寝るとき、
みんながいちばんよく着ているのは…
眠るとき、あなたは何を身につけていますか? 素肌にお気に入りのランジェリーだけという人もいれば、Tシャツやスウェットという人もいるでしょう。
40代以降の女性に「就寝時によく着ている衣類」を聞いたアンケートによると、パジャマと回答した人は56%。それに対し「Tシャツ」または「スウェット」を合わせると4割近くいるということがわかりました。
「なーんだ、みんなもTシャツやスウェットで寝てるのね」と思ったあなた、そのTシャツやスウェット、洗濯を繰り返してゴワついていませんか? 寝返りをうつとき、ひざやひじが窮屈になっていませんか? 汗をかいたときの吸収や、通気性はどうでしょうか? 色あせたりほころびていたり、気分が「下がる」ものだったりしませんか? 眠ってしまえば関係ないでしょ、なんて思っていても、こうしたことが、実は「ここちよく眠る」妨げになっているかもしれません。
ここちよい眠りが得られている人の、
より多くが“パジャマ派”
ここに、就寝時に着るものと、ここちよく眠れている人の関係を示す調査結果があります。
「快適な睡眠がとれていますか?」という問いに対して、「はい」と答えた人は全体の16%で、そのうちパジャマを着ていたのは67%。一方、「いいえ」と答えた人は全体の39%で、そのうちパジャマを着ていたのは50%。ここちよく眠れていると回答した人のほうが、パジャマの着用率が高い結果となりました。
眠りのために必要なのは
「動き」「温度」「肌ざわり」
ワコール人間科学研究開発センターでは、からだの特性研究をもとにして、「ここちよい」眠りのためのパジャマの要素を、3つあげています。
- 1 動き:寝がえりをうっても、きゅうくつ感、まとわりつく、突っ張るなどの不快を感じにくい、適度なゆとりを持たせた設計。
- 2 温度:暑い・寒い・ムレるなどの季節ごとに感じる不快感を抑え、温度・湿度を快適に保つ素材や形状の採用。
- 3 肌ざわり:ゴワつきやチクチク感のない、ソフトな肌ざわりの素材を使用。
就寝時、あなたの着ているウェアについても、これらのポイントを基準に選んでみてはいかがですか?
睡眠科学「ふわごころ®」パジャマ
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トイレ・歯磨き・パジャマは
「眠り」の3大スイッチ
おとな世代になると、寝つきの変化を感じやすくなるもの。そのための「眠りへのスイッチ」の大切さについて、婦人科専門医・松村圭子先生の実体験でも語られています。この眠りのスイッチは一般に「入眠儀式」と呼ばれ、睡眠の質を左右する大事な要素です。
ワコールのアンケートでは、入眠儀式を実践している人は約8割以上。その内容は、トイレ・歯磨き・パジャマの順でした。
おうち時間が長くなったからといって、起きている時間と就寝中の服の差がなくなってしまっては、睡眠のスイッチも入りにくくなってしまうもの。寝るときだけでなく、昼間からTシャツやスウェットで過ごすことが多いという人は、あえてトイレや歯磨き、入浴と同じように、パジャマへの着替えを習慣にしてみる。また、お気に入りのパジャマをひとつ手に入れて、それを着る時間を「お楽しみ」のひとつにしてみる。1日頑張った自分への労いにここちよいパジャマに包まれるのも、いいかもしれません。パジャマを使って入眠儀式を自分なりに演出してみては、いかがでしょう。ベッドタイムが楽しみになって、いつもよりここちよい眠りが手に入るかもしれませんよ。
着慣れたスウェットやジャージは…。まだ使えそうならフリマアプリで売ったりリメイクするのもあり。くたびれてきているなら、「ありがとう。おつかれさま」と声をかけて、掃除に使うなど最後までフル活用を。
- Answer -
ここちよい眠りのためには、「パジャマに着替える」入眠儀式を。
ここちよい一着を見つけてベッドタイムを「楽しみ」の時間に。
イメージ写真・イラスト/shutterstock.com