ミス・ユニバース トレーナー宮崎 京さんの姿勢美人10の秘訣<前編>

特集/姿勢に自信ありますか?

語り/宮崎 京(みやこ)さん(ミス・ユニバース トレーナー)
取材・文/川口夏希(ライター)

今月は、ウォーキング&ポージングのトレーナーとして活躍する宮崎 京さんに、美しい姿勢とその影響をレクチャーしてもらいました。モデル、女優としての経歴をもつ宮崎さんが教えてくれるポイントは、姿勢美人への近道のヒントがたくさん。簡単にできることばかりなので、ぜひ参考に! Image

Secret1
正しい姿勢を意識すると、太りにくいからだになる

正しい姿勢を意識することのメリットは、ずばり、太りにくくなることです。逆に楽な姿勢をとり続けていると、どこにも力が入っていないのでおしりが下がり、下っ腹も出て、背中にも肉がつく、と恐ろしい結果に。日常のちょっとしたときでも、「お・な・か !」と頭に信号を送るだけで、緊張感が走ります。そのちょっとした緊張感の積み重ねが、緩まないからだをつくるのだと思います。トレーニングする時間がなくても、美姿勢を保つことで、日常がエクササイズになりますよ」

Secret2
壁を使って、正しい姿勢を矯正

「正しい姿勢をつくるために、レッスンの最初にまずやってもらうのがこの"壁立ち"。頭のてっぺん、背中、おしり、かかとまでまっすぐになる姿勢を壁でキープ。見た目以上にけっこうキツい姿勢です。おなかに力を入れて、ぐっと内側を締めることを意識。トイレを我慢するように、からだの芯に力を入れて。この姿勢を保ってから歩き出すと、きれいに歩けるようになります」 Image 壁に後頭部、肩甲骨、おしり、かかとをぴったりとつけて姿勢を矯正。腰と壁の隙間は、手の平1~2枚分になるように、おへそを壁のほうに押し込むイメージで! なんてことないポーズに見えますが、5分もやっていると汗ばんできます。

Secret3
歩くときは、おへそから脚が生えているような意識を!

「日本の女性は着物文化だったからか、すり足のように歩く人が多いと思います。そうすると、重心が下がってどうしても颯爽とした歩き方にはならないんです。歩くときは、からだが上に伸び上がるような感覚で。"脚がおヘソから生えているんだ"と想像すると、脚さばきもよくなり、凛とした歩き方になりますよ。視線は進行方向のまま遠くを見つめるようにするのがベストです」

Secret4
靴をうまく履き分けて偏りをなくして

「トレーナーとしてヒール靴でのウォーキングを教えていることもあり、女性を美しく見せるハイヒールは、疲れるからと敬遠せずに、積極的に活用していただきたいです。ただ、重い荷物をもって、高いヒールを履いて長時間歩くと、それは当然からだに負担がかかってしまいます。私は、ヒール靴を履いているときには、フラット靴を持ち歩き、足が疲れたら履き替えるようにします。ヒールとフラット靴では、違う筋肉を使うので、ゆがみをつくらないという点でも、"履き分ける"のは大切なことです

Secret5
バッグの持ち方を変えてゆがみのないからだに

「バッグを持つ癖は人それぞれあると思いますが、いつも同じ持ち方にならないようにすることが、きれいな姿勢を保つためにも大切です。特に、腕にバッグをかける持ち方は、肩が前に引っ張られてしまうので避けるべきです。肩にかけるときにも、なるべく意識して後ろに肩を引き、背筋を使ってバッグを持つように。私も左肩と右肩をバランスよく使い、バッグを持つように心がけています」

後編〉では、姿勢美人になるための、さらなる実践テクニックを披露!

宮崎 京(みやこ) 2003年度ミス・ユニバース・ジャパンに選ばれ、同年に世界大会で第5位に入賞。数々のファッションショーでモデルとして幅広く活躍するかたわら、ミス・ユニバース・ジャパンのファイナリストや美に関心のある女性に向けて、ウォーキングやポージングを指導。

撮影/長谷川 梓
ヘア&メーク/yumi*