【特集】今からできる髪つや対策#01

つやの減少は女性ホルモンと密接な関係が

毛髪診断士 本山典子さん

---- 美しい髪と聞いて真っ先に思い浮かべるのは「つや髪」。ところが髪のつやに関しては「年々なくなっていく」と悩む人が多いのも現状です。おとな世代に起きている変化とは。

美しい髪は
健康なからだがあってこそ

年齢を重ねるにしたがって、髪のつやはなぜ減ってしまうのか。そこにはさまざまな要因が考えられます。なかでも特に大きな影響があるのが加齢による免疫機能の低下と、女性ホルモンの減少です。

まずは加齢についてですが、毛髪の生成には、莫大なエネルギーが必要です。なぜなら私たちのからだは約12万本もある大量の髪1本1本が細胞分裂し、それを絶え間なく繰り返しているからです。からだが元気でないと正常に細胞分裂を行うことはできないのです。

毛髪診断士 本山典子さん

特に免疫機能が弱っていると、からだは疲れやすく、栄養をすみずみまで届けることができません。毛髪は皮膚から発生しているので、髪は皮膚の一部といえます。疲れて免疫が弱まると皮膚の状態が悪くなるのと同時に髪の質も低下してしまいます。

免疫機能が良好であることは、髪の健康にとても重要です。ですが、加齢や日常生活の習慣やストレスなどが要因となって、体内のエネルギーが減ることで、免疫機能は低下していきます。その結果、つやのあるきれいな髪をつくることが難しくなってしまうのです。

もうひとつの原因は、女性ホルモンの減少です。女性ホルモンの中でも、女性のからだの成長や美容に関係があるエストロゲンが、髪の生成にとても重要な役割を果たしていますが、 このホルモンは45~55歳の更年期になると急激に減少します。それにともなって、髪がパサついたり、抜け毛が増えることも。おとな世代で気になる髪のつやの減少は、大きくこのふたつが理由です。

女性ホルモン(エストロゲン)の変化

材料不足で空洞化!
髪がスカスカ

さて、髪の毛は血液でできていることはご存知でしょうか? たとえるなら、血液は髪の毛をつくる工場のようなもの。工場(血液)にエストロゲンやたんぱく質、アミノ酸やケラチンなどさまざまな材料が入ってきて、細胞分裂を繰り返し、毛髪が生成されます。ところがエストロゲンなどの材料が減ってしまうと、エストロゲンの働きによって生成が促されるコラーゲンも減少したりと連鎖的に材料不足が起きてしまうのです。

毛髪診断士 本山典子さん

材料が少なくなれば当然、いいモノがつくれません。本来は1本の髪の毛の中には、たんぱく質やアミノ酸、ケラチンなどがぎっしり詰まっていますが、エイジングやパーマなどで傷んだ髪は、空洞化が進んでしまうのです。

傷んだ髪は空洞化が進んでいる!? 健康な髪と空洞化した髪の断面と表面比較

見た目にも、中身のギュッと詰まった髪はつやがありしっかりと重さがあるように見えます。対して、空洞化の進んだ髪は、パサパサフワフワとしていて見た目にも軽そうに見えますよね。これは材料不足によって起きた現象なのです。

白髪染めで
髪のつやが失われる?!

さて、内側からの原因に加え、外側からのダメージも髪のつやに影響します。おとな世代では白髪染めを習慣にしている人も多いでしょう。この白髪染めがなかなかの大敵。白髪染めの多くには、ジアミンという強い染色剤が含まれています。ジアミンはアレルギーを引き起こすこともあるので、長期の使用は控えたいところ。

毛染めの成分は髪のキューティクルを開き、液剤を髪の内部に浸透させます。このキューティクルをこじ開けるときに、隙間から水分やタンパク質が流失してしまうのも、つやのない毛髪の原因となります。

といっても、白髪染めやカラーリングを完全に止めるというのは難しいと思います。意識して欲しいのは、今使っている白髪染めやカラー剤を見直すこと。美容院や市販でジアミン剤の入っていない「ノンジアミン」表示の白髪染めを使ったり、天然の染料の「ヘナ」を使うのもいいでしょう。かくいう私も若い頃から白髪に悩んできたのですが、今は市販のノンジアミンの白髪染めを使っています。

また、回数を減らすのも有効です。週1で染めるという人は、2週に1度に減らしたり、美容室では2回に1回をフルカラーからリタッチにオーダーを変えてみるのもいいでしょう。

----【特集】今からできる髪つや対策#02では、つやのある髪はどこまで戻るのかについて、お話をうかがいます。

毛髪診断士 本山典子さん
  • 本山典子 毛髪診断士。短大卒業後、「シャンプー好き」が高じて美容師免許を取得。美容学校教職員、美容室勤務を経て、ヘアケア商材を扱うメーカーに入社。ヘアケアメーカーの事業部長として企画開発、営業、販売などに携わり、毛髪ケアの独自スキルを活かして世界12カ国でヘアケア指導を行う。毛髪理論だけでなく人体構造学、漢方学、五感学に通じ、身心に働きかける「本山メソッド」が国内外で評価され話題に。2015年、(社)国際毛髪皮膚科学研究所代表理事に就任。著書に『正しいケアで毎日が輝く! 毛髪診断士のときめき美髪BOOK魔法のシャンプー&スカルプストレッチ』(メイツ出版)など。
取材・文/大庭典子
撮影/望月みちか
デザイン/日比野まり子
イメージ写真/shutterstock.com
からだ用語辞典: エストロゲン

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