2018年9月登場の「SUHADA 肌リフトSTEP」(GRC486)は、女性のシルエットを手軽に美しくチェンジしてくれる強い味方。ワコール独自の技術、肌リフト構造を生かして進化させた新商品の魅力に迫ります。
2018年9月上旬より店頭に並ぶ「SUHADA 肌リフトSTEP」。
人気の「肌リフト」にクロス構造の
機能を搭載したハイブリッド仕様
――まずは「SUHADA 肌リフト」シリーズについて特徴を教えてください。
坪内 「SUHADA 肌リフト」は、ラクな着ごこちなのに、下半身のたるみを引き上げスリムなシルエットが実現できるボトムです。「快適性と高い造形力」という相反する特徴が融合しているのが魅力です。その秘密は、肌側の腰付近にあるNANOテープ。髪の毛の1/7500の繊維の集合体で滑り止め機能があるので、肌からたるみを添わせながら引き上げキープすることができるんです。また、からだに沿わせながらはくため、手直しの必要がありません。店頭では「NANOばき」と呼ばれているようです(笑)。
下半身のたるみを引き上げてくれるNANOテープ。
――今回の新商品は、機能面でどう変わったのでしょうか?
坪内 働く女性が増えている中で、手間暇かけずにきれいになれる一石二鳥感のあるものがないかとディスカッションを進めていくうちに2005年に開発されたワコールの資産ともいえる『
クロス構造』[特許 第3924586号]にたどり着きました。
『SUHADA 肌リフト』のもつ「ラクなのにスリムなシルエットが実現できる」という価値を維持させながらも、前太もも部分にクロス構造機能を付加させました。クロス構造をつけることで、歩幅が自然と広くなり、ヒップの筋肉を使いやすいエクササイズ歩行への変化が期待でき、はいて歩いて、カロリー消費アップ※が目指せます。
※より多く歩くことがカロリー消費につながります。
※機能の表れ方には個人差があります。
※商品についている「安全に関するご注意」をよく読んでご使用下さい。
林 今回、はくだけでたるみを引き上げる肌リフトにクロス構造をプラスするためにワコール人間科学研究所と再度検証をし直しました。それぞれは確立された技術ですが、肌リフトとクロス構造双方の機能をバランスよく生かせるかどうかという部分に工夫が必要でした。
坪内 商品完成後のフィッティングでも「脚を前に出しやすく感じる」「骨盤が支えられてる」「たるみが引き上げられる感じがする」「ヒップの下がくいこまない」などの感想をいただいています。
――素材自体にも特徴があるのですか?
坪内 肌リフトオリジナルの丸編みの素材を使っていますが、くるまりにくく段差になりにくいのがポイントです。引き上げるのに必要な伸度も備わっているので、この素材もこだわりのひとつですね。
林 ウエスト部分は1枚の生地内でパワー強度をつけています。この格子の部分がパワー切り替えなんですよ。縫い目のない特殊な仕上げなので段差がなく、アウターへのひびきも軽減できています。
透けて見えるウエストの格子部分はパワーを切り替える役割。
アシンメトリーな花柄で
ガードル未経験世代にもアピール
――デザインもいわゆるガードルのイメージとは異なりますね?
林 女性はやっぱりお花がお好きなので、いろんな種類のお花を使って豪華に表現しています。フロントは華やかなブーケをアシンメトリーに仕上げることで、これまでの肌リフトとはまた違った印象にしています。落ち着いたトーンのパープル系は、2018年秋冬のトレンドカラーです。使いやすいブラックも人気です。無地ではなく、さりげない上品な線画調に仕上げています。
坪内 これまでも、水着のような花柄やカジュアルな柄を採用してきたのですが、ガードルが身近ではない20~30代のお客さまから、「こんなにかわいいのがあるなんて知らなかった!」といった反応があったのは、うれしい限りです。
若い世代にも知ってもらいたい、
ボディセパレートの魅力
――ボトムだけでなく、ボディセパレートとセットで着用できるとか?
坪内 そうなんです。昔はボディスーツを着用される方が多かったですが、今では新たに着用されることが少ないのが現状です。そこで、キャミソール風のセパレートにして、幅広い年代の方にも使用しやすくしました。2017年秋冬に初めて店頭に並んだときも、当初の計画以上の評価をいただいています。
林 ボディセパレートを着用することで、自分では見えにくいうしろ姿・脇の段差をすっきりとさせてくれます。構造はボトムと同じで、ブラを着用した後に下から着用するだけで、スムーズにたるみを引き上げてくれるので、手軽にシルエットを変えられるんですよ。
もちろん胸のラインにもこだわっていまして、カシュクールを使用し、ラインが美しく見えます。丈も少し長めにすることで、歩いているうちにくるっと巻いてしまわない工夫も施しています。カラーも上下そろえて展開していて、「SUHADA ONE」と柄をそろえているので、3点セットでコーディネイトしていただけます。
坪内 今、美意識の高い女性が多くなっていますが、世の女性に新たな選択肢として、ボトム・ボディースーツのようなアイテムを提案することで、より美しくなる為の手助けになればと思っています。
上下セットアップでうしろ姿もすっきり。
坪内 有(つぼうち・あり)
卸売事業本部 WBインナーウェア商品統括部 商品営業部 ファンデーション営業課
2006年入社。CW-Xのセールスを経て、ワコールスイムウェア・ワコールボディサプリのMD。2016年からボトムのMD担当。
林 佳子(はやし・よしこ)
卸売事業本部 WBインナーウェア商品統括部 商品企画部 デザイン一課
2005年入社。ボトムの設計・開発、ラゼのデザイナーを経て、2018年からボトムのチーフデザイナー担当。