2022.12.08

特集 おとなの温活どうする?#04

「夢中になれること」と「生姜パワー」で更年期を乗り切る! “生姜の女神” 森島土紀子さん

更年期世代の悩みのひとつとして、ほてりと冷えが同時に訪れることがあげられます。冬本番を迎えて、冷えとしっかり向き合うために、食生活を見直してみるのはいかがでしょうか。そこで注目したいのは、あたため食材の代表「生姜」。長年レシピを提案してきた森島土紀子さんに、おとなの温活レシピを教えていただきつつ、ご自身のヘルシー習慣を聞きました。

おすすめレシピ1 かぼちゃとポテトのジンジャーごはんポタージュ

ほんのり甘くて、ほっこりあたたまる

材料2人分。かぼちゃ4分の1、じゃがいも1個、玉ねぎ2分の1、生姜(みじん切り)5グラム、ごはん半膳、牛乳1カップ、鶏がらスープの素大さじ1、塩、こしょう(お好みで)少々。つくりかた。1、じゃがいもと玉ねぎは皮をむき、かぼちゃも乱切りにする。2、1、生姜、ごはん、ひたひたの水を鍋に入れる。野菜がやわらかくなるまで煮て、フードプロセッサーでクリーム状にする。鍋に戻して牛乳を加えてあたため、鶏がらスープの素、塩で味をととのえる。

おすすめレシピ2 生姜鶏だんごキムチ納豆鍋

生姜+発酵食品で旨みアップ!

生姜鶏だんご 材料2人分。鶏ひき肉200グラム、生姜(すりおろし)5グラム、長ねぎ(みじん切り)10cmぐらい、酒 大さじ1、ごま油 大さじ1、塩、こしょう 少々、片栗粉大さじ2、卵1個。鍋の具材2人分。キムチ150グラム、生姜(千切り)10グラム、長ねぎ(ななめ切り)適量、豆腐1丁、えのき茸(2cmにカット)2分の1束、めんつゆ 酒 それぞれ大さじ2、刻み納豆 青ねぎ 適量。つくりかた。1、<生姜鶏だんご>の材料をすべて混ぜ、お湯を入れた土鍋に、食べやすい大きさのだんごにして入れる。2、沸騰したら<鍋の具材>を入れ、火が通ったら完成。

私自身、具体的な冷え対策はあまりしていないんです。年中薄着で過ごしているし、靴下も履かないし。それでも今、元気で
いられるのは、食生活にずっと生姜を取り入れてきたからかもしれません。今回は冬にぴったりなスープとお鍋の2品を紹介しましたが、もっと手軽に取り入れる方法も。例えばジンジャーオイル。オリーブオイルに生姜のみじん切りとにんにくスライスを漬けるだけ。オイルをごま油に替えれば中華風にも。また、生姜スライス(30~50g)、ざらめ糖(500g)、水(500cc)を3分の2程度まで煮詰めた生姜シロップもおすすめ。冬はお湯を注ぐだけで、絶品ホットドリンクができ上がります。

現在69歳の私が更年期を振り返ると、生姜料理専門店の経営が忙しくて、なんだか記憶が曖昧というのが正直なところ(笑)。でもそうやって「夢中になれることがある」というのが、更年期世代の心とからだを活性化してくれる気がします。さて、今の私の健康法は以下のとおり。「朝起きたら、顔のリンパをほぐす」「365日、日焼け止めを欠かさない」「肩甲骨を意識して、姿勢を正す」「若々しい着こなしを心がける」「アルガンオイルで顔を保湿する」。大切なのは日々の小さな心がけ、そしてやっぱり生姜料理! さぁ、心もからだもポカポカにして参りましょう。

森島土紀子(もりしま ときこ)。生姜料理専門店のオーナーシェフ。1994年に「生姜料理しょうが」を開店。すべての料理に生姜を使ったメニューが評判を呼び、“生姜の女神”としてテレビや雑誌などで活躍中。『生姜のレシピ』(ブティック社)ほか著書多数。2023年1月19日に新刊『体が整う、おうち漢方 生姜レシピ(仮)』(ナツメ社)が発売予定。

Instagram:@tokodosu

構成・文/本庄真穂
撮影/よねくらりょう
デザイン/日比野まり子