美肌、代謝のよい体、心のスッキリ感、うれしい効果が続々と!
自分の腸のタイプや腸にうれしい習慣などを知るうちに少しずつ自分の腸が快方に向かっていると感じている方も多いのではないのでしょうか。今回は、さらに美腸に向かうためのエクササイズ、そして、手ごわい不腸への対策について、引き続き齊藤早苗先生にお伺いしました。
「20代のころ、私は大好きなケーキとお肉ばかりを食べる超偏食家で、加えて仕事も深夜勤務が続いたりで生活は不規則、いつもおなかをこわしていて、腸内環境は最低最悪でした。まるで象のような固く乾燥した肌で、実年齢より20歳以上(!)老けて見られていました。常にイライラや不安を抱え、あるとき、大きな病気をするほど体調をこわしてしまったのです。
"この生活をしていたらまた病気になるよ"という医師のひとことに一念発起、本気で自分のからだと向き合って、まずは自分の弱点である腸の養生をしようと生活を改善。やればやるだけ効果が出て、その変化に驚き、喜びながら、いつしか"自分と同じ悩みを抱えた不腸女子を救いたい!"と思うようになりました。
腸内環境が整うと、お肌や代謝力にもうれしい変化が。
栄養や水分を吸収する腸本来の機能もアップして、肌の水分量が上がり、弾力も生まれ、くすみまで取れました。太りにくくなったことも、本当にうれしかったですね。また、いつも前向きでいられるようになったりと、腸と心のつながりも目の当たりにしました。
プロの手を借りて美腸をつくる
ただし、長きにわたってしみついた腸内環境を変えるには根気もいります。すぐ挫折してしまいそうという方や便秘などの不腸症状が重いという方は、コロンハイドロセラピー(腸内洗浄)を利用するのも手かもしれません。
これは、大量の殺菌温水を腸の奥まで送り、マッサージも施しながら、腸の内側にこびりついている汚れ(宿便)などを除去するセラピーのこと。からだの芯までじんわり温まっていく気持ちよさ、排泄物が出ていく様子を自分の目で確認できて、
リセットされていくのが実感できるのもセラピーならでは。同時にその人の腸に合った食事や生活習慣、いいサプリなどについて、畳みかけるように提案サポートしますので(笑)、ひとりで頑張るよりも効果を感じやすいでしょう。
また、パッド付きスパッツ『ネモミーナ』などの美腸グッズを利用するのもおすすめ。就寝時に履くと、寝ている間に指圧パッドが横行結腸付近に軽度の圧迫を与えるます。生活習慣に気を付けることをベースに、このようなツールを使って改善することも効果的でしょう。
腸のエクササイズもぜひ習慣にしてください。今回は、クリニックでも人気のふたつをご紹介します。
●腸はさみマッサージ
便秘のクライアントさんにおすすめしているマッサージ。ストレス腸で「おなかが痛いのに少ししか出ない」「深夜にドカ食いをする」という方はぜひ。トイレの中で行うとよいでしょう。
1~5のステップを1セットに3回繰り返す
1.手でげんこつをつくり、両方から脇腹をはさみ、20~30秒間キープ。呼吸は自然に行う。
2.手の付け根で左右の肋骨の下を押さえ、くるくると円を描くように強めにさする。20回ほど、コポコポと腸が動かされているのを意識して行う。
3.おなかを中央に絞る。手の平をおへその上の両脇腹に当て、中心に向けてグイグイはさむ。
4.手をおへその位置にずらし、同じようにグイグイはさむ。
5.おへその下に手をずらし、下腹全体をグイグイはさむ。
●腸あげマッサージ
下腹がポッコリ出ている方や何日も便が出ていない方におすすめ。
1.仰向けに寝て膝を立て、足を肩幅に開く。
2.ゆっくりと腰を持ち上げる。
3.下腹をすくい上げるようにマッサージをする。恥骨の上部あたりからおへそに向かい、ギュ~ッと3回引き上げる。
4.ゆっくりと背骨を1本1本床に押し付けるように順番に下ろしていく。
お肌も、体も精神状態も整えてくれる腸の底力たるや、驚きです。これまで腸の苦痛を見て見ぬふりしていたことを反省しつつ、美腸ライフで美しく、幸せなこれからをつくっていきたいですね。
齊藤早苗(コロンハイドロセラピスト)
I-ACT(国際コロンハイドロセラピー協会)会員、日本抗加齢医学会会員。日本医科大学看護専門学校卒業後、看護師として大学病院などに勤務。2000年に米国で腸内洗浄のライセンスを取得し、現在も「対馬ルリ子女性ライフクリニック銀座」にて"不腸"に悩む女性にコロンハイドセラピー、腸のヘルスケア指導を行う。また、セミナーや講演会、雑誌での連載など幅広い活動で、ひとりでも多くの腸を健康にするために日々活動中。著書に『美腸やせ』(主婦と生活者)、『美女になる腸トレ』(小学館)。
齊藤早苗の日本美腸化プロジェクト
齊藤早苗公式HP
対馬ルリ子女性ライフクリニック・コロンハイドロセンター