2024.09.18

【特集】50代からのリセット術「私はこれを始めました/やめました」#02

緊急開催! 「おとなボディブック」スタッフ座談会<前編> 私たちが50代になって「始めた」こと

OTONA BODY BOOK 編集部

人生100年時代といわれる今、その折り返し地点となる50代に突入した同世代の仲間は、どんな思いを抱えているのでしょうか。更年期を迎え、こころとからだのゆらぎを迎えているタイミングだからこそ、感じていること、考えていることは…。そこで、50代前~中盤の「おとなボディブック」編集スタッフを緊急招集! 「50代になって始めたこと/やめたこと」をテーマに、今の自分、そしてこれからについてゆっくり語り合いました。

今回の座談会のメンバーは…デスクI:現在、自覚する更年期症状はなし。既婚・子どもなし、デザイナーC:40代前半から更年期に突入。既婚・子ども3人、ライターA: 自称「更年期のデパート」。既婚・子ども2人、編集M:更年期対策として漢方を服用中。既婚・子どもなし

50歳前後から何が変わった?
何を感じた?

――ではまず、50歳前後から感じ始めた変化について、こころやからだ、周囲を取り巻く環境を含めて、教えてください。

デスクI: 私自身、この数年で心境や体調の変化を感じることはあまりなかったかもしれませんね。もともと物事を深く考え込んだりしない性質で、「うん、50歳になったな」ぐらい(笑)。ただ思い返してみると、じんましんや湿疹が増えた時期があったんですよね。すぐにクリニックにかかり、処方された薬を塗って事なきを得ていますが、年齢とともに肌のバリア機能が落ちたのかもしれないな、と感じることはありました

デザイナーC:そうなんですね! 私は、メンタル・フィジカル含めてかなりいろんな変化がありました。3人目の出産が40歳を過ぎてからだったのですが、産んだ直後から更年期に突入した気がします。体力はもちろん気力までガクッと落ちて、何をするにも思考がネガティブな方向に。やる気は出ないし、落ち込みも激しかったなぁ…。そうそう、生理の量も急激に増えたんですよね。50代に入ってその量はやや減ってきたのですが、経血の量と連動しているのかなんなのか、ようやくこころもからだも落ち着き始めたところ。今、少しずつ楽になり始めている、という状況です。

編集M:それは大変でしたね…。私の場合は、40代後半から取材で「女性と更年期」のテーマに関わることが増えたんです。更年期症状は人それぞれで200以上の症状があるとされていること、何より対処のためのアプローチがあることを勉強したので、症状で苦しむ前に、まずはずっと気になっていた漢方を始めることにしました。そのおかげなのか、今のところはソフトランディングができているように感じています。何か症状が出てきたときも「はいはい、キター!」と答え合わせをする感覚(笑)。ゆらぐことなく受け入れることができているかもしれません。

ライターA: ズバリ私は、更年期のデパート! 40代後半から、更年期症状と呼ばれるものをひとつひとつ経験してきました。つらいのは、体調のいい日と悪い日の法則性がまったくなくて、朝起きてみないとその日の状態がわからないこと。前日こうだったから翌日はこうだ、と予測できるものではないので、50代に入ってからは自分のからだに振り回されっぱなし。仕事柄さまざまな先生を取材したものの、それらと違うパターンも多くて、残念ながら知識が生かせなかった気がします。ちなみに今はホットフラッシュがすごい! 冷房が効いた電車のなかで滝汗をかいたりしています。あと足の指が痛風かと思うぐらい痛むんですよ。でも異常はなかったので、更年期症状のひとつかなと思っています。

ホルモン補充療法から
スイミングまで四人四様

――4人それぞれの答えが興味深いですね! では、「50代になって新しく始めたこと」を聞かせてください。

デスクI: 私は昔からコレステロール値が高いんですよね。更年期を迎えた女性はさらにその値が不安定になると聞いたので、骨粗しょう症や脂質異常症などの対策も考えて、ホルモン補充療法を試しています。私が使っているのは肌に塗布するタイプ。もともと明らかな更年期症状は出ていないので、効いているかどうかは明確ではないのですが、これから数値などで確認しようと思っています。

デザイナーC: 私が50歳前後で始めたこと。それは美容に関してです。なんだか顔のちりめんじわがすごく増えた気がして、スキンケアのステップをひとつ増やしました。ベーシックな化粧水と乳液に加えて、美容液やパックのケアをプラス。年齢肌をいたわるべく、外側からの保湿を意識的に心がけるようにしたんです。あとは生理の量が増えたこともあって、鉄分のサプリメントも追加。頼れるものがあるなら潔く頼る。そんなことを覚え始めたのかもしれません。

編集M: 私はこの夏からスイミングをスタートさせました。ずっとやってみたいと思っていて、水着もゴーグルも準備万端、あとはやる気が出るのを待つだけ(笑)。それがこの酷暑でプールに行きたい気持ちがムクムクとわいてきて、ようやく始めることができました。

あとは、先ほどもあげた漢方ですね。自分では気づいていなかったのですが、夫から「最近ちょっとイライラしてない?」と言われて、なぜか一緒に更年期外来を受診。ホルモン値などは問題なかったものの、今後のことを考えて服用し始めました。今では早めに始めておいて本当によかったと思っています。

ライターA: 50代に入ってから、昔だったら選ばなかったような、派手な色の服を着るようになりました。それまではベーシックカラーのアイテムばかりを着ていましたが、ある日自分のシルエットがぼんやりとしていることに気がついて。ボディラインのゆるみは自覚していたけれど、ならばパキッとした色の服を着てみるのはどうだろうと思い、ピンクのストライプシャツを選んでみたら大正解。色で冒険することができるのは、この年齢ならではのお楽しみかもしれません。

――さらに後編では、「50代になってやめたこと」をテーマにトーク。4人のクロストークをお楽しみに!

構成・文/本庄真穂
イラスト/nana__11
デザイン/日比野まり子