• Fashion
  • 2023.09.27

ストール使いやタートルネックのとき、髪型はどうする?

冬の襟元とヘアスタイルのバランス学<前編>

夏服に比べると、首まわりにボリュームが出る秋冬の服。そうなると気になるのが「髪と服のバランス」です。「おろしていると少しもっさりしている?」「でも普通に結ぶだけじゃ、なんだかさびしい…」など、悩みは尽きません。おしゃれに見える秋冬服の襟元とヘアスタイルのGoodバランスを、表参道のヘアサロンNORA Jouneyで活躍する美容師・阿形聡美さんにうかがいました。

  • 阿形聡美さん
  • アドバイス/阿形聡美さん 表参道のヘアサロンNORA JourneyにてPRディレクターを務める。ひとりひとりのなりたい姿や悩みに寄り添い、“色気”を感じるヘアや、くせ毛を活かすカットが得意。
    https://www.instagram.com/satomi.agata/

「髪のツヤ」「レイヤースタイル」「ゆるアップ」が3大キーワード

「何より大事なベースとなるのは髪のツヤ。ツヤがあると、アレンジをしたときに決まりやすくなります。秋冬は乾燥しやすいので、日頃のヘアケアを積み重ねましょう。

また2023年秋冬は、ヘアアレンジしやすいレイヤースタイルがおすすめ。特に結ぶことが多い人は、カットの際に『結ぶことが多いので、後れ毛を出せるようにしたい』などと伝えておくと、アレンジもしやすくなります。

秋冬のボリュームがある服のとき、特に長い方の場合は“ゆるアップ”が万能。ぴっちり結ぶのではなく、髪を巻いてから結ぶ、後れ毛を出すなどのアップスタイルができるようになると、秋冬に大活躍するはずです」(阿形聡美さん)

【CASE1】ボリューミーストールを巻いたときは…

ボリューミーストールを巻いたときは…

短めの方は、シンプルにおろすスタイルでも十分バランスいい仕上がりに。ストレートアイロンを通し、髪にツヤを出すのがポイントです。

ミディアム〜ロングの方には、迷ったら“ゆるアップ”がおすすめ。そのまま結ぶと疲れている印象になってしまうので、こちらもストレートアイロンを通して髪にツヤ感を出しましょう。また、こめかみ周辺の髪の毛の薄さが気になる人なら、こめかみ部分の髪はまとめずにおろしておいたほうが“疲れて見える”印象を回避できます。

室内では髪をおろしたい、というときは、外でストールを巻いているときだけヘアクリップでざっくりまとめてフルアップにすると、おろしたときにいい感じのウェーブになって一石二鳥です。

室内では髪をおろしたい、というときは、外でストールを巻いているときだけはヘアクリップでざっくりまとめてフルアップにすると、おろしたときにいい感じのウェーブになって一石二鳥です。ボリューミーストール×ロングのおろしヘアは、“大学生のデートスタイル”のような少し若い印象になるのでご注意を。

【CASE2】スリムタートルのときは…

胸元が平面的でさびしくなりやすいので、長さにかかわらず、くびれをつくり立体感あるメリハリシルエットがGoodバランス。アイロンで顔まわりは内巻き、毛先は外ハネにスタイリングしてみてください。

スリムタートルのときは…

スリムなタートルを着ることが多い人は、カットの時点で頭のはち(耳上の骨格)の上あたりにレイヤーを入れて、動きを出しやすいようにしておくのもおすすめです。ショートウルフ、くびれミディ、ハイレイヤーなどが合います。

アップにする場合は、タイトすぎるシルエットだと、寂しい印象や忙しくて余裕がない印象になるので、こちらも巻いてから結ぶ、後れ毛を出す、後ろをたゆんとさせるなど“ゆるアップ”を意識しましょう。

アップにする場合は、タイトすぎるシルエットだと、寂しい印象や忙しくて余裕がない印象になるので、こちらも巻いてから結ぶ、後れ毛を出す、後ろをたゆんとさせるなど「ゆるアップ」を意識しましょう。

【CASE3】もこもこタートルのときは…

ショートカットはそのままおろしただけでもバランスがよく、タートルとは好相性。ロングをまとめるなら、シニヨン(お団子ヘア)なら間違いありません。おろす場合は髪を片方に寄せる“片寄せロング”がバランスがいいでしょう。

もこもこタートルのときは…

【ボブは要注意】
少し難しいのはボブ。ストレートやタイトなシルエットでもアンバランスで、アイロンで巻く・パーマなどのウェーブスタイルは少し老けた印象になりがち。クリップでハーフアップにする、こちらもシニヨンにするなど、何かしらのアレンジがマストです。

取材・文/後藤香織
イラスト/Akira Ayumi
デザイン/WATARIGRAPHIC