2023.03.23

【特集】みんなの睡眠事情大調査#02

おとな世代が「眠り」のためにやってること~睡眠12ヵ条<後編>

OTONA BODY BOOK 編集部

前編に引き続き、おとなボディブック編集部のスタッフが睡眠のために「やってよかったこと」を公開。大ヒット本『スタンフォード式 最高の睡眠』で世界的に知られる西野精治先生が提唱する「睡眠12ヵ条」に基づいて、ご紹介します。日常の小さなヒントとしてご活用を!

睡眠12ヵ条監修/西野精治先生(スタンフォード大学医学部 教授)

<前編>睡眠第1~7条と体験コメントはこちら

第8条 寝室の温度・湿度、寝具の通気性など、環境を整える

「子どものときからの習慣で、必ずパジャマ(それも季節に応じて)に着替えます。パジャマは寝返りしやすいものが好みです。そして起きたらすぐ部屋着に着替えて、切り替えを。寝るとき用のブラも愛用していて、バストまわりが包まれるここちよさで着用が習慣化しました」(マーケティングN)

「レギュラーの寝具のほかに、タオル・バスタオルを活用して調整しています。冬なら肩や腰など、冷えやすいところに重ねて温めたり、夏なら暑すぎる寝具をライトなタオル類に替えたり、ちょうどいい温度になるよう微調整します」(デザイナーM)

「ベッドサイズをダブルからワイドキングにしました。夫とふたりで寝ていても、大の字になれるし、何にもぶつからない、ベッドからはみ出ない。すごい開放感で、寝るのが楽しみになりました。ポータブル調光ランプをいただいたので、ベットルームでの灯りはそれだけにして、明るい照明は使わないようにしています」(ライターM)

「子どもが赤ちゃんだった頃に聴かせていた、クラシックのCDを自分のために聴いています。朝は『おはようベイビー』、夜は『おやすみベイビー』というテーマで、主にピアノ演奏曲で編集されています。朝と夜に30分ずつ聴くと、気分が落ち着き、熟睡できているような気がします」(宣伝C)

第9条 就寝90分前に入浴。すぐ寝るときはシャワーで

「帰宅したら即お風呂に入りたい派なので、入浴時間や長さなどはあまり気にしていませんが、夜遅くなりすぎないよう気をつけています小林麻利子さんの“マインドフルネス入浴法”も、実は前から自然にやっていたことで、入浴時間が楽しみになります」(デザイナーM)

「前はiPadを持ち込んで海外ドラマを観ていましたが、なんだか脳が疲れる気がしてやめました。炎を見つめるのがもともと好きなので、最近はキャンドルを灯してぼんやりします。これが不思議なほどにすっきり。そのあと、ハーブティを飲んだりして過ごします。入浴から寝るまでの90~120分、1日の中でいちばんリラックスできる好きな時間です」(編集K)

第10条 ベッドの上ではスマホを見ない

「寝る前のスマホの“だらだら見”をやめようと決め、スマホはベッドルームに持ち込まないことにしました。始めてみたら生活にメリハリがついて、やってみてよかった!」(ライターM)

「スマホの<おやすみモード>を夜10時に設定し、電話の着信やメッセージ受信などの通知が来ないようにしています。通知がなくなると、スマホに手を手を伸ばすことはなくなるし、ニュースやメールをつい見てしまうことも防げます」(編集K)

第11条 少量(1合程度)の飲酒にとどめる

「お酒の値上げを機に、我が家では食事のときは“ビール1缶だけ”と決めました。夜遅くまでダラダラ飲んでいたときより、寝つきはよくなった気がします」(編集J)

「お酒は大好きだけれど、生活のメリハリのために、家では飲まないようにしています。コロナ禍以降は外で飲みすぎることも減って、そのせいなのか(?)途中覚醒は減ったような…」(ライターS)

第12条 ジョギング・散歩などの有酸素運動を。就寝前はヨガやストレッチなど軽い運動にする

「ジムで軽く筋トレなどをやった夜は、眠くなりやすいです。ウォーキングやジョギングもしてみましたが、それよりも私の場合は、軽い筋トレ→おなかがすく→腹八分目の食事が快眠プレミアムコースです」(ライターS)

「更年期症状に悩んでいたとき、友人にウォーキングをすすめられました。さらに、スマートウォッチを手に入れてからは、心拍数を測りながら100~110拍/分になるように早歩きに挑戦中。これがけっこうキツい!けど、適度に疲れてよく眠れます。朝か夕方に週3~4日実践中です」(ライターY)

「お風呂上がりに軽いストレッチをして、1日の疲れをリセットします。元気があるときは、動画のヨガレッスンを見て呼吸法なども追加します」(編集J)

おとな世代が「眠り」のためにやってること~睡眠12ヵ条<前編>

  • <睡眠12ヵ条>の監修
    西野精治先生
    スタンフォード大学医学部精神科 教授
    睡眠・生体リズム研究所(SCNラボ)所長
    株式会社ブレインスリープ 最高研究顧問
    医師 医学博士
    1955年大阪府生まれ。スタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所へ留学時に、突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぎ、ヒトのナルコレプシーの主たる発生メカニズムを突き止めた。2007年、日本人として初めてスタンフォード大学医学部教授に就任。睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから個体レベルまで幅広い視野で研究している。
イラスト/中根ゆたか
デザイン/日比野まり子