女性誌やインスタで披露するしなやか&ヘルシーボディで注目を集める加治ひとみさん。女性が憧れる「かぢボディ」は、どうやってつくられ、キープされているのでしょうか。<前編>では、日々の生活に迫ります!
朝は1杯の白湯から始まります
「起きてまず、ティーカップで白湯(お湯2/3・水1/3の割合で混ぜて、ぬるくしたもの)をゆっくりと飲んで、腸もみをしてからだをほぐします。腸もみは、便がたまりやすい腸の曲がり角2カ所をゆっくりと。もむ時間は30秒ほどですが、それだけでもからだは目覚め、おなかもすっきり。そして、オリジナルのスムージーを朝食代わりに。スムージーには、買い置きしているバナナや冷凍のベリー類、豆乳をミキサーにかけるだけ。甘さを加えたいときは、はちみつや甘酒を使います」
――ただし、それぞれにかける時間やつくる分量などを厳密に決めすぎないのが、加治さん流。「続けられること」を「自分のペースで」が基本です。
「決めごとよりも、『楽しみながら続けられること』をまずはひとつでも見つけることが大切。私も最初は白湯だけでした。それに慣れてきたら、もうひとつ、もうふたつ、とやれることを追加していけばいいんです。『毎日』『必ず』『●回以上は』と決めなくても、できることが増えて、それがつながっていけば、自分にとってのいい腸活なんです。
家を出て撮影スタジオに入ったら、そこでも白湯を飲んで、お昼にはお弁当だけでなくコンビニのお味噌汁や納豆などで発酵食品を追加したり。おやつには抗酸化作用の高いアーモンド、食物繊維も栄養素もたっぷりの干し芋やドライフルーツを常備。ポリフェノールが取れるよう、チョコレートはカカオ70%以上のものにして、りんごは皮ごといただきます」
腸活は幸せな心とつながっている
――白湯から始まりおやつの工夫まで、ひとつずつ増えてきた「かぢボディ」のマイルールは、そのほとんどが腸活につながっているのが特徴。また、腸活というと食のことを主に考えがちですが、心のケアにも重点を置くのが、加治さんのやり方であり、大人の女性におすすめしたい方法。
「自律神経を整えることは、腸活につながることだと実感しています。オン・オフの気持ちの切り替えがうまくできずに自律神経が乱れると、イライラしやすくなるし、たちまち便秘や肌荒れにつながります。私もかつてそんな時期がありました。そこで見つけていったのが、 “自分で自分を癒す方法”です。
たとえば、外出から帰ったら、気持ちをオフにするためにハーブティーをいれて、時間をかけて食事をつくって。お風呂にはアロマキャンドルを置いてリラックスできる雰囲気をつくり、お湯の中でマッサージをしたり。
入浴後、ヨガマットで開脚をしてからだをほぐすのも日課です。よく、『からだが硬くて開脚ができない』という声を聞きますが、できる範囲で大丈夫。無理せずに、それよりも深く呼吸することのほうが大事だと思います。
こうしてからだがすっきりすると、心も喜ぶのがわかって、からだと心はつながっているんだなと、実感します。何かやる気が起きないときでも、ちょっと体を動かせば気持ちが前向きになりますしね。
内外の両面から自分をケアするようになってからは、便秘知らずはもちろん、人間関係もスムーズに、そしてよく笑うようになったとも言われます。何から始めたらいいかわからないという人は、まずは今の自分の心やからだが何を欲しているか耳を傾けてみて。自分のやりたいこと・やるべきことがわかれば、迷いもなくなります。不思議なもので、生き方に自信がもてるようにもなります。腸活は、こんなにも自信と幸せにつながるものなのだと、改めて感じています。(後編に続く)
撮影/丸山涼子
スタイリスト/鳥山悦代
ヘア&メイク/川村友子
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加治ひとみ(かじ・ひとみ)
1987年生まれ。26歳のときにTGA(東京ガールズオーディション)2014に応募、アーティスト部門グランプリを受賞。28歳にしてアーティストとしては遅咲きのデビューを果たす。持ち前のヘルシーな雰囲気と、長年の食生活とフィットネスによるしなやかボディ「かぢボディ」は女性の憧れとして話題に。
・Twitter(@kaji2608)
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・OFFICIAL YOUTUBE
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2020年12月10日発売 フォトブック『かぢボディ。』(光文社)
世の女性が憧れる “かぢボディ” のヘルシーでセクシーな写真はもちろん、腸活や腸活レシピ、美容など健康な体づくりのために参考になるハウツーが盛りだくさん。