
ワコールウェブストアを利用してワコールの商品を購入したあと、どんな工程を経てお客様の手元まで届くのでしょうか。ふだんは見ることのできない、流通センター内を特別公開! 「人の手」を介して、気持ちを込めて、大切な商品を、大切な人に。思いのこもった全工程をお届けします。


お客様からの注文内容はシステムによって一括管理され、グルーピングされた受注データが翌日には流通センターへ送られます。その数、一日平均4000件。工場は土日が休みのため、週明けには多いと1万件を超えることも。


国内外のワコール縫製工場より入荷した商品が伝票と相違ないか、専門スタッフがひとつひとつ丁寧にチェックしていきます。ここで数が合ったら「在庫」として換算されます。

商品不足にならないようストック棚エリアへ在庫を振り分け、そこから商品ごとに補充していくのも人力で行います。




システム上でグルーピングされた最大30人分の注文が1つの指示書となります。ハンディターミナルに表示される指示に従い商品を棚からピッキングし、バーコードをスキャンすることで色やサイズに相違がないかを確認します(誰が何を買ったかの個人情報はわからない)。ピッキングされた商品は指示書単位でコンテナにまとめ、1階の仕分けに送られます。


コンテナに入っている複数人分の商品は、扉がたくさんついた仕分けシステムを使ってひとりひとりの注文単位に分けていきます。

指に取り付けたセンサーで商品のバーコードを読み込むと自動でゲートが開きます。商品を入れ終わると足でセンサーに触れて扉を閉めます。ゲートは左右16個ずつ配置され、当該のカゴが右側なら「ピロリン」、左側なら「バキューン」と異なった音が鳴るため、耳と目で判断しながら商品を手早く仕分けていきます。


梱包担当のスタッフの中には、カタログ対応のみの時代から勤めているベテランも少なくありません。発送可能になった各商品に適切な箱や袋を瞬時に見極め、無駄なく丁寧に梱包していきます。

クリスマスや父の日・母の日など、ギフトサービスをご希望された受注商品には、ギフト用のラッピングを施します。ふさわしい梱包材をピックアップし、値札を切り取り、美しく仕上げたものを箱詰めするのです。



レーンを流れてくる梱包済みの商品を、屈むことなく作業ができるように手づくりされたローラー台に乗せて荷台へと運び、サイズに合わせて隙間なく荷物が積み上げられていきます。運送会社ごとに決まっている出荷時刻に間に合うようスタンバイ。
詰み込み作業が終われば、あとは配達員の手によってそれぞれの商品がお客様の元へ届けられます。

いかがでしたか? 注文の数が増えても、どんなに繁忙期でも、人の手によって、丁寧に扱われ、心を込めて届けられるワコールの商品たち。ひとつひとつの手間を惜しまず、でもスピーディに。こうして最短日数で正確にお客様の手元に商品が届けられています。
撮影/合田慎二
デザイン/WATARIGRAPHIC