
モデルのSHIHOさんとワコール「ウイング」との出会いは2006年、ブラジャーのイメージキャラクターとしてのCMでした。それから約20年、当時と「変わらない」ボディラインで再び「ウイング」のCMに登場! とはいえ、SHIHOさんの内面や考え方は20年で確実に進化を遂げているよう。20年を振り返りつつ、進化し続けるSHIHOさんの魅力にクローズアップ!
20代、憧れのモデルを頭に描いて
CM撮影に臨みました
――まず、20年ぶりに「ウイング」のCMにカムバックされたご感想を。
モデル冥利に尽きるというか、光栄でうれしい気持ちでいっぱいです。実は当時、某デニムのCMにでていた憧れの外国人女性をイメージしながら、撮影に臨んでいました。そのうえ20代はどんな仕事も気合いがすごく入ってて、テンションも今より高めだった気がします。
――そうだったのですね。そこから、働き方や考え方はどのように変化していったのでしょうか。あるいは、変わらないことはあるのでしょうか。
仕事一色でひたすら一生懸命だった20代。その後、結婚して、子どもができて、視野が広がるのと同時に、仕事だけでなくライフスタイルに重点を置くようになりました。すると、仕事を含めて人生そのものが楽しくなる。その結果、仕事も楽しくなって頑張れる。いい循環が生まれました。そして仕事となれば、求められていることに120%で応える! 仕事に向かう気持は以前より楽になったけれど、この信条はずっと変わっていません。今回の新CMも、ほどよく力が抜けて楽に楽しく撮影ができました。
でもいちばん大きく変わったのは、表面的なきれいさを求めなくなったこと。今は、「見えないところ」――考え方やマインド、食べ物――のほうに意識は向かっていて、それが生活の根本になっています。たとえば、肩が凝るなら表面だけでどうにかしようと思わないで、呼吸を整えてからだを整える、考え方を見直してみる…というように。表面だけを見て、綺麗に繕っても、解決にはなりませんからね。
30歳を前にサーフィンとヨガを始め、
40代になるときに食事を見直しました
――内面が大きく変化してきたSHIHOさんですが、ボディラインは変化がないように見えます。どのようなことを実践されてきたのでしょう。
実は、20代のころは運動をほとんどしてこなかったんです。でも、仕事が忙しかったから、体調も気にならず、頑張れた。でも、このままではいけないと、30歳を前にサーフィンとヨガを始めて、40代になるときは食事を見直して。そして50代を前にしたいま、トレーニングをめちゃくちゃやってます。いちばん新しいところでは、キックボクシング! ブレスコアトレーニングとともに、からだのコアを整えることを中心にやっています。

いろんなことを続けてきて、今感じるのは、健康のための習慣が、自分にとってよいメンタル、快適な生活、人間関係につながって、私の道を拓いているということ。だから、これからは、自分が体験したウェルネスを、広く人にシェアしていきたい。それが人の役に立って、また私の生活の一部になっていく。そんな循環をつくっていきたいと思います。
――人間関係にまで話がおよびましたが、SHIHOさんが人づきあいで意識していることはなんでしょうか。
相手をリスペクトすること、ですね。仕事はもちろん、友達でも、夫婦でも、親子でも。なにか関係がうまくいかないときは、リスペクトや感謝、信頼が欠けていると思うんです。特に、自分の子どもに対してリスペクトを忘れがちだけれど、そんなとき娘に指摘されるんです。「ママのやりたいことと私のやりたいことは違うの」。私は娘のためによかれと思ってアドアイスしたり、休日の予定を入れてあげたりしていたけれど、ティーンになった娘には自分の意思ややりたいことがある。相手の気持ちを尊重する大切さを日々学んでいます。

――その娘さんとは、下着の話をすることはありますか?
しますよ。毎朝の習慣で、「ママ、今日はこれとこれ、どっちがいい?」って聞いてくるので、「私はこっちかな」というやり取りを。ただ、新しく買うものに関してはこだわりがあるみたいで、キャミソールのストラップの細さで、どの下着を選ぶかどうか、娘なりにこだわりがあるみたいです。で、選んだらネットで「ママ、これ買って」となります(笑)。

進化したもの・人に触れながら
50代はアウトプットに力を入れたい
――では、SHIHOさんご自身の下着選びの基準はありますか?
20代のころは、見た目だけで選んでいたけれど、今はつけごこちがよくて楽なことがいちばん。デザインはシンプルなものを選ぶことが多いです。でもそれだけじゃなく、機能を兼ね備えていることが大事。スッと肌になじんで、それでいて体型をしっかりキープできる。その絶妙なバランスを熟知しているのが、ウイングなんです。

ウイングは肌ざわりの良さも優秀で、動いたときの違和感もありません。ちょっとしたことだけれど、この「ちょっとした感覚」が下着には大事なんだと思います。
――それでは最後に、「ウイング50周年」にちなんで、SHIHOさんの50代はどのように進化していくでしょうか。
40代はインプットをずっと続けてきて、海外に住んだり、新しいことを学んだり、取り入れてみたり。特にハワイに住んだことは大きくて、日本のよさに気づくこともできました。そうした変化のなかで、日本人モデルとして美と健康に気をつけて生きてきた私ができることってなんだろう、と考えるようになったのも、大きな変化でした。いつも心に素直に、正直に、やりたいと感じたことを行動に移していたい。みなさんも、「前からやりたいと思っていたこと」「まだやってないこと」、ないですか? これまでインプットしてきたことをもとに、50代からはアウトプットして発信していきたいです!
進化したもの――たとえばウイングのマッチミーブラや、シンクロブラトップも!――新しくリニューアルしたものや、エネルギッシュな方や魅了的な人に会ったりするのも、すごくいいと思います。いつも変化を恐れず、ワクワクした気持ちを持って自由気ままに、年を重ねていけたら素敵ですよね。
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SHIHO
1994年のデビュー以来、ファッション雑誌・テレビ・ラジオ・CMプロデュース・出版など幅広く活躍。
心身が健康で美しくなるウェルビーイングな暮らしを提案し、ヨガDVD本や瞑想本を出版。
幅広い世代の女性から支持を受けている。日本だけでなく韓国でも活動の幅を広げている。
撮影/高木亜麗
デザイン/WATARIGRAPHIC