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潜入ルポ・ビューティ見聞録

2019年12月 4日

BODYBEAUTY

「キュッと骨盤底筋サポートショーツ」 モニター座談会開催! 今、尿もれの市場に大きな変化が。

2019年秋に誕生した、尿もれ軽減が期待できる「キュッと骨盤底筋サポートショーツ」。今回は、商品のモニターさんに集まってもらい、自身の尿もれ体験や商品の感想をうかがいます。普段は話しにくく、ひとりで抱え悩む人が多いテーマですが、会は驚くほど和やかに、明るく進行。現在の尿もれの市場背景や商品の開発秘話、そしてモニターさんたちの正直な打ち明け話が飛び交う、座談会の様子をお届けします!

パネリスト/松田優子さん(ユニ・チャーム Global Health Care事業本部)
杉野菜穂子(ワコール 人間科学研究所)
商品モニター代表/ももさん(30代)、クローバーさん(40代)、れいわさん(50代)
司会進行/梅原祐子(ワコール 総合企画室)

手前(背中)が商品モニター代表のみなさん、奥がパネリストの面々。パネリスト中央が松田優子さん(ユニ・チャーム Global Health Care事業本部)、その左が杉野菜穂子(ワコール 人間科学研究所)。右端が梅原祐子(ワコール 総合企画室)。 手前(背中)が商品モニター代表のみなさん、奥がパネリストの面々。中央が松田優子さん(ユニ・チャーム Global Health Care事業本部)、その左が杉野菜穂子(ワコール 人間科学研究所)。右端が梅原祐子(ワコール 総合企画室)。
20代30代でも3人にひとりが経験!
「尿もれ」は、だれにも起こること
---- 今日は、「キュッと骨盤底筋サポートショーツ」を実際に着用されたモニターさん3名にお集まりいただきました。商品の感想をはじめ、皆さんの尿もれの体験などの事情もお伺いしながら、ざっくばらんに話し合えたらと思っています。
また、パネリストとして、最近の軽い尿もれ等の動向や市場の動きをユニ・チャームの松田さまにお伺いし、商品の開発背景や思いを担当の杉野から聞きたいと思っています。モニターさんには、事前にニックネームを決めていただきましたね。ももさん(30代)、クローバーさん(40代)、れいわさん(50代)、それぞれの世代のリアルなお声をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!

さっそくですが、最近の尿もれ事情についてユニ・チャームの松田さんからお話いただきましょう。
ユニ・チャーム松田さん 尿もれについて話す機会は、親しい友人間でもなかなかないですよね。ですから周りの事情もわからず「自分だけが尿もれしているのでは...?」とひとりで抱え、悩んでいるケースも多いのです。尿もれは珍しいことではなく、40代以上では3人にひとり以上が経験しているというデータがあります。年代別に見ても、20代で2割近く、30代では3割近く、経験しておられ、若い世代でも自分だけではないことは明白です。

なかなか表立って語られることはなかった尿もれ事情ですが、尿ケア用品のCMや、店頭で広く販売されていること、尿もれに対する正しい情報発信により、尿もれは誰にでも起こり得るという理解が高まっております。以前よりも気軽に「私もあるよ」と言い出せる雰囲気になってきたように思います。 ももさん 私もモニターをすることになって初めて妹にダイレクトに聞いてみたんです。「尿もれの経験ある?」って。そしたら「そんなの、ずっと前からしょっちゅう」って返ってきて(笑)。そうだったんだ、とどこか安心しましたね。

クローバーさん 私も、ママ友との会話で冗談のような雰囲気で、笑いを入れつつ話をしたことはあります。でもそれも最近の話で、以前はなかったですね。

---- ちなみに、最初に尿もれを経験したときのことって覚えていますか。

れいわさん 最初は、出産直後でした。自分の意思で抑制できないことに驚いた記憶があります。その後、落ち着いて長らくは何もなかったのですが、ある日、くしゃみをしたとくに起きたんです。「え、これってゆるんでるってこと?」とショックでしたね。そのときは、おりものシートを日常的にしていたので、下着が濡れることはなかったですが。

クローバーさん 私は初めてのときのことをあまり思い出せないのですが、子どもをふたり産んで、ますます頻度が上がってきました。くしゃみのときは「出ちゃうかも」という意識があるのでおなかに力を入れて防いだり。困るのは、子どもに「かけっこしよう」と誘われること。「それは無理...」って(笑)。

ユニ・チャーム 松田さん 今のお話にもありましたが、軽い尿もれを体験した人の場合、最初は生理用のナプキンやおりものシートで代用する方もいらっしゃいます。ただ、経血を吸う素材と、尿を吸う素材はまったく別物なので、やはり尿ケア専用品はサラッとしていて快適、安心だと思います。 近ごろは尿失禁の話題がオープンになった流れもあって、尿ケア専用品の売れゆきは、直近15年で枚数ベースでは5倍も伸びています。悩むのではなくケアすれば前向きに過ごせる、使うのが普通、これが安心、という認識がもっと普及したらいいなと感じます。

ワコール 杉野 5倍も伸びていたのですね。私も尿失禁について調べるなかで、時代の雰囲気がオープンな方向に変わってきていると感じていました。今回の商品が誕生したのは、まさにそういう背景がありました。
尿もれを根本から解決できるような
ショーツをつくりたい!
---- 開発はどのように始まったのですか?

ワコール 杉野 私は人間科学研究所に入る前に、もれた尿を吸水するショーツをつくったことがあるのですが、そもそも、もれる前に解決できる方法ができればいいなと思っていました。その後、人間科学研究所に所属したlころ、「ゆるんだ骨盤底筋群」を下から支え上げサポートすることが尿失禁の軽減につながるという研究が、大学と人間科学研究所とで進行していて、ショーツで尿失禁を解決する支援ができないかと、大学と一緒に研究しました。 ワコール 杉野 そうして出来上がったのが「キュッと骨盤底筋サポートショーツ」です。研究をしていくうちにわかったのが、「会陰腱(えいんけん)中心」という神経がたくさん集まっている部分を、ほんのわずかな力でも刺激すると、尿道口がキュッと引き締まるということです。

会陰腱中心は、膣と肛門の間にある部位です。ショーツの股部の表側から見えるY字部分は、立体裁断設計によるダーツを仕込んで女性の股部の形に沿うようにしています。Y字の交差点となる場所が、ちょうど会陰腱中心に当たるように設計しています。 ワコール 杉野 また、骨盤底筋群は、いろいろな筋肉が集まっているのですが、その中でもいちばん大きい筋肉が肛門挙筋という肛門を締める筋肉。その肛門挙筋を広い面積でサポートして、骨盤底筋を支え上げる力をアシストする構造になっているのも特徴です。 れいわさん わかります! 仕組みを詳しく聞いたのは初めてですが、はいたら本当にキュッとする感覚があるんですよね! お尻は寄せられている感じがありますし、前はキュッとまとまった感じと言ったらいいのでしょうか(笑)。 ---- 締め付け感のようなものは感じますか?

ももさん ないですね。はいていても全然しんどくないです。それなのに、はいた瞬間わかるんですよね、キュッとするのが。ガードルでおなかを押さえる感覚とも違って、下からキュッと押さえられる感じ。なんて言ったらいいか難しい感覚なのですが。

れいわさん 尿もれに悩んでいる人の中には、もしかしたらガードルでおなかを押さえて対策している人もいるかもしれませんね。でも一般的なガードルとは全然違う感じです。また、ガードルのように強いパワー感があるわけではないのですが、サポート感は感じるんです。ショーツだからはきやすいですし。

ワコール 杉野 骨盤底筋群にある肛門挙筋をサポートしているという意味では、ガードルにも尿失禁の軽減を期待することはできます。実際にそういう研究結果もあるんですよね。ただ尿失禁にお困りのみなさまがガードルをはいてらっしゃるかというとそうとも言えません。結婚式やお出かけなどにははくという方はおられるとは思いますが、尿失禁は、そのときだけおこるものではないですし、日常の何気ないふとした瞬間におこるので、誰でも毎日着用できるショーツで、今回は絶対つくりたいと考えました。

ももさん おへそより下の位置ではけるのもいいですよね。

ワコール 杉野 完全なローライズタイプにしてしまうと、やはり引き上げ力が落ちてしまうので難しいのですが、かと言っておへその上まであるショーツだと「フォルムがかわいくない」と、若い方に嫌がられてしまうので、おへそより下でありながら、引き上げ力も出せるギリギリのラインを狙いました。
クセになるはきごこち?!
モニター終了後は「寂しかった」の声続出!
クローバーさん 骨盤底筋群のエクササイズも今はいろいろとあるので、やってはみるのですが、継続となると難しくて、代わりにこのショーツが締めてくれるのはいいですよね。これ1枚でもれを抑えてくれる実感があったのはすごくよかったです。今日久々にはいて「これこれ!」って懐かしかったです(笑)。

ももさん わかります! この感触! って私も思いました。

れいわさん モニター期間が終わったとき、なんだか寂しくなったことを覚えています。

クローバーさん 私もです。物足りないというか...

ももさん あのショーツをはいていないと、スースーする感じがしました(笑)。 ワコール 杉野 そんなふうに言っていただけてうれしいです。この商品は開発に2年かかりました。その間、何を開発しているのかはモニターさんには内緒にしていましたが、開発中にモニターのみなさまからそういった言葉を言っていただけることが多くて、心の中で「やっぱりその感覚ありますか!」「効果がありそう!」と、私自身すごく楽しかったです。

---- では最後に、この商品を使うとしたら、どんなシーンでしょうか?

れいわさん 尿もれは、ふいに起こるものなので、特別な日というよりはデイリーにはきたいですね。

ももさん 私も毎日使いたいと思いました。

クローバーさん 私もモニターが終わったときはガードルで対応していましたが、やはり根本の構造が違うので、今日久々に使ってうれしくて。販売されたら日常的に着用したいです。

---- ありがとうございます。これまでにあまり語られてこなかった議題だったので、今日はどんな雰囲気になるのか不安な部分もあったのですが、こんなふうに明るくお話しできて、情報を更新したり、共感し合うことができて、すごくよかったと思います。多くの人の尿もれを前向きに対処できるアイテムに「キュッと骨盤底筋サポートショーツ」が加われたらとてもうれしく思います。今日は本当にありがとうございました。
松田優子様

パネリスト
松田優子様(ユニ・チャーム Global Health Care事業本部)
ユニ・チャーム入社後、商品開発本部を経て、衛生用品・ベビー用品のマーケティングに従事。現在はGlobal HealthCare事業本部において尿ケア製品ブランドのマーケティングを担当。

杉野菜穂子

杉野菜穂子(ワコール 人間科学研究所) ワコール人間科学研究所。入社以来、ワコールブランド事業部で、「美ショーツ」をはじめ機能ショーツ、肌着等のパターン設計・企画開発・プランニングを経て、2010年7月より人間科学研究所にて研究開発を担当。研究結果から「SUHADA 肌リフト」など数々の商品を開発。

取材・文/大庭典子
撮影/吉村規子

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