食事で体温を上げて免疫力アップ

文/堀 知佐子(レストラン『Le Rire』オーナー兼シェフ)
イラスト/いしわたりきわこ
食事で体温を上げて免疫力アップ

新型コロナウイルスが猛威を振るっています。毎日報道される新たな感染情報や、日用品不足に影響が広がるのを目の当たりにすると、不安も大きくなります。自らできる対策として、免疫力を上げることの重要性を実感されている方も多いのではないでしょうか。

免疫とは、病原菌、ウイルスやがん細胞などからだに害を及ぼす敵(異物)から、からだを守ってくれる仕組みです。そして、免疫細胞の70%は腸でつくられていることから、食事がどれほど大切なのか、想像がつきますね。言い換えれば、免疫力は食事でアップすることができるというわけです。

そもそも、免疫細胞は血液の中にいるといわれています。免疫力が効力を発揮するのは体温36.5℃程度で、体温が下がるほどその力は弱くなってしまいます。一般には1℃下がると30%低下すると言われています。現代人に多い低体温では、ウイルスに抵抗する力が落ちてしまうというわけです。

免疫細胞をつくるための、腸内環境を整えることは、外的から自分を守るための大事な手段。腸内細菌のえさである穀類や野菜類、豆類、果物類などの植物性食品や発酵食品は、できれば毎日とりましょう。また悪玉菌を増やす肉の脂肪、過剰なたんぱく質摂取も気をつけたいポイント。青魚や根菜類・精製度の低い炭水化物(玄米など)、みそ汁や納豆、ぬか漬けなどを意識的にとる、からだを温めるネギ・生姜・ニラを献立に加えるなどして、工夫を。 具だくさんのお味噌汁は特におすすめです。

低体温の現象は、個人の体質だと考えられがちですが、やはり根源となるのは毎日の食事です。冷たいものは極力食べないようにしたり、夏野菜・トロピカルフルーツなどからだを冷やす食材は避けるほうが賢明です。自分のからだは自分の食生活で守りましょう。

  • 堀知佐子
  • 堀知佐子(ほり・ちさこ) 管理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スペシャリスト。レストラン「Le Rire(ル・リール)」シェフ。京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部責任者を経て、2010年株式会社「菊の井」常務就任。2008年アンチエイジングをコンセプトとしたレストランを開業。料理教室の開催、地方自治体アドバイザー、講演など、食と健康をテーマに幅広く活動。著書に『みそと野菜でアンチエイジング』『100歳まで錆びない栄養レシピ』など多数。
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からだ用語辞典: 腸内環境 / 腸内細菌

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