
10月5日(土)、新宿の「Alpen TOKYO」にて、CW-Xが主催する「Baby School」が初めて開催されました。「Baby School」(「Baby」はCW-Xのブランドスローガン「Be a better you」の略)とは、コンディショニングの大切さやカラダを動かす楽しさを伝える活動のこと。記念すべき1回目のゲストは、駅伝ファンから今もなお3代目山の神として親しまれる神野大地さん。トークイベントの様子をレポートします!
動的、静的ストレッチでコンディションづくり
イベント当日はあいにくの雨。それにもかかわらず、新宿の「Alpen TOKYO」には、マラソン経験者・未経験者さまざまな人が集まり開始時間にはほぼ満席に。

まずはじめにイベントのMCを務める牧野英明さんが登壇。アルペンランニングディヴィジョンアドバイザーでもある牧野さんは、自身もランナーとしてさまざまな大会に出場しています。「それではお呼びしましょう」、とのかけ声で神野さんが登場! トークイベントの始まりです。

まずは、神野さんもふだん実践しているウォーミングアップについてのお話から。
「ウォーミングアップの目的のひとつは、けがをしないため。そしてもうひとつは早く走るためです。なんの準備もせずに走り出すと、心拍数が急に上がるため、カラダがきつくて思うように走れません。けがを予防し、よいコンディションで走るためにもウォーミングアップが必要なのです。
僕らがウォーミングアップに行うのは、『動的ストレッチ』です。この言葉、聞いたことありますか? 動的ストレッチとは、カラダを動かしながら筋肉をあたため、関節の可動域を広げるストレッチのことです。

そして走り終えたあとは、『静的ストレッチ』を行います。静的ストレッチとは、筋肉をぐーっと時間をかけて伸ばすストレッチのことです。疲労を残さないためにもカラダの緊張をやわらげて血流をよくすることが大事です」と神野さん。
カラダをケアする目的がまったく異なるからこそ、走る前は「動的」、走ったあとは「静的」とストレッチのやり方も異なるのだそう。
ランニング前の肩甲骨まわし
青山学院大学時代、駅伝中継でテレビに映る神野さんが走り出す前に「肩甲骨をぐるぐると回している姿はよく覚えている」とMCの牧野さん。
「カラダがきついときこそ、足ではなく腕振りに意識を向けると足がどんどん前に出るんですよね。腕を使って推進力を高めるためにも、ウォーミングアップで腕を振るようにしています。せっかくなので、今みんなでやってみましょうか?」と神野さん。

「肩に手を置いて、ひじにライトが点いているのをイメージしてください。そのライトを回すようにひじで円を描きます。腕を耳の横につけて上にもっていき、ぐっと後ろに引いたら、下を通ってもとの位置へ。左右5回やりましょう」と会場全員でストレッチ。

やってみると、なんともいえないリフレッシュ感が! 会場の方々の後ろ姿を見ても、腕を回すたびに背筋が伸びていくのがわかります。このストレッチは肩こりにも効果的だとか。ランニング前だけでなく、デスクワーク中にさっと行えます。
初心者にもおすすめのコンディショニングウェア
続いて、練習中やレース中にカラダをサポートしてくれるアイテムについて教えてもらいます。神野さんは、CW-Xのウェアを練習中に愛用しているそう。
「筋トレなどフィジカルのトレーニング中にもよくはいていますし、選考会前のいちばん大事なジョギングのときにも欠かせません。普段はショートタイツをよくはきますが、冬はロングもはきますね。

この『ジェネレーターモデル』のロングタイプは、着地の衝撃をやわらげる効果が期待できる、ひざのサポートがいいですよね。走り慣れていないころは、体重の負荷がひざにかかり、痛めてしまう人も多いので、ランニング初心者にもおすすめです」と神野さん。
また、テーピングは貼る箇所や貼り方で効果の出方も変わってきます。専門的な知識も必要で、自己流で行うとかえって負担がかかってしまうことも。
「その点でもテーピング原理を応用したCW-Xは、パフォーマンスの向上につながるのではないでしょうか」と神野さん。
いろいろなメーカーのタイツをはき比べてみると「違いもわかりやすい」と神野さん。
「タイツを変えて同じ場所で走ってみると機能の違いがよくわかりますよ。CW-Xはこの薄さでこれだけのサポート力があるのが大きな特徴だと思います。僕は今日、『ジェネレーターモデル』のハーフタイツを家からはいてきたのですが、骨盤まわりを上下左右からサポートされているからか、普段よりも自然と姿勢がよくなっている気がします。夕方から走る予定がある日など、朝からはいて出かけるのもいいですね」

そのほかのハーフタイプとして「CW-X Pro」も紹介。「CW-X Pro」は、骨盤や股関節、腹圧がサポートされ、下半身の軸がブレにくいのが特徴。神野さんはトレーニング時に活用することも。
「走っているときは体幹を安定させることがとても重要です。このタイツをはいていると、コアが入りやすく、体幹のトレーニング効果を引き出しやすいと感じます」

「ところで、CW-Xはワコールがつくっていることはみなさんご存知でしょうか? 下着づくりのノウハウがスポーツブラにも活かされています」と牧野さん。「女性のランナーと話していると、CW-Xのスポーツブラの支持率の高さは本当にすごいと思います。ホールド感が違うと聞きます」と神野さん。

ランニング前にはお味噌汁
最後は来場のみなさんからの質問コーナーです。青山学院大学時代に神野さんの走る姿に感銘を受け、自身もランナーになったという女性からは「レースに出る前に、どんなものを食べているか」という興味深い質問も。
「ごはん、お味噌汁、小鉢、肉など簡単な定食という感じですね。便通がよくなってエネルギーが流れてしまうのを避けるため、食物繊維が多いもの、例えば生野菜などは食べないようにしています。そのときどきによって食べるものは変わりますが、当日の朝は、必ず味噌汁は飲むようにしています。塩分を含むので脱水予防になりますし、内臓があたたまり、カラダが目覚めます」
さて、和やかに進行したトークショーもこれで終了。この日はCW-X製品を購入した方には神野さんのサインやTシャツをプレゼント。これからランニングを始めたいからと、はき方のコツやどんなタイプが自分に合っているかなどをスタッフに聞きながら購入する人も。山の神からの直筆のサインは、ランニングのモチベーションアップになりそう!

後編では引き続き神野さんにご登場いただき、ワコールボディブック読者のみなさんからの質問にお答えいただきます。お楽しみに。
- 神野大地 中学校から陸上を始め、中京大中京高校から青山学院大学に進学。大学3年生のときに箱根駅伝往路5区で区間新記録を樹立、“3代目山の神”として駅伝ファンに親しまれる。プロランナーに転向し、2019年アジア選手権マラソン優勝等さまざまな実績をあげる。現在は、世界大会での活躍を目指して日々トレーニングに励むかたわら、MABP陸上部プレイングマネージャーとして、選手を導く役割も担う。
- 牧野英明 アルペン ランニング ディヴィジョンアドバイザー。BEAMSで勤務し、#いつでも10km走れるコーディネイトをテーマにした、「走るのに快適なファッション日常着」と「機能美溢れる高性能ギア」を独自目線で提案している。
撮影/高木亜麗
デザイン/WATARIGRAPHIC