汗を目立たせない、残さない。「服選び」と「前処理」のすすめ

特集/2022年夏、汗対策の最新事情

語り/大貫和泉(ライオン お洗濯マイスター)
汗を目立たせない、残さない。「服選び」と「前処理」のすすめ

汗をかくこれからの季節、洋服の黄ばみや皮脂汚れ、汗ジミやにおいなど、気になることがたくさん増えてきます。でも、ちょっとした洗濯のコツさえおさえれば、大事な洋服を守ることはできます。あらゆる衣服とお洗濯方法について知り尽くす、ライオン株式会社のお洗濯マイスター大貫和泉さんが実践する「流儀」を教えていただきました。

汗ジミが目立たない色や素材を選びましょう

外を歩いて室内に入ったら、脇の下には汗がべっとり。そして汗のシミがくっきり。でもこの汗ジミ、服の選び方で「目立たせない」工夫はできるのです。

下の写真は、真夏に15分早歩きしたのちの汗ジミの例です。

真夏に15分早歩きしたのちの汗ジミの例 真夏に15分早歩きしたのちの汗ジミの例 (提供:ライオン)

× 汗ジミが目立ちやすい服
色:ライトグレーやベージュ、うすピンクなど、汗で色が変わったときに元の服の色との差がつきやすい明るい色
柄:大きな柄
素材:吸水性が高い綿など
デザイン:からだにフィットするシルエット

○汗ジミが目立ちにくい服
色:白や黒、ネイビーなど、汗を含んでも、元の色と変わらない暗い色
柄:ボーダー、チェック、小花柄など、細かい柄
素材:速乾性が高いポリエステルや、通気性の高いメッシュなど
デザイン:腕や脇まわりに余裕がある、ふわっとしたシルエット

さらに、制汗剤で汗をブロックし、汗取りパッドを併用することで、汗ジミは予防できます。汗対策には、直塗りできるロールオンタイプが効果的です。気にしすぎることで緊張してしまい、さらに汗をかくという悪循環に陥ってしまうこともあるので、「汗は誰もがかくもの」と受け入れて、気にしすぎないことも重要ですよ。

サッと「前処理」で汚れは落ちやすくなる

とはいえ、30℃を越えるような真夏の気温のなか外出すると、多少の差はあれどんな服でも汗ジミはできてしまいますし、そのまま放っておくと黄ばみとして定着してしまいます。汗ジミを残さないためには、何よりできるだけこまめにお洗濯をすることが重要です。

疲れている日や忙しい日、週末にシャツやおしゃれ着をまとめて洗濯している場合やひとり暮らしの方など、すぐにお洗濯ができないことも多いですよね。そんな場合に便利なのが、洗濯前の衣類にかけたまま放置しておける「洗濯用プレ洗剤」です。

方法は簡単。汗の気になる部分に、洗濯用プレ洗剤『ブライトSTRONG 衣類の爽快シャワー』を染み込む程度にかけ、洗濯カゴや洗濯槽の中に入れておくだけです。特に、襟、脇部分にはしっかりと。濡れても大丈夫な場所でかけて、衣類に液がしみ込んだ後に、洗濯カゴに入れるようにしてください。その後、自分の好きなタイミングでふだんどおり、洗濯するだけです。すぐに洗濯してもいいし、1週間ほどそのまま放置しても問題ないようにつくられています。

食べこぼしや汗、皮脂など、一般的な汚れにオールマイティに対応できますが、血液汚れの場合は、一度水で洗い流してからかけてください。

私自身も、毎日洗うわけではないブラウスなどのおしゃれ着は、このプレ洗剤をかけて放っておきます。さらに子どもにも、服を脱いだタイミングでかけることを習慣化してもらうことで、汚れものを探す必要がなく、そのまま洗濯ができてとても楽になりますよ。

汚れによって異なる前処理方法

頑固な汚れは、普通に洗濯しただけでは汚れが落ちきらなかったり、シミになってしまったりすることがあります。洗濯機に入れる前に、前処理することで、汚れ落ちが向上します。
先ほど「血液汚れは水で落としてから」とお話ししましたが、このように汚れの種類によって、有効な前処理は異なります。

○襟袖の皮脂・汗・化粧品:汚れの部分に直接、液体洗剤や部分洗剤を塗布
○黄ばみ・食べこぼし:液体酸素系漂白剤を塗布
○泥:最初に液体用洗剤を塗布した後、水での予洗いか洗濯機で洗濯。最初に水洗いをしてしまうと、繊維の中に泥が入り込み落ちにくくなるため、最初の水洗いはNG
○血液:最初に40℃以下の水ですすぎ、そのあとに液体酸素系漂白剤や液体洗剤を塗布

黄ばみができてしまったら、酸素系漂白剤を活用

それでも黄ばみができてしまった場合は、衣類用漂白剤を上手に使用しましょう。ただし、洗濯表示(取扱い表示)で△マークの上に×がついている表示がある場合は、漂白剤が使えない服なので、使用は厳禁です。

漂白剤の使用禁止マーク 漂白剤の使用禁止マーク 漂白剤の使用禁止マーク

また、黄ばみのタイプによっても、漂白剤の使い方が異なります。

○部分的な黄ばみ:気になる部分に、液体酸素系の漂白剤を塗布しましょう。その後、洗濯機に入れてふだんどおり洗濯します。おしゃれ着の場合は、型くずれ防止効果のあるおしゃれ着用洗剤を使っての洗濯がおすすめです。洗濯機の標準コースでお洗濯できる衣類の頑固な黄ばみ汚れには、汚れの気になるところに高濃度液体洗剤「トップスーパーNANOX」や「トップスーパーNANOX ニオイ専用」を塗っておき、翌朝洗濯機で洗いましょう。

○全体的な黄ばみ:標準コースで洗える衣服の場合は、つけおき洗いで。40℃くらいのぬるま湯を洗濯おけの半分くらいまで入れ、「水30Lの洗濯」の場合と同量の洗剤、さらに液体酸素系漂白剤を適量入れます。その後衣類をひたしたまま30分〜2時間放置し、洗濯機にその洗剤液ごと入れて、ふだんどおりに洗濯。ほかの洗濯物と一緒に洗ってもOKです。これで黄ばみはだいぶスッキリするはずです。

左から/洗濯用プレ洗剤「ブライトSTRONG 衣類の爽快シャワー」、高濃度液体洗剤「トップ スーパーNANOXニオイ専用」(ともにライオン) 左から/洗濯用プレ洗剤「ブライトSTRONG 衣類の爽快シャワー」、高濃度液体洗剤「トップ スーパーNANOXニオイ専用」。(ともにライオン)

衣替えのタイミングにも高濃度液体洗剤「トップ スーパーNANOX」は役立ちます。汚れをしっかり落としてから収納しないと黄ばんでしまうので、襟や脇の下などに直接塗布して汚れを残さずに洗い、しっかり乾かしてからしまうことで、次のシーズンもキレイに着ることができます。

*<後編>では、知っているようで知らない、ふだんのお洗濯の基本を見直します。

取材・文/後藤香織
デザイン/WATARIGRAPHIC
  • 大貫和泉(おおぬき・いずみ)
  • 大貫和泉(おおぬき・いずみ) ライオン お洗濯マイスター
    消費生活アドバイザー、繊維製品品質管理士 健康予防管理専門士
    洗濯用洗剤などの製品開発・調査に約20年携わった経験をもとに、日々のお洗濯にまつわる情報をわかりやすく提供している。
    https://lidea.today/

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