服飾の歴史や文化へ誘う、京都服飾文化研究財団(KCI)小冊子より

服をめぐる

2019年4月10日

文/筒井直子(京都服飾文化研究財団 キュレーター)

BEAUTY

【KCI Wunderkammer】

紐つきの鉄製網

紐つきの鉄製網 ©The Kyoto Costume Institute 素材:鉄、綿
製作年:1880年代
原産国:アメリカ?


まるで鳥かごか魚籠(びく)に見える網。これもれっきとした19世紀後期のファッション・アイテムだ。ただしスカートの下に入れて使うため、表には見えない。1870年代から80年代、後ろ腰を大きく膨らませるシルエットのドレスが流行する。その奇妙な形をいかに奇麗に保つか。そこで考案されたのが、軽くて型崩れしないこの形状。今から見れば珍品に違いないが、当時の人に「理に適っている」と言われれば、頷かざるを得ない。 1880年代の下着の着装図 1880年代の下着の着装図
京都服飾文化研究財団所蔵 撮影:成田舞
© The Kyoto Costume Institute
(KCI広報誌『服をめぐる』第3号 2016年3月発行より)
京都服飾文化研究財団(KCI)

京都服飾文化研究財団(KCI) 京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institure, 略称KCI)は、西欧の服飾やそれにかかわる文献や資料を体系的に収集・保存し、研究・公開する機関です。現在18世紀から現在までの服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点収蔵。それらを多角的に調査・研究し、その結果を国内外の展覧会や、研究史の発行を通じて公開しています。
https://www.kci.or.jp/

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