重力によるヒップの皮ふたるみを抑える「重力に負けないヒップケアガードル」

語り/上家 倫子(研究)、林 佳子(デザイナー)、高根 菜摘(MD)

重力に負けないバストケアブラ」に続き、下着でできるボディケアの商品シリーズ「MORE BODY CARE」から“はくだけで、気軽にヒップケア”がコンセプトの、「重力に負けないヒップケアガードル」が新登場! ヒップが受ける重力の影響を追究して開発したダブル構造のヒップケアシートを内蔵。その機能性やはきごこちについて聞きました。

「ヒップケア」とは、からだのサイズを測って自分に合うガードルをつけて、ヒップを重力から守ることです。 ※「ヒップケア」とは、からだのサイズを測って自分に合うガードルをつけて、ヒップを重力から守ることです。

ダブル構造のヒップケアシートがヒップの皮ふたるみを抑え、まるみをキープ

――「重力に負けないヒップケアガードル」を開発したきっかけを教えてください。

高根 バストだけでなく、ヒップも重力の影響を受けているだろうと考え、ワコールの人間科学研究所と共同で開発を進めました。

上家 バストケアブラの開発時は人間科学研究所で無重力実験を行いましたが、今回はコロナ禍で同様の実験ができなかったため模索しました。バストの研究結果から、ヒップも重力によって皮ふが引き伸ばされたり歪みが起こっているだろうと考えて、地上における下向きの重力を極力少なくした状態と、立った状態とを比較することで、形の違い・皮ふの違いを調べました。重力を極力少なくした状態とは、5度ほど傾斜をつけた台にうつ伏せになり、ヒップが頭より5度ほど高くなるように傾けた、斜めうつ伏せの状態となります。

立った状態では、斜めうつ伏せの状態と比べると下向きの重力がかかり、特にヒップの下内側あたりの変化が大きく、ヒップと太ももとの境目の部分から皮ふがたわむようにたるんでいます。このようなたるんだ状態では、小走りなどの日常的な動作をしているときの皮ふは大きく変形しています。

上家 倫子

――ヒップケアガードルの"ケア"というのは、どういうことでしょうか?

高根 重力による皮ふのたるみを抑え、ヒップにできるだけ負荷がかからないように整えることを“ケア”されている状態と考えました。

上家 どの状態がいちばんケアされている状態か、さまざまなパターンを試して最終形にたどり着きました。商品では裏打ち内側の構造を工夫することで、ヒップがたわんで皮ふがたまるのを軽減するように支えられればと。そうすることで、ヒップの丸みをキープすることにもつながりました。実際に斜めうつ伏せの状態では立った状態よりもたるみが少なく丸いキレイな形でしたし、それに近い状態にできました。

写真は内側が見えるよう裏返しに着用。色の濃いところがヒップケアシート部分。 写真は内側が見えるよう裏返しに着用。色の濃いところがヒップケアシート部分。

――複雑な構造に見えますが、どういった機能性があるのでしょう?

上家 ポイントはダブル構造のヒップケアシートです(写真の色の濃い部分)。大きなヒップケアシート(イラスト)と小さなヒップケアシート(イラスト)の2種類でヒップを重力から支えています。まず、大きなヒップケアシートでヒップ全体の皮ふが流れないようにして、小さなシートでは小走りや日常動作をするときにいちばん皮ふが変形する部分をよりしっかりと支えています。


 ポイントは、よく伸びる大きいヒップケアシートで全体を支え、小さいヒップケアシートで、皮ふのたるみを抑えています。大小2種類の裏打ちを使っているのは初めてだったので、最初に見たときはびっくりしましたね。縫製をしているところと、していないところをつくって、浮かせたハンモックのような形状は、力のかかり方が緻密に計算されていて初めての発想だなと。

パーツごとに伸度の異なる素材を採用。 パーツごとに伸度の異なる素材を採用。

高根 これまではヒップアップなど造形性をもたせることをテーマにしたガードルの開発が基本でしたが、今回は“ケア”がテーマなのが大きな違いですね。

上家 今回の研究では、ヒップの皮ふが受けている重力の影響を軽減する事を最大のテーマにしています。商品のビジュアル的には「ヒップアップ」や「丸み」といった、これまでの造形性を意図したガードルと似た印象を受けられるかも知れませんが、重力の影響を抑えるために考えた構造は、独特のものです。ご着用いただくと、これまでのガードルとは異なる感覚を感じていただけるのではないかと期待しています。

――苦労された点は?

 縫製はほかのガードルより大変でしたね。左右対称に問題なく縫えるか、はき続けることによって針穴が広がらないかを十分に検討しました。耐久性もしっかりチェックしています。また設計時に標準とするサイズから他のサイズ、特に大きいサイズに展開するときに、同じ機能を発揮させるのがまた難しかったところです。

はいた瞬間に“ケア”されていることを感じるはきごこち

――本体の素材について教えてください。

 ほどよい伸度があり、やさしい風合いのものを選びました。打ち合わせ段階でも「ヒップケアガードルというからには、触ったときに「ケア」を感じてもらえるような、やわらかさが必要だね」と話していまして。機能性をもたせつつ気持ちいいと感じてもらえるはきごこちを目指すのは難しかったですね。

林 佳子

高根 無地であればまだしも、柄を入れても風合いの良い資材を探すのには苦労しました。アンケートでお声を集めながら、日常的にご使用いただける素材を採用しました。

 フロントには、おなかをおさえてきれいに整えられる生地を裏打ちしています。また、内もも部分には、サポート力のあるしっかりとした生地を使いました。

内もも部分をしっかりと押さえる生地を使用。 内もも部分をしっかりと押さえる生地を使用。

――着用感についてはどんな反応がありましたか?

 社内でも、想定されるお客様の年齢層と近い人にはいてもらいましたが、普段ガードルをはかない人にもいつもの皮ふの感覚とは違う「持ち上げられている」感じをわかってもらいやすかったです。

高根 いつも「触れられていない」ところを「触れられている」ような感じで。ちょっと動くと肌に感じるものがあるので、これがケアかというのを実感していただけると思います。

高根 菜摘

お化粧品のように選んでもらえるデザインを意識

――デザイン面のポイントを教えてください。

 新しい切り口の商品でありターゲットがキャリア層ということで、お化粧品のような感覚で興味をもっていただけるデザインを意識しました。肌ざわりや色味で手に取っていただければと。アウターに透けづらい淡色をそろえ、プリントのお花のトーンはガードルとして使いやすい色味で表現しています。水彩のお花と線画のお花を重ねているので、リッチ感のある雰囲気が出せたかと思います。もちろんブラとのセット感も大切にしました。

バストケアブラとマッチするデザイン。 バストケアブラとマッチするデザイン。

高根 大人っぽくなりすぎないように、またコンサバティブになりすぎないように意識しました。そのバランスが難しく、何パターンものデザインを描いてもらい微調整を繰り返し決定しました。今回のメインカラーは淡色のピンク。これまでメインカラーに淡色を採用していなかったこともあり、花柄を淡いトーンに調整するなどの塩梅が難しかったですね。

 ちょうど商品企画のメンバーが想定されるお客様に近い年齢でしたので、その反応もチェックしながら詰めていきました。見た瞬間に「かわいい!」と言ってもらえたら。

高根 カラーは5色展開で柄入りのピンク(PI)、バイオレット(VI)と、無地のグレージュ(LG)、ベージュ(KA)、ブラック(BL)をご用意しています。

カラーは5色展開

 おうち時間が増えた今、“ケア”のためにぜひデイリー使いしていただければ。ヒップのために手にとっていただけるとうれしいです。

  • 上家 倫子
  • 上家 倫子(うえけ・さとこ) ワコール人間科学研究所 研究課
    現代女性の身体の特徴、からだのエイジング等の研究にたずさわる。
  • 林 佳子
  • 林 佳子(はやし・よしこ) 第1ブランドグループ ワコールブランド商品企画部 商品企画一課
    2005年入社。ボトムの設計・開発、ラゼのデザイナーを経て、2018年からボトムのチーフデザイナー担当。
  • 高根 菜摘
  • 高根 菜摘(たかね・なつみ) 第1ブランドグループ ワコールブランド商品企画部 商品企画一課
    ワコール入社後、ウェブストア営業課を経て、2020年からボトムMDを担当。
取材・文/シキタリエ
撮影/合田慎二

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