• Lifestyle
  • 2022.12.14

ここさえ片づければOK! 部屋と心をととのえるお掃除術

風水的な視点で運気もアップ!

ここさえ片づければOK! 部屋と心をととのえるお掃除術

あわただしい年の瀬を迎え、年内に処理すべき“TO DO“リストの完遂に追われている人も多いでしょう。なかでも一年のホコリを払う総決算的な大掃除となると、気力も決意も必要な大仕事です。そこで最小限のエリア攻略で部屋も心もスッキリととのい、なおかつ風水的に新年の運気も高まる、一挙両得のお掃除術をレクチャー。

整理収納アドバイザーであり風水インテリアコーディネーターでもある鈴木みずほさんに、その極意を教えていただきました。

優先すべきは、良い気を迎える玄関と陰の気がこもるトイレの掃除

優先すべきは、良い気を迎える玄関と陰の気がこもるトイレの掃除

「真っ先にきれいにしておきたい場所、それは玄関とトイレです」と、鈴木さん。「家相的にも風水的にも家の中をきれいにすることは浄化の意味を持ち、住む人の運気や金運を引き込む重要なカギになります。なかでも良い気の入り口となる玄関と陰の気がこもりやすいトイレの掃除は、運気のベースづくりに最適。年内にしっかり磨いて、一年の厄を落とし、新たな年の清らかな気を迎える準備をととのえましょう」

運気のトータルアップを目指して玄関を攻略

「風水では、玄関はすべての気の入り口とされ、運気全般に関わるエリアです。まず、できるだけ出しっ放しのものをなくしましょう。靴を脱ぎ散らかしてはいけないのはもちろん、住人の数以上の靴が出ていないように収納するクセをつけるのがポイントです。靴は外の汚れやホコリなどといった悪い気がついてきて運気を下げることもあるアイテム。陰の気をためないよう床をきれいに掃き、水拭きするなどして磨き、換気しておくことを習慣に。これで空間の気も入れ替わり、運気の上昇にもつながっていきます」(鈴木さん)

空間の演出にも注意が必要なのだそう。「扉の真正面に鏡を置くと、せっかく玄関から入ってきた良い気を跳ね返してしまうので、扉の左右どちらかに設置を。そして、玄関はできるだけ明るく。照明は太陽の代わりになる要素なので、玄関が暗ければ照明を明るくして陽の気を取り入れる工夫をしてください」。つい運気アップのグッズにも頼りたくなりますが…。「開運グッズより、空間を清潔&きれいに保つことの方が何倍も大事です。開運グッズではなく、女性の運気を上げる生花や空気を清浄する効果のある観葉植物を飾ってみてはいかがでしょう」

トイレ空間が担う、金運や健康面のアップダウン

年末はもちろん、日々の掃除と換気を心がけたいのがトイレです。「風水上も陰の気がこもる不浄の場所。トイレ掃除をサボっていると運気が下がりやすく、心やからだの不調につながりやすいと言われています。反対にいつも掃除をしていると金運アップにつながる吉凶相反の場所でもあるので、掃除習慣が身につくことで運気が巡りやすくなっていきます」(鈴木さん)。掃除の汚れは上から下へ落ちるため、トイレ内でも拭き掃除は天井や壁から順にが鉄則です。

そして、便座のふたを閉めること。「便座のふたは開けっ放しにすると金運が流れていくとされ、衛生面でも菌の飛び散りを防げるため、流すときも掃除後も必ず閉める習慣を。こもりがちなにおいの浄化も大切なポイント。芳香剤などでごまかさず、定期的に窓を開けたり、換気扇を回すなどして、空気を循環させましょう」。また、新聞や本の持ち込みはNGだそう。「紙が不浄の気を吸収し、その温床となり、運気ダウンにつながります」

クローゼットは8割収納。パンパンだと脂肪をため込みやすくなる!?

クローゼットは8割収納。パンパンだと脂肪をため込みやすくなる!?

大掃除と同時に年内のうちに整理しておきたいのが、衣類が詰まったクローゼット。「見えないところの収納は、言わば心やからだの“写し鏡”。クローゼットの中がパンパンだと、からだにも余分な脂肪を溜め込みやすいと言われています。衣類は新しい風や運気を呼び込むアイテムでもあるので、良い運気が入り込む余地のある“8割収納“を心がけてください」(鈴木さん)

“迷子衣類”をつくらないプロ直伝の収納術

「衣類を積み重ねて収納する人が多いと思いますが、それでは下や奥にあるものが見えなくなって、結局使わない“迷子衣類”を増やしてしまうことに。寝かさず重ねず、立てて収納すると、どこに何があるのかが一目瞭然です」(鈴木さん)。特にブラジャーはカップの形をつぶさないようにゆったり収納を。「立てるのが難しかったら、仕切りのついた収納ボックスや、牛乳パックを解体して間仕切りに活用するのも手軽でおすすめです」

引き出し収納の場合、着用する順に上から下へアイテムごとにしまっていくと、動線もスムーズに。「最初に身につける下着を一番上に。次にトップス類、ボトムス類、一番下には冠婚葬祭用など使用頻度が低いものを収めると、探しものも減ると思います」

クローゼットの吊り下げ収納は、アイテムや色を揃えて何がどこにあるのか一目でわかる状態に。「シャツ、スカート、パンツ、アウター類というようにカテゴリー分けし、さらに丈の短いものから長いものへ、色の浅いものから濃いものへと並べ替えると使い勝手が良くなります。コーディネイトもしやすくなり、身支度の時短にもつながるはずです」

「収納というと、ものを押し込める人が多いですが、そうではありません。ものを取り出しやすく、戻しやすくするのが収納です」。そこを意識して、パンパンになったクローゼットやたんすの収納の見直しを。

運気を良くしたいなら、不用なものを手放すことが大事

運気を良くしたいなら、不用なものを手放すことが大事

片づけが苦手な人にありがちなNGアクションは、入りきらない衣類やグッズのために収納場所を増やし、もったいない罪悪感から取っておく選択をしてしまうこと。「家の中に不用なものがあふれていると、気の代謝がダウンして陰の気がこもりやすくなります。運気アップを願うなら、不用なものを手放す作業がすごく大切です」(鈴木さん)

くたびれた衣類を身につけていると自己認識がダウンする

「たんすの肥やしの中には、似合わなくなった服があったり、お気に入りでもヨレてくたびれてきたものがあるはず。すべてを詰め込んでいると運気の流れが悪くなりますし、くたびれてみっともないと感じるものを身につけると自己認識が下がり、美容運も下がります」(鈴木さん)。それは、持ちものやランジェリーでも同じこと。例えば、不用かどうかの見極めや手放し方に迷いがちなブラジャーなら、リサイクルに回す方法も。「不用なものも“捨てる”のではなく、必要としてくれる人や環境のために“リサイクルする”という選択肢を持つことで、手放す良いきっかけになり、気の循環にもつながるはずです」

使わなくなった古いものを取っておくのは陰の気を溜め込む、負の行為。「一つ購入したら一つ手放すようにすれば、良い気を呼び込む気の循環が生まれ、自身の達成感にもつながって自己認識もアップします。新たな一年を陽の気が満ちた清潔で居ごこちの良い空間で迎えるために、年内にぜひ運気アップの掃除&収納整理にチャレンジしてください」

  • 鈴木みずほ(すずき・みずほ)
  • 鈴木みずほ(すずき・みずほ) 整理収納アドバイザー、風水インテリアコーディネーター、IROHA@HOME代表。オーダーカーテンのインテリアコーディネイトを手がけた経験から、風水インテリアサイト「smile*風水生活」を開設。大手企業の片づけ講座講師を務める他、「オンライン片づけサポート」や「訪問片づけサポート」で収納に悩む全国の女性たちをサポートし続け、WEB活用コンサルタントとしても活躍。各種講座の予定はHPで配信中。
    https://iroha-home.net/
取材・文/田中あか音
イラスト/Akira Ayumi
構成/江尻千穂
デザイン/WATARIGRAPHIC