デイリー使いしたい！シンプルでラクな「シンクロハーフトップ」の魅力

語り／田坂精志朗（MD）、松尾麻未（デザイナー）

「ブラジャーのしめつけが苦手」「シンプルなデザインでラクに過ごしたい」というニーズに応える新商品「シンクロハーフトップ」が発売されます。フェミニンとカジュアルを兼ね備えたストラップタイプで、きれいなバストシルエットが特長のアイテムです。「Wingシンクロブラトップ」から生まれた新たなハーフトップについて、開発担当者に語ってもらいます。

左右一体型カップが実現する
“寄せて上げる”きれいなバストシルエット！

――「シンクロハーフトップ」の最大の特長は、やはり左右一体型のカップでしょうか。

田坂　そうですね。左右一体型のカップが、バストを寄せ上げてきれいなシルエットにととのえることに加えて、ラクにつけられることが何よりの魅力です。夏に向けて、涼やかな素材を採用し、吸汗速乾・接触冷感で快適に過ごしていただける商品に仕上げました。

松尾　今回は、Wingにはこれまでなかったキャミソールタイプでつくりました。「シンクロブラトップ」ですでに意匠権を取得している独自形状のカップは、フィット感・ホールド感を保ちながらシルエットを美しく見せる形状で、カップ部をのぞく裏打はアンダーゴムがないフリーカッティング仕様なので、ブラジャーのしめつけを軽減できるため、夏も快適に使っていただけると思います。

デザイナーの松尾麻未（左）と、MD田坂精志朗（右）

田坂　今回のハーフトップは、デイリー使いに最適なアイテムとして開発しています。そのため、色は人気のCB（ブラウン）、見えても下着感のないBL（ブラック）、アウターに響きにくいPI（ピンク）、BE（ベージュ）の4色をご用意しました。「日常で使いやすく」をコンセプトにカラーリングしましたので、すべてのカラーに自信があります。

――大人気商品「シンクロブラトップ」から改良された点はありますか？

松尾　従来のタンクトップタイプのハーフトップは「背中が暑い」というご意見もあったので、面積を狭くして、肩紐をストラップで背中をすっきり見せるようデザインしました。また、本体素材にカップを直接つける仕様に変更して、前部分の布を減らして、少しでも涼しく着ていただけるように工夫しています。

「シンクロブラトップ」（上）と「シンクロハーフトップ」（下）では、カップ上部の布に違いがある

松尾　ただ、カーブになっている立体部分に平面な布をつけるのは本当に難しく、時間をかけて検討を重ねました。前部分にシワが出ないようミリ単位の調整が必要で、パタンナーさんの力量にずいぶんと助けてもらいました。見た目にも美しく、お客様が着用された際にもきれいに見えることを念頭に置いて、サイズごとにモニターさまに着用してもらって、見え方を整えていきました。

――試着ではどのような感想が聞けましたか。

松尾　タンクトップ型だと肌着の短いタイプという見方ですが、ストラップ型だと「ブラジャーに近い感覚でラクに着けられる」というお声がありました。また、吸汗速乾性の身生地にメッシュの裏打といった素材に加えて、ずれ上がりにくい機能をもっていることから、「ヨガやウォーキングといった軽運動にも適している」など、手応えを感じるお言葉もいただくことができました。

私自身も試着しましたが、シルエットが出やすいお洋服でも着こなせる印象でした。ストラップにしたことで汎用性も出たので、タンクトップタイプがあまり得意でない方にも手に取ってもらいやすくなったのではないかと期待しています。

カップ下部の少し盛り上がった部分でバストをしっかりと支える独自構造

快適な夏を過ごせるように
細かな点までこだわり抜く

――カップ造形以外の不満や不安を解消するポイントを教えてください。

松尾　自分たちで着てみて、実際に感じたことから問題点をあぶり出すなかで、これだけピッタリしたアイテムだとネームタグが直接肌にあたったらかゆいしイライラするね、という話が出たので、裏打にタグを隠してしまいました。縫い目もフラット縫製で、できるだけ肌あたりのやさしい仕様で仕上げました。

裏にネームタグを隠す新仕様

松尾　中と外の構造がバラバラになっているのが「シンクロハーフトップ」のポイントであるため、洗濯のときにねじれたり裏返ったりしたカップを直すのも、地味にフラストレーションがたまるという意見が上がりました。そのため、裏打を表に留めて、ひっくり返らないようにすることで、日々の小さなストレスをなくせたらと考えました。これらを社内では「生活価値」と呼んでいるのですが――お客さまが毎日使うことをうれしく思うポイントを大事にしてものづくりと向き合っています。

裏打がひっくり返らないように縫い留める工夫も

田坂　洗濯でいうと、パッドはあらかじめ取り出して別洗いする必要があったりしますが、これだとそういった手間も省けるので時短にもなると思います。

松尾　ちょっとしたことですが、商品を使用する中でイライラしそうなところをひとつずつ解消していくことにはこだわりました。裾の縫製部分も、太すぎず細すぎず、着用時にめくれにくいように幅を計算しています。裾の縫製ステッチの幅を細くして、ステッチ糸が肌に触れる面積を狭くしたことで肌あたりもよくなりました。

田坂　M／Lは10mm、LL／3Lは13mmと、サイズによってストラップの幅も変えています。

松尾　「環境に配慮した商品を使用したい」というお客様の声にお応えし、本体素材に古着や裁断くずを再生したリサイクルポリエステル糸「RENU ®」を使用した素材を採用しています。今後も環境に配慮した商品開発を通じて、お客様のご要望にお応えできるような取り組みを続けたいと思います。

「RENU ®」は伊藤忠商事株式会社の登録商標です。

田坂　さらに、なんといっても2530円（税込）という手に取っていただきやすい価格の実現にも力を入れました。これなら色違いで揃えやすく、その日の気分やコーディネイトによって選んでいただけるのではないでしょうか。

松尾　ひとりでも多くの方に、この夏のインナーは「シンクロハーフトップ」一択！と言っていただけたら本当にうれしいです。