2023.03.16

【特集】みんなの睡眠事情大調査#01

おとな世代が「眠り」のためにやってること~睡眠12ヵ条<前編>

OTONA BODY BOOK 編集部

睡眠の悩みは、多くの更年期世代が抱える現代の問題。とはいえ、さまざまな知識も経験も重ねてきたおとな世代なら、悩みと上手につきあう方法も、それぞれもっていることも事実です。そこで、おとな世代が中心の「おとなボディブック編集部」のスタッフが、3月18日「睡眠の日」に合わせて、「睡眠のためにやってよかったこと」を公開!

方法は、著書『スタンフォード式 最高の睡眠』のヒットで世界的に知られる西野精治先生が提唱する「睡眠12ヵ条」に基づいて、アンケート。それぞれの項目で実践していること・やってよかったことをあげてもらいました。睡眠の悩みがさまざまなら解消法もさまざま。<前編><後編>に分けてご紹介します。日常の小さなヒントとしてご活用を!

睡眠12ヵ条監修/西野精治先生(スタンフォード大学医学部 教授)

第1条 仕事に合わせ、起床時間を固定する

「寝る時間が変わっても、起床時間は決めておくといいと聞いてから、<冬は6時><夏は5時>に起きています。そして、大事な仕事ほど朝早いうちに片付ける。頭がスッキリするだけでなく、夜寝るときに頭がモヤモヤすることも減った気がします」(編集Y)

「仕事に出るまでの準備時間が1時間10分必要なので、そこから逆算して目覚ましをかけています」(マーケティングN)

第2条 起床後、太陽の光を浴び、活動量を上げる

「寝室の東側のカーテンを開けたまま寝て、朝日が差し込むので自然に目覚めることができます。その後は毎朝インスタライブでのヨガレッスン。これだけで、1日スッキリ過ごる!」(ライターM)

「起床後は、全身の関節ひとつひとつを伸ばすような感覚で伸びを。スッキリして、起きてから動くのが楽になっています。生理時などからだがツラいときこそ、あえて少し早めに起きて、このストレッチ+あたたかい飲み物+軽い朝食で自分を起こしてあげます」(デザイナーM)

「鉄鍋でお湯を20分沸かし続けて、じっくり白湯づくり。コップ1杯飲むだけで、1日の活力が湧いてくるみたい」(編集J)

第3条 バランスのとれた朝食をとる(あたたかい汁物は覚醒を導く)

「朝食はヨーグルトにドライフルーツ、オートミールが中心です。でも、それだけだとからだが冷えるので、スープなどあたたかいものを加えるようにしています」(ライターM)

「食欲がなくても、味噌汁を朝飲むのが習慣です。からだがあたたまるし、1日のスタートを気持ちよく切れるから。時間がないときは、インスタントの味噌汁でも十分おいしいし、朝のミソ活、おすすめです」(編集Y)

第4条 状況が許せば、パワーナップ(15~30分程度の仮眠)をとる

「昼寝をしたいけれど、職場では無理。週末だけ昼寝をしていますが、平日にできないぶんを補えているといいな…と思いつつ」(ライターS)

「家で仕事中につい、午後2~3時あたりにうとうと。10~20分程度昼寝をします。しない日のほうが疲れがたまって夜眠れるのかと思いきや、意外とそうでもないことに気づきました。夜のためにも、日中に頭を休めることは大切なんですね」(編集J)

第5条 コーヒーは1日最大4~5杯程度(カフェイン400mg程度)で、午後の早い時間まで

「カフェオレが好きなのですが、寝る前に飲みたくなったときは、コーヒーの代わりにカフェインフリーのルイボスティを濃いめにいれて、ミルクティにして飲みます。味わいが好きなのと、よく眠れる気がするので」(ライターM)

「就寝前5時間はコーヒー・煎茶などカフェインが多そうな飲料は避けています」(デザイナーM)

「午前はコーヒー、午後はほうじ茶やハーブティというのが習慣です。最近はノンカフェインのコーヒーを扱うカフェも増えてきたので、新しいカフェめぐりも楽しんでいます」(編集Y)

第6条 夕食は就寝の2~3時間前までにとり、夕食後はリラックス

「できるだけ夜7時までに食事を済ませ、テレビを見て家族だんらん。リラックスできる日もあれば、反抗期の息子にイライラしてしまう日もあって、イライラのあとは寝つきにくいようです…」(ライターS)

「血糖値を上げない<食べる順>に気をつけています。野菜を最初に、ごはんはあとから。食後はダラダラ過ごして(笑)、好きな時間です」(マーケティングN)

第7条 就寝時間を固定する(起床時間から、自分が必要とする睡眠時間を逆算)

「かつては夜型人間でしたが、40代後半からは夜遅くまで起きていられなくなりました。今は、テレビで夜9時からのニュースかドラマを見て、10時には寝るという生活。このリズムができてから、寝つきもよくなりました」(ライターS)

「夏の睡眠時間は6~7時間、冬は7~9時間くらいがベストだと感じています。なので、翌日に起きる時間から逆算して睡眠時間を決めます。ただ、時間を気にして必死に寝ようとすると、かえって眠れなかったりするのですが…」(デザイナーM)

  • <睡眠12ヵ条>の監修
    西野精治先生
    スタンフォード大学医学部精神科 教授
    睡眠・生体リズム研究所(SCNラボ)所長
    株式会社ブレインスリープ 最高研究顧問
    医師 医学博士
    1955年大阪府生まれ。スタンフォード大学医学部精神科睡眠研究所へ留学時に、突然眠りに落ちてしまう過眠症「ナルコレプシー」の原因究明に全力を注ぎ、ヒトのナルコレプシーの主たる発生メカニズムを突き止めた。2007年、日本人として初めてスタンフォード大学医学部教授に就任。睡眠・覚醒のメカニズムを、分子・遺伝子レベルから個体レベルまで幅広い視野で研究している。
イラスト/中根ゆたか
デザイン/日比野まり子