歩行の動画撮影で自分を客観的に知る

【ボディケアツーリズム報告Vol.1】

歩行の動画撮影で自分を客観的に知る

美しい佇まい」を目指す実践編がいよいよ始まりました。ワコール人間科学研究所は、道後温泉(愛媛県松山市)と連携し、観光と湯治体験に「美しさ」をつくる科学的なメソッドを組み合わせた「ボディケアツーリズム」を計画。10名のモニターとともに実証実験を開始しました。二度の道後温泉滞在含め、実験期間は2カ月。ワコールボディブック編集部も参加した、その模様をレポートします。

*このプロジェクトは「みんなの道後温泉 活性化プロジェクト」という街の取り組みの一環で、ワコールのグループ企業である東京・南青山のスパイラル/株式会社ワコールアートセンターが、アート活動とともに推進しています。詳しくはこちらで

美の価値観が変化し、プロポーションだけでなく「動作がきれい」「自分に自信をもてること」が重要になってきている今(対談「SNS時代の美しさ」参照)。そのために、筋肉などからだの内部から動きを整えることを目的として、プログラムは組まれました。

今回レポートするのは、2021年11月に行われた実証実験第1弾(第2弾は2022年1月)。2日間のプログラムは、ワコール人間科学研究所ならではのノウハウにもとづいた計測から始まりました。

動と静の両面から丁寧に計測

計測に使われた会場は、道後の温泉街からほど近い松山市立子規記念博物館。広い講堂で最初に受けるのが、歩行計測です。13メートルの距離を何度か往復し、その様子を動画で撮影します。

歩行計測では13メートルの距離を何度か往復し、その様子を動画で撮影します。

線上をまっすぐ歩くだけなのに、カメラに見られていると意識するだけで、どこかぎこちなくなってしまったり、フラついてしまったり。歩き姿はもちろん、頭や腕・足につけたセンサーでも動きを検知します。

歩行に続いて、体幹やバランスをチェックする動きを計測。日常生活の中ではすることのないバレリーナのような動きに、ボディブック編集部Mは四苦八苦。階段の上り下りさえも避けてきた運動嫌いの自分を、早くも反省することになりました。

そののち、サイズ計測へ。ワコール人間科学研究所のメソッドによる、トップバスト、アンダーバスト、ウエスト、ヒップの4カ所の丁寧な採寸は、初めての体験。モニターの中には、久しぶりに自分のサイズと向き合ったという人も。この数値が、2カ月後にどう変化するのかも、今後気になるところです。

ワコール人間科学研究所のメソッドによる、トップバスト、アンダーバスト、ウエスト、ヒップの4カ所の丁寧な採寸。

どんな自分になりたいか、改めて考える

計測のあと、事前に回答したアンケートに基づいて、研究員によるヒアリング。アンケートやヒアリングには、健康やボディで気になること、生活習慣・運動習慣はもちろん、「自分がどう変わっていきたいか」「今の気持ち・なりたい願望」といった内容も。それを言葉にすることは、少し先の自分が「どんな佇まいでありたいか」を考え、自分なりの「美しさ」を見直すいい機会になります。ちなみにボディブック編集部Mは、「立つ・座るなど日常の動きが“さりげなく”キマること」、「無理せずに」「スッキリ見える」が、目指すイメージ。

計測のあと、事前に回答したアンケートに基づいて、研究員によるヒアリング。

ドローンで歩行姿をチェック

今回の計測では、「動いている」様子を記録して科学的に分析するところに大きな特徴があります。小型のドローンを使って歩く姿を後ろから撮影することも、そのひとつ(京セラ株式会社協力)。ここでは、いつものスニーカーとふだん着で、いつものようにリラックスして歩きます。

ドローンで歩行姿をチェック。

こんなふうに、講堂内のコースを歩きながら、ドローンが背中を追うようにして撮影。いつもは見ることのできない自分の後ろ姿は、ドローンにはどう写っているのか…。結果は翌日のお楽しみ。

能はコアトレになる!? 意外な文化体験

1日目の計測はここまで。いったん休憩したのち、モニターたちが滞在した旅館「大和屋本店」で能体験へ。能舞台に上がるため、事前にレンタルの着物を選んだり、着付けをしてもらったり、というプロセスは、特別感があって楽しいものです。

「大和屋」には中庭に面して能舞台「千寿殿」があり、定期的に公演も開催しています。モニターが体験した約1時間半の能体験は、奥村敏仁社長による能楽の基礎講座と舞の披露、そして能の動きを学ぶところまで。奥村社長の動きを見ながら、能の動きを実際にやってみると…。

モニターたちが滞在した旅館「大和屋本店」で能体験。
協力:大和屋本店能楽倶楽部 協力:大和屋本店能楽倶楽部

これが意外に難しい! 頭を動かさず、足の裏を床につけ、かかとを上げず滑るように歩く「すり足」には、インナーマッスルが必要です。そして両手を広げて舞う動作には、肩甲骨の動きが求められます。伝統的な美しい所作・佇まいにも、整った筋肉やその使い方が大事であることを、身をもって知ることになりました。

「すり足」を体験したあとは、からだの内側から少しぽかぽか。体験が終わってからも、みなさんの動作が心なしか優雅に見えたような…。

ここちよい1日の疲れは、道後温泉のお湯で癒します。刺激が少なく、肌に優しいなめらかな泉質は、「美しさ」がテーマの滞在にはぴったり。計測の結果がどのように出るのかを楽しみにしつつ、1日目を終了。

*Vol.2に続く(1月19日更新予定)

取材・撮影/ワコールボディブック編集部
デザイン/WATARIGRAPHIC

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