2024.05.01

【特集】また、歩き出そう! #06

ウォーキングのために足指まわし!100歳まで歩けるからだに

足の指まわし伝導師 YUKARIさん

あらためてウォーキングを始めたいけれど、「長い距離は歩けないかも」「ひざに痛みが出たらどうしよう」など、不安を抱えている人もいるかもしれません。そこで提案したいのが、誰でも簡単にできるセルフケア「足指まわし」です。<足裏チェック編>で自分の足の状態を把握したら、今回は実践編。イラストでわかりやすく解説していきます。

Step.1
片方の足を組んで、足裏をチェックする

まず長座の姿勢で座ります。さらに片足だけあぐらをかくようにして、足を組みます。足裏を眺めて、どんなトラブルがあるか、前編の足裏チェックの項目を見ながら、確認します。

Step.2
足指をしっかりつかみ、ゆっくり大きく回す

片方の手で足をつかみ、その足の指の根元をもう片方の手の親指と人差し指でしっかりつかみます。親指を足裏側に倒すように曲げると、親指の付け根から足の甲のあたりに骨が浮き出てきます。ここが足指の大きな関節。この場所から指が生えていることをイメージして、親指から小指へ、ゆっくり大きく回していきましょう。

Step.3
足の指を1本ずつ大きく広げる

足指まわしを終えたら、次は縮こまってしまった足指をストレッチしていきます。まず片方の手で足の親指、もう片方の手で人差し指をつかみます。次に手の親指を、足指の間に入れて割り広げるようにし、指と指の間を大きく広げましょう。その際、指の側面に刺激を与えるように意識すれば、血流の改善につながります。これを同様に、薬指と小指の指の間まで行います。

Step.4
テニスボールを使ってひざ裏をほぐす

さらに長く歩き続けたい人のために、プラスアルファのステップを教えてもらいました。それがテニスボールを使ったひざ裏のセルフケアです。ひざ裏にテニスボールを押し込んで軽くはさむだけ。痛みを感じる人は無理をせず、慣れてきたらグッと足を引き寄せてひざ裏に刺激を与えてください。この部位をほぐすことで、ひざまわりのむくみを改善。ひざの痛みからウォーキングをあきらめてしまうことのないよう、脚全体をより健康な状態へと導いていきます。

「足指まわしをする際、まずは片足だけを回して、少し歩いてみてください。すると、回した側の脚全体が軽くなり、さらには歩きやすさまで感じられるのではないでしょうか。足指まわしを最低でも1日1回続けたのち、2週間後にまた足裏を眺めてみてください。足裏がやわらかくなるのはもちろん、重なっていた指がまっすぐになったりなど、変化が見られるはずです」

前回の<足裏チェック>と今回の<足指まわし>は、セットで行うことでウェルネスへの意識が高まっていきます。より健康に歩くために、そして100歳まで歩き続けるために。ぜひ習慣にしてみてはいかがでしょうか。

  • YUKARI
  • YUKARI 足の指まわし協会代表。学生時代は陸上選手として活躍。ピラティスやヨガのインストラクター資格を取得し、解剖学も学ぶ。「がんばらないエクササイズ」を考案し、足指まわしの独自のメソッドも確立したのち、全国でレッスンや講演を行う。著書に『一生歩ける! 足指まわし』(監修・平野薫、永岡書店)ほか。 足の指まわし協会 品格ボディYUKARI塾
構成・文/本庄真穂
イラスト/井上明香
デザイン/日比野まり子