自分を整える、暮らすように楽しむ京都旅へ

自分を整える、暮らすように楽しむ京都旅へ

整う、味わう、きれいをみつける ワコールボディブックと歩く京都 Vol.1

歴史と伝統をつなぐ街、京都。京都はそれと同時に、新しいものを迎え入れ、こころづくしでおもてなしをしてくれる懐の深い街でもあります。さまざまな魅力を持つこの街は、実はワコールボディブックを運営するワコールの本拠地。ワコールボディブックの“地元”だからこそ知る、気取らずに、素のままで楽しむことができる京都へご案内します。京都には、からだとこころを美しく整えるヒントがたくさん詰まっています。Vol.1では「自分を整える、暮らすように楽しむ」をテーマに旅をはじめてみたいと思います。

市内巡りの足はやっぱり自転車です。

京都は自転車で巡るのが最適な街。約10km四方に様々な名所が収まるちょうどいいサイズ感、道のアップダウンの少なさ、細かい路地も多いので車より自転車がフレキシブルに動けるのがおすすめしたいその理由。電車やバスを使うよりも、スムーズに移動できることから多くの京都人たちは自転車を移動手段にしているのだとか。ならば暮らす人と同じ目線で街を楽しむべく、自転車をレンタルしにまずは「THE GOOD DAY VELO BIKES & COFFEE KYOTO」へ。

THE GOOD DAY VELO BIKES & COFFEE KYOTO

レンタサイクルとスペシャルティーコーヒーのスタンド、ふたつの顔を持つこちら。レンタサイクル(1日1,400円〜、2日目以降+1,000円~)では、デザイン性の高さと乗りごこちの良さで人気を集める国内ブランド「CRAZY SHEEP」の自転車を揃えます。小回りが利く20インチなど、小ぶりなサイズが充実しているのも女性にとってうれしいポイント。さあ、これでバスの乗り継ぎに頭を悩ませることなく、地図を片手に自由に移動できます。まさに「暮らしている」気分の街散策が叶いそうです。

併設するスタンドでは東京のスペシャルティーコーヒーロースター「OBSCURA COFFEE ROASTERS」の豆を使ったコーヒーなどのドリンクも購入できます。

併設するスタンドでは東京のスペシャルティーコーヒーロースター「OBSCURA COFFEE ROASTERS」の豆を使ったコーヒーなどのドリンクも購入できます。自転車にはカップフォルダーもあるからサイクリングのお供もここで。市内の名所を巡るサイクリングツアーのガイドもこなす石原さんに、暮らす人目線のおすすめスポットなども教えてもらえるかもしれません。

THE GOOD DAY VELO BIKES & COFFEE KYOTO
ザ グッド デイ ベロ バイクスアンドコーヒー キョウト

住所

京都市中京区堺町通姉小路下る大阪材木町685-1

電話番号

075-606-5345

営業時間

10:00〜18:00

定休日

月曜日(不定休あり)

毎日、飲むものだからこだわりたい。
自分に合うお茶を探してみる。

7T+ セブンティー プラス

京都・河原町エリアに昨夏オープンしたお茶のセレクトショップ。店主の中野賢二さんは中国茶の中国国家資格を持つ評茶員であり、さらに日本茶インストラクターの資格も有する「お茶のプロフェッショナル」。店内には日本茶や中国茶を中心に、中野さん自ら産地に足を運び、厳選した80種類以上の多彩な茶葉が揃います。

お茶の製法や個性の違いで7つのカテゴリー(緑茶・紅茶・烏龍茶・花茶など)に分類。

ユニークなのはお茶の販売方法。こちらでは、お茶の製法や個性の違いで7つのカテゴリー(緑茶・紅茶・烏龍茶・花茶など)に分類。「先入観なしに、気に入った茶葉を選んでもらいたい」との思いから、あえて産地や茶種、品種を記載せずにシャーレに茶葉を入れずらりと並べています。

茶葉のシャーレの下にはそれぞれQRコードがあり、スマートフォンで読み込めば詳細なお茶の情報を知ることができます。

気になる茶葉を選んだら、好みの香りを探してみて。茶葉のシャーレの下にはそれぞれQRコードがあり、スマートフォンで読み込めば詳細なお茶の情報を知ることができます。

味や香りの好みを伝えて、おすすめのお茶を提案してもらうこともできるので、お茶の知識がなくても安心。

味や香りの好みを伝えて、おすすめのお茶を提案してもらうこともできるので、お茶の知識がなくても安心。気になったお茶は試飲させてくれるのもうれしい。

店内にはティースタンドも併設しています。

店内にはティースタンドも併設しています。香り高い抹茶や京番茶にイタリアのオーツミルクを混ぜたプレミアムラテ(500円〜)、ストレートティー(400円)をテイクアウトで楽しむこともできます。奥深いお茶の世界に触れ、お茶を買う楽しさを教えてくれるお店です。

7T+
セブンティー プラス

住所

京都市下京区綾小路富小路東入塩屋町73番地1

電話番号

075-708-7199

営業時間

11:00〜21:30

定休日

木曜日

市内をクルクル。昔ながらのお豆腐屋さんや
珍しい京野菜を八百屋さんでお買い物。

文政年間創業。「京都で最も古いお豆腐屋さん」と言われている「入山豆腐店」

文政年間創業。「京都で最も古いお豆腐屋さん」と言われている「入山豆腐店」さんへ。昔ながらの製法にこだわり、今もおくどさん(かまど)で国産大豆を炊いて豆腐を作り続けています。

文政年間創業。「京都で最も古いお豆腐屋さん」と言われている「入山豆腐店」

えんじ色ののれんを掲げた風情漂うお店の軒先に、絹ごしや木綿、おくどさんで丁寧に揚げるおあげやひろうすなど、様々な品が並びます。串を打って炭火で焼き上げる焼き豆腐は、冬だけのとっておき。炭火でしっかり焼くことで余分な水分が飛び、旨みがぎゅっと凝縮しています。お出汁が濁りにくいのも特徴で、湯豆腐やお鍋用にと、毎日買い求める人もいるのだとか。8代目の店主入山貴之さんとのおしゃべりも楽しく、あれもこれもと手を伸ばしたくなります。

なめらかな舌ざわりのおぼろ豆腐(200円)

なめらかな舌ざわりのおぼろ豆腐(200円)。また、週に火・木・土の3日間だけ豆腐とおからを練り込んだワッフルの販売もあり。こちらもおすすめです。

入山豆腐店

住所

京都市上京区椹木町通油小路 東魚屋町347

電話番号

075-241-2339

営業時間

9:30〜18:00

定休日

日曜日・月曜日

京の野菜処 叶屋 祇園店

新鮮な京野菜も食べたいと向かったのは「京の野菜処 叶屋 祇園店」。こちらは、新鮮な野菜が手頃な価格で手に入ると地元でおなじみの八百屋さん。京野菜をはじめ、旬のものからスーパーでは普段見かけない珍しい品まで、多種多様な野菜や果物が店内を彩ります。祇園という場所柄もあり、地元客のほか界隈の料理人も多く訪れるそう。

京の野菜処 叶屋 祇園店 京の野菜処 叶屋 祇園店

京都を中心に関西近郊の野菜をセレクトしています。毎朝市場に出向き仕入れているため、いつでも鮮度抜群の野菜が手に入ります。

京の野菜処 叶屋 祇園店

新鮮野菜を調達したら、自転車に乗ってお宿へ帰ります。なにを作ろうかな? と考える時間も楽しみのひとつです。

京の野菜処 叶屋 祇園店

住所

京都市東山区富永町114 祇園桐山ビル1F

電話番号

075-561-7000

営業時間

9:00〜19:00

定休日

なし

新鮮なものを選んだのなら、
宿で料理をしてみるのもいい。

「京の温所 麩屋町二条 #4」は一棟貸しの宿。暮らすように京都を旅するならいつもとは少し異なる滞在を楽しんでみるのもおすすめです。

キッチン付きのお宿なら、買ったばかりの食材を使って料理を楽しむことも。今回、ステイした「京の温所 麩屋町二条 #4」は一棟貸しの宿。暮らすように京都を旅するならいつもとは少し異なる滞在を楽しんでみるのもおすすめです。

御所の南に位置し、京都市内どこへ行くにも便利な麩屋町二条に立つ一棟貸しの京町家宿。約150年前に建てられた大きな京町家を、間取りや当時の雰囲気をできるだけ残しつつ、今の暮らしに寄り添うようにリノベーションしました。

御所の南に位置し、京都市内どこへ行くにも便利な麩屋町二条に立つ一棟貸しの京町家宿。約150年前に建てられた大きな京町家を、間取りや当時の雰囲気をできるだけ残しつつ、今の暮らしに寄り添うようにリノベーションしました。随所に「カリモク家具」の家具を配した、懐かしさとモダンさが調和する空間が魅力です。キッチンや調理器具・カトラリーも完備していて、食材を持ち込み料理することも可能。まさに暮らすような滞在を体験できます。

京の温所 麩屋町二条 #4

住所

京都市中京区麩屋町通二条上る布袋屋町502

宿泊費

一棟貸し(最大8名)1泊50,500円〜(2名様1泊あたり)

整えるヒントを教えてもらえる、
発酵ワークショップに参加してみる。

「発酵食を台所に取り戻す♪」をコンセプトに、発酵調味料や発酵食品を使用したメニューを提供する「発酵食堂カモシカ

地元の味を楽しんだら、より食べるものについて考えたくなりました。「発酵食を台所に取り戻す♪」をコンセプトに、発酵調味料や発酵食品を使用したメニューを提供する「発酵食堂カモシカ」へ。店名の「カモシカ」は、動物ではなく発酵食を手掛ける人「醸し家=かもしか」を意味します。店主の関恵さんは、自身や家族の健康のために味噌や梅干しなどを手作りするうちに発酵食の魅力に開眼。「忙しい人にこそ、発酵食を日常に取り入れてからだを整えてほしい。発酵食のある暮らしを広く提案できる場所を作りたくて」と2014年にお店をオープンしました。

看板メニューの発酵8種定食(1,400円)

看板メニューの発酵8種定食(1,400円)。メインのお揚げには自家製の「麹納豆あん」を載せて。地場野菜のピクルスや魚醤(いしる)のピリ辛こんにゃくといった旬の食材の発酵食や京白味噌のお汁、ぬか漬け、セットで出される乳酸発酵茶「阿波晩茶」に至るまで、ごはん以外の全てが発酵づくし! また、「お酒も発酵食のひとつ」との考えから、日本各地の日本酒や国産クラフトビールも用意。定食とお酒の昼飲みセット(2,400円)も人気です。

食堂の上階には、オリジナルの発酵食品や調味料、おうちで発酵食を楽しむための手作りキットや、全国からセレクトした発酵関連商品を扱うショップ「発酵マルシェ」がオープン

食堂の上階には、オリジナルの発酵食品や調味料、おうちで発酵食を楽しむための手作りキットや、全国からセレクトした発酵関連商品を扱うショップ「発酵マルシェ」がオープンしたばかり。また、自作したぬか床の調子を見てもらう「ぬか床クリニック」など、安心して発酵食を楽しめるようなサポートサービスも行っているそう。

お店では「発酵食を身近に感じてほしい」と、ワークショップ(オンライン講座もあり)を定期的に開催。

また、お店では「発酵食を身近に感じてほしい」と、ワークショップ(オンライン講座もあり)を定期的に開催。味噌やぬか床の仕込み、キムチや発酵ドリンク作りなど、季節に合わせた様々なレッスンが用意されています。今回は、お店のキットを使ったコンブチャ作りに挑戦です。コンブチャとは、お茶に砂糖を混ぜ、キノコのようなゲル状の株を入れ、発酵させたドリンクのこと。デトックスや免疫機能の向上、エイジングケアなどが期待されてされています。関さんのレクチャーを受け、株と原液にハーブティーを注ぎ、静かに混ぜたら完成。暖かい部屋に置いておけば1週間ほどで飲み頃になるのだとか。自分で作ったコンブチャが少しずつ発酵していく姿を見るのは、ワクワクする感動があるそう。「自分で作った」という充実感も相まって、一層おいしく感じられるはずです。

※コンブチャキットは、冬季は発酵温度が低いため販売休止。春から販売再開いたします。

発酵食堂カモシカ/発酵マルシェ

住所

京都市右京区嵯峨天龍寺若宮町17-1

電話番号

075-862-0106(食堂)
075-748-0186(マルシェ)

営業時間

11:30~17:00

定休日

日曜日・月曜日

ワコールボディブックがおすすめする京都案内はいかがでしたか? これからもさまざまなテーマで私たちらしい京都のおすすめをご紹介していきます。Vol.2は11月16日(木)更新予定。テーマは「いつだって食べたい、京都のおいしいおやつ」です。

取材・文/下川あづ紗
撮影/わたなべよしこ
構成/梅原加奈
デザイン/WATARIGRAPHIC

※本ページの表示価格は税込です。