2023.05.11

【特集】もしかして尿もれ? #01

1500人アンケート<前編> 尿もれは「咳、くしゃみ」が2大要因

OTONA BODY BOOK 編集部

軽失禁・尿もれとは、「膀胱から少量の尿が自然にもれてしまう」現象。加齢や出産などにともなって起こり、一般的には、40代以降の女性であれば44%に尿もれの経験があるというデータもあります(『更年期の教科書』産婦人科医・高尾美穂著より)。そういえば私も…と、思い当たる人も多いのではないでしょうか。

そこで、おとなボディブックでは2023年3月、軽失禁・尿もれについてアンケートを実施。みなさんの実体験や困りごとを聞きました。特集の#01(今回)、#02では、そのアンケート結果を発表します。続く#03以降は、尿もれに関する正しい知識みなさんからの疑問の数々を、産婦人科医・高尾美穂先生にお答えいただきます。こちらは6月に順次更新予定。全5回の尿もれ特集を通して、あなたの不安や疑問を解決しましょう!

30代、40代から始まる人が多い尿もれ。
あなたは…?

いつごろから軽失禁・尿もれを経験し始めましたか?

「30代」「40代」からの人が多いという結果ですが、中には「20代から」「60代以降」という人も。年齢基準だけでなく、「出産したあとから」「更年期に入ってから」「閉経と同時に」「病気で寝込んでから」「急激に太ってから」など、生活やからだの変化のタイミングとの関連を感じている人が多数いるようです。

おなかに力を入れたとき、ふともれる…
コントロールしにくい尿もれの実態

どんなときに軽失禁・尿もれが起こりますか?

「咳やくしゃみでおなかに力を入れたときに。壁などを触って(おなかへの)圧を分散させるようにしています」
「花粉症なので、突然のくしゃみには高い確率で起こります」
「大笑いをしたあと、ふと気づいたら…」
「子どもを抱き上げたとき」
「トランポリンを飛んだとき」
など、腹部に圧のかかる動作の影響は大きいよう。ほかにも、
「お笑い番組が好きなのですが、大笑いをしたり、それで咳き込むと、じんわりともれている感じがします」
「ランニングでスピードを出すとき」
「電車が来て急いで走ったとき」
など。

こうしたからだへの刺激のほかに、
「寒い日はトイレが近くて、特に外出先でいきなり尿意が襲ってきたときは、いつしか少しもれています」
「水仕事をしているとき」
「流れる水の音を聞いたとき」
など、腹圧がかかるときでなくとも、条件反射的に起こる尿もれの例もありました。

尿もれの頻度は
「日に数回」から「月1回未満」まで
さまざま

どれくらいの頻度で軽失禁・尿もれが起こりますか?

「月に1回未満」がいちばん多い結果ですが、もっと頻度の高い「週に1回以上」、「月に1回以上」も多数の回答者がいました。

吸水ライナーや専用ショーツ、漢方薬など
対策のバリエーションは拡大中

軽失禁・尿もれにどんな対策をしていますか?

対策は実にさまざまですが、「こまめにトイレに行く」「おりものシート/軽失禁・尿もれ対応の吸水ライナーやパッドを使う」などの対処法が上位に。ほかには、「腹筋や骨盤底筋のトレーニング」「飲む水分を調整する」「漢方薬を使う」などの対処法、さらには複数の対策を並行して実践している人も多くいました。
長く経験している人には、「最近は吸水パッドや吸水ショーツの種類が増えて、助かります」といった声もあがりました。

次回#02では、尿もれに関して「困っていること」「抱くイメージ」についての結果を報告します。お楽しみに!

回答者プロフィール
取材・文/おとなボディブック編集部
デザイン/日比野まり子