予防医療のプロ細川モモさんのおなか美人10の秘訣<前編>

特集/女はおなかで勝負!

語り/細川モモ(予防医療コンサルタント)
取材・文/川口夏希<attik>(ライター)

「世界一の美女をつくる」食事管理に携わる、栄養学と予防医療のプロ、細川モモさんがおなかから美しくなる秘訣を伝授! 前編では、健康なおなか&きれいなからだに欠かせない栄養をレクチャー♡ Image

Secret1
タンパク質をとらないと女性はきれいになれません!

「おなか美人をつくるためにはもちろんのこと、総合的にきれいなからだをつくるには、タンパク質をとることが大前提です。人間のからだはタンパク質のかたまりなんですが、タンパク質を合成する必須アミノ酸は、食べものからしかチャージできません。タンパク質を摂取することで、人間の土台となる部分を強靭にすることができ、それが美しさにつながります! ダイエットといって、卵や魚などをカットしてしまうと、確かに痩せるかもしれませんが、美しいからだからは遠ざかってしまうので気をつけてくださいね」

Secret2
お肉や魚などタンパク質を毎日食べ続けることが大切です

必須アミノ酸を含んでいる、肉や魚介、大豆製品などの良質なタンパク質を毎日とり続けることが、"明日のきれい"をつくるんです。胃もたれするからお肉が嫌いという人は、肉を食べていないことが原因かもしれません。お肉を食べなくなると、体の中の肉の消化酵素が減り、ますます食べられなくなる、という悪循環におちいっている可能性も。ベジタリアンになると、たんぱく質の消化酵素であるプロテアーゼの生産量が低下し、不足した結果、血液がアルカリ性に傾いて骨やメンタルに影響が出ることがあります」

Secret3
食前に飲む一杯のレモン水でパワフルな胃に♪

「肉や魚を食べると胃が重たくなるからといって、パスタやうどんなど、胃に負担がかからないものばかりを食べてませんか? もし当てはまるなら、胃酸が足りていない可能性があるのですが、これはとっても簡単な方法で解消できます。私も習慣にしていることがあって、それは、肉を食べる前にレモン水を飲むことです。肉や魚料理によくレモンなど柑橘類が添えてありますよね? 肉や魚に直接かけてもいいですが、その柑橘をお水にしぼって飲むのもおすすめです。酸をチャージすれば、肉や魚を食べても膨満感を予防できます。食前のキウイやパインでも◎」

Secret4
果物を適度に食べて、ストレスに強い腸を目指して!

腸の内部に生息している腸内細菌は、アンチエイジング力や、美肌力、免疫力を高める、"美のかなめ"のような存在。ただ、ストレスを感じたり便秘になってしまうと、腸内環境がどんどん悪くなってしまうんです。そんなデリケートな腸をケアをするためには、腸内細菌のエネルギー源となる適度な炭水化物と果糖をとることが必要なんです。とくに果物に含まれる果糖は、下腹部にすむ腸内細菌のエサとなり、0-157など大腸菌をブロックする働きも期待できるんですよ」

Secret5
バランスのいい天然の塩で元気がみなぎるからだに

頑固な便秘や生理前の痛み(子宮収縮)は、マグネシウムというミネラルの不足が一因かもしれません。実際にマグネシウムは便秘薬や子宮収縮抑制剤にも使われて、カルシウムと「兄弟ミネラル」と呼ばれています。子宮内の羊水は海水と成分がよく似ていて、ミネラルバランスはとくに女性の健康にとって大切なポイントです。こむら返りや瞼の痙攣、頭痛、むくみ等の症状があれば、パーフェクトなミネラルバランスをもっている「塩」でミネラルをチャージしてみましょう。塩を選ぶときは、成分表示をしっかりチェックしてくださいね。とるべき塩は、塩化ナトリウムができるだけ少ないもので、カルシウム、マグネシウム、カリウムが含有されているもの。私も調理では主に「海の塩」を使って不足しがちなミネラルのチャージを心がけています。

後編〉では、おなか美人&きれいなカラダを保つテクニックを公開。
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細川モモ(予防医療コンサルタント) 社団法人『Luvtelli Tokyo&NewYork』代表理事。2011~2013 ミス・ユニバース・ジャパン地方大会公式栄養コンサルタントして、美人への近道を指導。 著書の『タニタとつくる美人の習慣』や、ブログ『世界一の美女をつくる 美人の食卓』は、健康的に美しくなるヒントが凝縮。
http://ameblo.jp/momo-nutrism/

撮影/長谷川 梓
ヘア&メイク/阿部知洋