前日の計測結果が出る滞在2日目。大和屋本店・大和の間に集合し、今回の目的や人間科学研究所の役割などをおさらい。これまでの女性美に関わる研究の紹介にも、多くの参加者が見入っていました。
また、美しい動きや所作を実現するのは、「筋力・柔軟性・筋バランス」が必要だという説明にも、一同大きくうなずきます。
自分の「個性」を知る貴重なチャンス
そしていよいよ、研究員からひとりずつ前日の測定結果のフィードバックを受けます。自分の歩き姿を見るのは、不安でもあり楽しみでもあり。実際には、そのどちらとも少し違って、「なるほど」の連続でした。真正面や真横からの歩く姿を動画で客観的に見ると、もっと美しく見せるにはどうしたらいいだろうと考えるし、自分では気づかない小さなからだの「ブレ」なども指摘されます。さらに、歩き姿からどんな印象をもたらすか、言葉でフィードバックされます。編集部Mの場合、ややまじめな印象という結果に。これは、言い換えれば「個性」でもあるそうで、確かに当てはまる診断結果でした。
そしてもうひとつ、特にモニターにとって貴重なのは、ドローンによる歩行姿の撮影動画が見られること。パソコン画面に映る自分は、少し恥ずかしい気もするけれど、またとないいいチャンスです。もうちょっと背筋を伸ばせばよかったな、腕を振れていないな、などと、反省してみたりも。
エクササイズ数種目、ここからスタート！
パソコン画面を見ながらのフィードバックは10分ほど。結果を総合して、適したエクササイズ数種目がひとりひとりに渡されます。
エクササイズは、このあと2カ月間、自宅で実践するもので、人によって組み合わせは異なります。この日は、共通する種目はみんなで実践し、異なる種目はそれぞれ研究員から説明を受け、動きを確認しました。
どれも動きはシンプルながら、効かせたい箇所を意識するのが、意外と難しいもの。ゆっくり呼吸しながら、リラックスして行うのが、大きなポイントです。
エクササイズをゆっくり通してやると、トータルで約30分。これを、日常生活の中で週3回、2カ月間実践することが課題です。このあと迎える年末年始の忙しい時期、そして寒さでからだを動かすのが面倒になりがちな真冬、しっかり実践できるか、自分との小さな戦いが始まります。
エクササイズは忙しい日常の気分転換
エクササイズを実践した記録、からだの変化などは、日々回答フォームに記入・送信します。また、研究員とLINEのやりとりで個別に相談できたり、10日に一度はオンラインでの1on1講習会も（下の写真）。このとき、フォームのチェックをしてもらったり、疑問点を解決したりできます。というわけで、心配していた「小さな戦い」はそれほど感じず、またレッスン動画を見ながらできる日々のエクササイズは孤独感もなく（程よく励ましてくれるのです）、忙しい日常の気分転換といったところ。運動嫌いの編集部員Mですが、「運動って気持ちいいかも」なんて感じるようになり、週3日のエクササイズが無理なく日課になっています。
ワコール人間科学研究所にて撮影
2日間にわたる測定と結果フィードバックは、ここまで。エクササイズを続けた2カ月後、2022年1月に行われた成果確認会の模様は、後日ご報告します。
さて、「ボディケアツーリズム」は今回紹介したプログラムだけでなく、観光や湯治体験もその一環です。次週更新の【ボディケアツーリズム報告Vol.3】では、滞在した道後温泉の「きれいを磨く」お散歩コースをご紹介します。お楽しみに！
デザイン／WATARIGRAPHIC
