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  • 2025.02.26

「デリケートゾーン」どうしてる? Z世代・親世代の実態比較

お手入れからお悩みまでアンケート調査

「デリケートゾーン」どうしてる? Z世代・親世代の実態比較

「デリケートゾーン」という言葉が一般的に使われるようになりましたが、自身の悩みや日常のお手入れについては、まだ「気軽に話題にする」ところまではいっていないのが現実。さらに、年々関心が高まってきていることだからこそ、年代によって認識の差もありそう…? そこで、Z世代とその親に相当する40〜50代を比較して、「デリケートゾーン」への意識の違いを考えます。

注)Z世代/16〜28歳499名(2024年11〜12月YOJOYと武庫川女子大学経営学部高橋ゼミによるアンケート調査より抜粋)
親世代/40〜50代605名 (2025年1〜2月ワコールボディブックによるアンケート調査より抜粋)

30代からお手入れを始め、
年齢が上がるほど実践者が増加

Q.デリケートゾーンケアをしていますか?

Q.デリケートゾーンケアをしていますか?

40〜50代の親世代では、6割近くが「ケアをしている」と回答。それに対して20代が大半を占めるZ世代では、ケア実践者が43%と半数を下回る結果に。ケアを始めたきっかけは次のQでご紹介しますが、ワコールボディブック全体の傾向からは30代で大きく「ケア実践者」が増えているとみられました。

Q.デリケートゾーンケアを始めたきっかけは?(複数回答)

Q.デリケートゾーンケアを始めたきっかけは?(複数回答)

注目したいのは、Z世代では「彼氏ができたから」がケアの開始理由として多かったこと。「彼氏ができてからだのケアに敏感になった。においがしたらイヤだと思って」(20代)、「清潔感を保ちたいと思って」(10代)、「彼に見られても恥ずかしくないように」(20代)など、パートナーの存在が自身のからだを見直すきっかけになっているよう。

対して親世代からは「かぶれやすく、かゆくなって不快感があったから」(40代)、「生理のときのムレが気になって」(40代)、「更年期にさしかかり、におい・乾燥が気になりだしたから」(50代)と、年齢とともに変化するお悩みへの対処法として、デリケートゾーンのお手入れを始めるケースが多いといえます。

さらにその先60代以上からは、先のことを考えて「介護脱毛を始めました」という声が多くあがりました。こうしてみると、年代によって目的や悩みが大きく異なることがわかります。

「デリケートゾーン」のお悩み お手入れどうしてる? Z世代と親世代の実態比較

世代が違えど悩みは同じ。
それでも親世代になると深刻さが増して

では、みなさん具体的にどのようなケアを実践しているのでしょうか。集まった回答のトップ5を見てみましょう。

Q.どんなデリケートゾーンケアをしていますか?(複数回答)

Q.どんなデリケートゾーンケアをしていますか?(複数回答)

Z世代は脱毛や除毛に関するケアが多く、親世代は洗浄などボディケア系が多いという結果に。使用アイテムについては、「デリケートゾーンケア用商品」を選んでいる人がZ世代で57.7%、親世代で75.0%。デリケートゾーン用洗浄料やクリームなどを中心に、デリケートゾーンケア用アイテムの認知は年代が上がるほど浸透しているようです。

Q.どのくらいの頻度でデリケートゾーンケアを行っていますか?

Q.どのくらいの頻度でデリケートゾーンケアを行っていますか?

「毎日ケアをしている」人の割合がZ世代では16%に対して、親世代では49%。ケアの習慣は年齢とともに高まり、更年期世代では日常習慣として定着してくるといえそうです。

「デリケートゾーン」のお悩み お手入れどうしてる? Z世代と親世代の実態比較

デリケートな悩みを「話しにくい」
と感じている人が半数超え

Q.現在、デリケートゾーンに関する悩みはありますか?(複数回答)

Q.現在、デリケートゾーンに関する悩みはありますか?(複数回答)

両世代で順位に大きな違いはありませんが、抱えている悩みはひとりひとり少しずつ異なり、特に親世代からはパーソナルでかつ深刻なお悩みが多くあがりました。

「普段から下着が汚れるのが嫌でおりものシートを使用しているため、蒸れてかゆくなったり特に生理のときはにおいが気になる」(40代)
「うるおいがなく摩擦に弱い」(50代)
「カミソリ負けするときがある」(50代)
「年齢が上がるにつれて、外出先で尿漏れを起こすのではないかと予防のために布ナプキンを使用するようになった。また、においが気になってきた」(40代)

Q.デリケートゾーンに関して周囲の人とどんな話をしますか?(複数回答)

Q.デリケートゾーンに関して周囲の人とどんな話をしますか?(複数回答)

誰にも話さないという割合はZ世代で半数超え、親世代では6割にもおよび、悩みがあっても会話にしにくいことがわかります。親子でも、恋人や夫婦間でも、話題にしにくいけれど、いざ話してみると、「すっきり」「解決する」ということもあるようです。

「デリケートゾーン」のお悩み お手入れどうしてる? Z世代と親世代の実態比較

「同じような悩みの方がいないので話しにくい」(20代)
「生理の量についてくらいなら、同性・同世代と話せるが、パートナーにはなかなか話しにくい」(40代)
「娘たちとも何でも話しますし、必要とされれば誰とでも話せます」(50代)
「身近な方に“陰毛はないほうが楽でイイ”と言うとみんな共感してくれる」(50代)
「化粧室で同僚と顔を合わせると、生理の悩みを自然と話します」(20代)


親しい人との間では「なんでも話す」人が多かった親世代。親子はもちろん、恋人や夫婦、友人との間で、気軽に話せる空気がさらに醸成されていくといいですね。

文/ワコールボディブック編集部
イメージ写真/stock.adobe.com
デザイン/WATARIGRAPHIC