反映できているでしょうか。ふとした転倒で骨折に至った経験を機に、タンパク質重視の食事へと方向転換した料理研究家・橋本加名子さんから、朝・昼・夜のおすすめレシピを学びます。
タンパク質が不足しがちな朝は、つくりおきできるおかずがお役立ち。手軽に補給できる優秀食材のツナを活用します。ヨーグルトやゆで卵も加えられたら、理想的なモーニングに!
材料<2人分>
- ツナ缶 3缶(210g)
- キャベツ 1/4個
- にんじん 1/4本
- 塩 小さじ1/2
- マヨネーズ・酢 各大さじ2
- 砂糖 小さじ1
- こしょう 少々
- A
つくり方
- キャベツ、にんじんはせん切りにしてボウルに入れ、塩を振ってもみ、10分おく。
- 1を手でぎゅっと絞ってボウルに入れ、軽く油を切ったツナ、Aを加えて和える。
タンパク質コラム その1
好きな食材で、手軽に、バランスよく!
タンパク質が豊富な食材と聞いて、何が思い浮かびますか? お豆腐や納豆などの植物性タンパク質から、鶏肉、豚肉、お魚、卵などの動物性タンパク質まで実にさまざまです。さて、その中からあなたの好きな食材はどれでしょうか。その好きな食材をメインに、植物性、動物性をバランスよく交えて、日々の献立を組み立てることをおすすめします。
私が好きなのは、やっぱりお豆腐。意外かもしれませんが、パックごと冷凍してしまいます。使うときは自然解凍。スライスしてソテーにしたり、そぼろにしてひき肉のように使ったり。味も染みやすく、食べ応えがあるのでお腹も満足。一度試してみてください。
調理が面倒だなと思ったときのおすすめは、お刺身。お醤油はもちろん、塩、オイル、ビネガーと和えてカルパッチョ風にしても。あとはやっぱりステーキ。だって焼くだけ、ですから(笑)。ほら、難しく考える必要はありません。好きな食材を、手軽に、バランスよく。それだけで1年後のからだが変わってくるはずですよ。
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橋本加名子(はしもと かなこ)
料理研究家、栄養士、フードコーディネーター、国際薬膳調理師。タイ料理、ヴィーガンタイ料理、和食、発酵の料理教室「おいしいスプーン」を主宰。『老けない体をつくる! たんぱく質の10分おかず』(ART NEXT)ほか著書多数。新刊『魔法の万能調味料 玉ねぎ麹レシピ』(河出書房新社)が好評発売中。
サイト:「おいしいスプーン」
Instagram:kanakohashimoto1
構成・文/本庄真穂
撮影/よねくらりょう
デザイン/日比野まり子
撮影/よねくらりょう
デザイン/日比野まり子