毎日だって食べたい京都のおやつ

毎日だって食べたい京都のおやつ

整う、味わう、きれいをみつける ワコールボディブックと歩く京都 Vol.2

歴史と伝統をつなぐ街、京都。京都はそれと同時に、新しいものを迎え入れ、こころづくしでおもてなしをしてくれる懐の深い街でもあります。さまざまな魅力を持つこの街は、実はワコールボディブックを運営するワコールの本拠地。ワコールボディブックの“地元”だからこそ知る、気取らずに、素のままで楽しむことができる京都へご案内します。Vol.2のテーマは「毎日だって食べたい京都のおやつ」。自分へのご褒美にも、おみやげにもぴったりの京都だから食べられるおいしいおやつをご紹介します。

まずは〈ブランピエール〉自信作のレーズンバターサンド。

京町家風の坪庭を眺めながらフランス料理が味わえる〈ブランピエール〉。オーナーシェフの白石さんは〈ホテルニューオータニ〉や〈ウェスティンホテル〉などの名ホテルでの研鑽を積み、2010年に自身のお店をオープン。旬の京野菜を使った前菜からフランス産フォアグラを使ったスペシャリテまでホテル仕込みの確かな技術が冴える品々が評判を呼び、またたく間に人気の一軒に。8年連続でミシュランガイド京都のビブグルマンを獲得しています。

ブランピエール レーズンサンド

コースのデザートとしても供されるレーズンサンドは、一度は食べてみて欲しい特別な味。「大のバターサンド好き」を自認する白石さんが、「自分が何度でも食べたくなる究極のバターサンドを作ろう!」と長年研究を重ね、生み出した渾身作です。さくっと歯切れのよいクッキー生地に挟んだのは、自家製のバタークリーム。バタークリームと同量のホワイトチョコレートを入れた生地に、ラム酒とブランデーに漬け込んだ風味豊かなレーズンをたっぷりと。口に含むとバタークリームがじわりとほどけ、濃厚な旨味が口いっぱいに広がります。

手のひらに収まるほどの大きさで食べごたえも満点!

手のひらに収まるほどの大きさで食べごたえも満点! レーズンサンド(1個180円、テイクアウトは5個以上から)。販売は秋~春前までの涼しい季節のみ。3日以上前から要予約。

blanc pierre ブランピエール

blanc pierre
ブランピエール

住所

京都市中京区御幸町通夷川上ル松本町577

電話番号

075-231-8550

営業時間

11:30~14:00(13:30LO)、
17:30~23:00 (21:30LO)

定休日

火曜日

和菓子の伝統を守りつつ現代的に解釈した
映えるビジュアルも心躍る〈果朋‐KAHOU‐〉瓶詰めパフェ。

二条城のほど近く。ギャラリーを思わせる凛とした空間に、美しい創作和菓子が整然と並ぶ〈果朋‐KAHOU‐〉。「色や形で季節を写す和菓子の伝統を守りながら、新しいおいしさも提供したい」と味にも工夫を凝らし、目で、舌で、季節を感じられるのが特長。旬のフルーツやスパイス、洋酒、ときにはピスタチオやマスカルポーネチーズといった素材を用い、これまでにない味わいの和菓子を作り出しています。

果朋‐KAHOU‐ 瓶詰めパフェ

愛らしいビジュアルにもときめく看板商品「果ルフェ」(648円~)は、季節の美味しさをぎゅっと閉じ込めた瓶入りの“和パフェ”。羊羹、パンナコッタ、季節の果実入りゼリーの3層が、多彩なテクスチャーを生みだします。瓶詰めにしたのは、環境に配慮してのこと。食べ終わったあとの瓶はぜひ再利用を。珍しい縦長サイズの瓶は調味料やスパイス入れにもぴったりです。

「食べる宝石」と呼ばれる伝統的和菓子・琥珀糖も目に楽しいひと品。お店のロゴをモチーフにした愛らしい花型で、手土産にしても喜んでもらえそうです。

「食べる宝石」と呼ばれる伝統的和菓子・琥珀糖も目に楽しいひと品。お店のロゴをモチーフにした愛らしい花型で、手土産にしても喜んでもらえそうです。フランボワーズ、杏子、パッションフルーツ、キウイの4つのフレーバーが楽しめます。果朋琥珀(16個入り1,620円)。

果朋‐KAHOU‐かほう

果朋‐KAHOU‐かほう

住所

京都市中京区西ノ京職司町67-99

電話番号

075-821-0155

営業時間

10:00~18:00

定休日

火曜日

引き継がれた京都の名店の味。
懐かしさと新しさが共存する〈小多福〉のおはぎ。

女将の高齢に伴い、惜しまれつつ閉店した祇園のおはぎ専門店〈小多福〉が、新天地で復活。「長年、街の人に愛されてきたおはぎの味を残したい」という女将の想いに応え、親交のあった京都の豆腐専門店の娘さんがその味を引き継ぎました。あんこの炊き方にはじまり、女将からみっちりとおはぎ作りを学んだ若き店主が伝統の味を忠実に再現しています。

小多福 おはぎ

ショーケースに並ぶ色とりどりのおはぎ。平日は8種類、土・日・祝日には12種類ほど並びます。つぶあん、青のり、きなこ(各220円)など、先代の頃から人気のおはぎを中心に「伝統の味と対局にある、今どきのおはぎにもチャレンジをしたくて」と、洋素材やスパイスを使った季節の新作も用意。白あんにエスプレッソを忍ばせた香り豊かなコーヒー(250円)、宇治のほうじ茶を粉末状にして練り込んだほうじ茶ラテ(270円)など、どれも味の想像が楽しいものばかり。小ぶりなサイズで食べやすく、いろいろな味を試してみたくなります。

おはぎは1個から注文可能で、手みやげ用に8個入りと12個入りのボックスも用意。

おはぎは1個から注文可能で、手みやげ用に8個入りと12個入りのボックスも用意(中身は好きなものを選べます)。賞味期限は当日中に。

小多福 おたふく

小多福
おたふく

住所

京都市東山区下弁天町51-4

電話番号

090-7908-5111

営業時間

11:00~17:00(売り切れ次第終了)

定休日

月曜日・火曜日・不定休あり

レトロな洋菓子といえばこちら。
素朴な美味しさを楽しむ〈京都 村上開新堂〉のクッキー。

明治40年(1907年)創業、寺町二条に店を構える京都最古の洋菓子店〈京都 村上開新堂〉。レトロな洋風の建物は、昭和初期に建てられたもの。カーブを描くショーウインドウやタイル張りの床、和洋折衷なインテリアも当時のまま。大きなガラスのショーケースには、創業以来作り続けている定番の焼菓子がずらりと並びます。

京都 村上開新堂 クッキー

ノスタルジックな見た目のロシアケーキ(各205円)は、こちらの看板商品。口の中で優しくほぐれるややソフトな食感の生地に、レーズンやアプリコットをトッピングしたもの、ぶどうや柚子のジャムをサンドしたものなど、5つの味が用意されています。オーバル型だったり、丸形だったりと形もさまざま。1枚から購入できるので、自分へのおやつとして購入する人も多いそう。

クッキー詰め合わせ(大缶780g 8,424円、小缶600g 6,480円)は、予約から約1年待ちという状況にも関わらず、全国から注文が耐えない人気の品。

クッキー詰め合わせ(大缶780g 8,424円、小缶600g 6,480円)は、予約から約1年待ちという状況にも関わらず、全国から注文が耐えない人気の品。缶にぎっしりと隙間なく詰められた11種類のクッキーは、職人が吟味を重ね手焼きしたもの。この商品が誕生した昭和40年代頃とほぼ変わらぬレシピで今も作られているそう。小麦粉をしっかりと感じられるシンプルで懐かしい味に、伸ばす手が止まらなくなります。「商品を注文してから待つ時間や缶を開ける瞬間、食べているときの幸福感、すべてのストーリーを楽しんで欲しい」と、4代目店主の村上彰一さん。食べるまでの様々な時間が思い出になる、記憶に残る一品です。

京都 村上開新堂 むらかみかいしんどう

京都 村上開新堂
むらかみかいしんどう

住所

京都市中京区常磐木町62

電話番号

075-231-1058

営業時間

10:00~18:00

定休日

日曜日・祝日・第3月曜日

「整う、味わう、きれいをみつける ワコールボディブックと歩く京都」いかがでしたか。Vol.3は春頃に更新予定。ワコールボディブックがみつけた、素敵な京都をまたご紹介します。楽しみにしていてくださいね。

取材・文/下川あづ紗
撮影/わたなべよしこ
構成/梅原加奈
デザイン/WATARIGRAPHIC

※本ページの表示価格は税込です。