服飾の歴史や文化へ誘う、京都服飾文化研究財団(KCI)広報誌より

服をめぐる

2019年5月29日

文/福嶋英城(京都服飾文化研究財団)
着せ付け/梅野史子(京都服飾文化研究財団)

BEAUTY

【今日の補修室/Today’s Restoration Room】

第4回「ドレスの着せ付け方法」

KCI収蔵品の補修、保存を行う「補修室」より日々の奮闘を綴ります。

前回の「今日の補修室」はドレスの着せ付けに欠かせない「時代マネキン」をご紹介しました。この時代マネキンを使ってどのようにドレスを着せ付けるのでしょうか。今回は18世紀の宮廷衣装(ローブ・ア・ラ・フランセーズ)を例に、着せ付けの過程をご紹介します。 まずドレスを計測し、ウエストのジョイント部を調節して時代マネキンの背丈やからだの傾斜角度を調節します。
1 まずドレスを計測し、ウエストのジョイント部を調節して時代マネキンの背丈やからだの傾斜角度を調節します。 ウエストのジョイント部や背中に綿を詰めて、ドレスの土台を作ります。ドレスの大きさに応じてどのくらい綿を入れるのか微調整が必要です。
2 ウエストのジョイント部や背中に綿を詰めて、ドレスの土台を作ります。ドレスの大きさに応じてどのくらい綿を入れるのか微調整が必要です。 着装用コルセットを付けます。この際、ドレスと同じウエストサイズになるまでコルセットの背面を絞っていきます。 3 着装用コルセットを付けます。この際、ドレスと同じウエストサイズになるまでコルセットの背面を絞っていきます。 着装用コルセットの上にすべり止めのジャージーシャツを付け、スカート部のシルエットを作るための「パニエ」(レプリカ)と呼ばれる横張りの下着を付けます。 4 着装用コルセットの上にすべり止めのジャージーシャツを付け、スカート部のシルエットを作るための「パニエ」(レプリカ)と呼ばれる横張りの下着を付けます。 パニエの上に着装用アンダースカートをはかせ、スカート部の膨らませ具合を調整した後、ペティコート(スカート)を付けます。 5 パニエの上に着装用アンダースカートをはかせ、スカート部の膨らませ具合を調整した後、ペティコート(スカート)を付けます。 ローブを着せます。 6 ローブを着せます。 最後にストマッカー(胸当て)を付けて、ローブ・ア・ラ・フランセーズが完成! 7 最後にストマッカー(胸当て)を付けて、ローブ・ア・ラ・フランセーズが完成!
© The Kyoto Costume Institute
(KCI広報誌『服をめぐる』第4号 2016年7月発行より)
京都服飾文化研究財団(KCI)

京都服飾文化研究財団(KCI) 京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institure, 略称KCI)は、西欧の服飾やそれにかかわる文献や資料を体系的に収集・保存し、研究・公開する機関です。現在18世紀から現在までの服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点収蔵。それらを多角的に調査・研究し、その結果を国内外の展覧会や、研究史の発行を通じて公開しています。
https://www.kci.or.jp/

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