インサイドストーリー

商品づくりの現場から

2018年12月26日

語り/西村恵美(卸売事業本部
ファミリーウェア商品営業部 商品企画課)
久保良允(卸売事業本部
ファミリーウェア商品営業部 営業課)

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産前〜産後のサイズ変化に寄り添う2Wayマミーブラの魅力

穏やかに、快適に過ごしたいマタニティ期間。2010年より展開する「2Wayマミーブラ」は、サイズが変化するバストに合わせて優しく伸び、安心感のあるホールド感とここちよい肌ざわりが特徴です。レーシーなデザインも充実の、その思いや商品の魅力に迫ります。 2Wayマミーブラ
ワコールの技術力で叶った産前・産後の2Way仕様
――そもそも2Wayの商品が誕生したきっかけは、なんだったのでしょう?

西村 もともとは産前用のブラ・産後用のブラ、と別々に商品をつくっていました。でも「マタニティの期間ずっと使いたい!」というお声が多かったんですね。そこで、どんな面をクリアしたら実現できるかに着眼して開発を進めました。

一般的にバストは、妊娠すると出産までに2カップ程度大きくなり、たとえばC70サイズの方が妊娠されたら、だいたいEカップまで大きくなります。そのようにサイズが変化してもブラを買い替えなくていいように、カップ部分が伸びる構造になっています。C・Dカップの商品は2カップ分、Eカップ以上のものは1カップ分の増加に対応しています。

――どんな工夫でそれが実現したのでしょう?

久保 カップに伸縮性のある、ストレッチウレタン素材を使いました。ウレタンをストレッチ素材でサンドすることで、バストのサイズアップに合わせて生地が伸びるんです。ワイヤーも、脇のほうに広がるバストのことを考えてカーブラインを広く設計しています。 肌に添うように伸びるストレッチウレタンを採用。 肌に添うように伸びるストレッチウレタンを採用。 西村 さらにサイズの変化に細やかに対応できるよう、後ろのホックは2段4調整になっています。短い期間で買い替える必要がないですし、産後以降も使ってくださっているというお声も届いています。 ホックは通常のブラより多い、2段4調節。 ホックは通常のブラより多い、2段4調節。 ――肌ざわりもいいですね!

久保 マタニティの時期は肌がデリケートになり体温が上がるので、着用感もいっそう重視しています。肌あたりがよくなるように、バック部の上辺にはテープをつけていないものもあります。また、素材はマタニティショーツでも使っている、マイクロタッチの生地を採用しています。個人差があるものの「なんとなくしんどい」という期間が続きますので、少しでもストレスフリーにお過ごしいただきたいですね。 サイドのテープは下辺部のみなので、肌あたりも快適。 サイドのテープは下辺部のみなので、肌あたりも快適。
肌ざわりのよさや、スムーズな授乳にも配慮
――快適さを追求しつつも、ノンワイヤーではなく、ワイヤー入りなのはどうしてですか?

西村 ノンワイヤー=楽チンというイメージも浸透していますが、妊娠によって大きくなるバストは、ワイヤーで支えてあげたほうが楽なんです。ワイヤーの長さは、授乳のしやすさを考えて通常のブラより短く設計しています。

久保 ワイヤーを使いながらもデリケートな肌のことを考慮して、ワイヤー部分が肌に当たらないようニットで覆っています。肌側が綿素材でクッション性もあるので、ここちいいですよ。普段ノンワイヤーを使っていたマタニティの方も、ぜひ一度フィッティングしてお確かめいただければうれしいです。 左が2Wayマミーブラ。ワイヤー部分を優しくニットで覆っている。 左が2Wayマミーブラ。ワイヤー部分を優しくニットで覆っている。 ――授乳はどんなふうにできますか?

西村 生地を内側に折りたたむようにして、授乳していただけます。ホックを外している間に赤ちゃんが泣いてしまう、ということがありますので、生地はスムーズに曲げやすくなっています。前中心を低くしてワイヤーを短くしているのも、めくりやすさの理由です。

久保 ストラップは通常のものより伸びやすいものを使っています。また、カップとストラップのつなぎは、肌にストレスがないよう丸カン(つなぎ役となるパーツ)を付けていません。 カップ上部から手で折り曲げるようにして授乳。 カップ上部から手で折り曲げるようにして授乳。 ――毎日の授乳で生地が伸びてしまうことはありませんか?

久保 厳しい条件で耐久テストをしています。たとえば1日10回の授乳を1年間繰り返したとして、数千回めくっても大丈夫です。人の手で何度も曲げて、人海戦術でテストしているんですよ(笑)。ですから、品質には自信があります。
マタニティでも好みのデザインが見つけられる
――幅広いデザインをそろえているそうですが?

西村 日ごろから下着のオシャレを楽しんでいるお客さまが、マタニティになられた途端にデザインの選択肢がなくなってしまったら、ショックですよね。ライフスタイルのなかで、妊娠というのは大きなイベントですが、下着の好みは変わらないと思うので、できるだけ幅広いバリエーションを用意したいと思っています。

久保 だいたい半年ごとに新デザインが登場しますが、レースをあしらったものなど繊細なデザインのものも今後増やしていきたいと思っています。いろんなお好みに合うマタニティブラをご提供することで、喜んで着用していただければうれしいです。
西村恵美

西村恵美(にしむら・えみ) 卸売事業本部 ファミリーウェア商品営業部 商品企画課
ファミリーウェア商品営業部 商品部 商品企画課。1983年に入社し、ワコールブランドデザイン課 ランジェリーデザインを担当。出産後、人間科学研究所でパターン作成や研究業務を経て、1995年ファミリーウェア営業部に。マタニティインナーを中心に、デザイン・機能開発を行う。現在は、マタニティインナー・パジャマ・ベビー肌着のチーフ・デザイナーを担当。プライベートでも出産・育児を経験し、自らの経験も活かして、プレママ・産後ママの悩みを解消するよりよい商品を開発するべく日々奮闘中。

久保良允

久保良允(くぼ・りょうすけ) 卸売事業本部 ファミリーウェア商品営業部 営業課
ファミリーウェア営業部 商品部 営業課。2007年入社。2010年にワコールブランド・インナーウェア商品営業部 FL営業課にて、ボトムMDのサブ、ランジェリーMDなどを経て、2014年よりファミリーウェア営業部。子どもおよびマタニティ用のパジャマMDをメインの後に、マタニティインナーMDに。プライベートでも1児のパパ。イクメンを実践中。

取材・文/シキタリエ
撮影/合田慎二

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