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教えて、ドクター!

2018年11月28日

先生/伊藤 廉(博士(理学)、ミルボン 研究開発部
基礎研究グループ 統括マネージャー)

BODY

【特集/年齢に負けない髪に】

美髪のためのNG習慣とは

----シャンプーやトリートメントは、自分のやり方が正しいのかどうか、第三者にチェックしてもらう機会がないため、なんとなく洗っている人が多いのではないでしょうか。意外と間違っていたり、効果を最大限に引き出すコツを知らずにいる可能性は大。毎日のことだから正しい方法で行えば、髪の質感も変わってくるはずです。引き続き、ミルボンの伊藤さんに伺いました。
シャンプーは予洗いを
しっかり行うこと
よく聞かれるのが、シャンプーの種類です。シリコン入りのシャンプー剤は頭皮を詰まらせるなど、髪にとってよくないものだと思われがちですが、毛穴を詰まらせたり、頭皮や毛髪にダメージを与えるものではありません。基本的にコンディショニング成分なので、軽く仕上げたい人はノンシリコン、まとまりが欲しい人はシリコン入りというように、好みに合わせて選べばいいのです。ただし、髪の毛は水に濡れているときにダメージを受けやすいので、シャンプー中に髪の毛がきしんで指通りが悪くなるようなら、シリコン入りを選んでみてください。ヘアケアアイテムは、美容師さんに選んでもらうのがベストだと思います。ヘアスタイルとも連動していますし、髪の悩みやどんな髪になりたいかを相談すれば、最適なものをアドバイスしてくれるはずですから。

全体が十分に濡れていないと摩擦で髪を傷めてしまうので、シャンプー前の予洗いはしっかり行いましょう。ホコリや皮脂、汗などの汚れは予洗いでほぼ落ちるので、髪の表面だけでなく、地肌にもシャワーをあてることを忘れずに。ヘアサロンの予洗いを思い出すとわかるとおり理想は3分ですが、なかなかできないと思うので1分30秒を目安にしてみてください。また、シャンプーは頭皮で直接泡立てると、泡立てた場所だけ洗浄濃度が高くなってしまうので、手のひらに取り、ぬるま湯で軽くゆるめてから地肌に塗布します。爪を立てず、指のはらを使って、予洗いで落ちきれなかった頭皮の皮脂を落としていきます。すすぎもしっかり行いましょう。以前、モニターさん数十名に髪を洗うところを撮影させてもらったところ、まだ泡が付いているのにトリートメントをつけ始めた人が何人かいました。すすぎ残しはかゆみや炎症の原因になるので、髪の中にしっかり指を入れて、程よい力で頭皮を動かしながらすすいでください。
トリートメントは揉み込みながら
塗布するとよりまとまりやすい髪に
トリートメント、コンディショナー、リンスは、メーカーによって定義が異なるケースもありますが、概ね毛髪をケアする補修成分の量の違いです(ケア成分は特にトリートメントが多い)。スカルプケア系以外は、頭皮につける必要はありません。髪の中間から毛先にかけて揉み込みながらつけていくのがポイントです。揉み込むことで成分がしっかり髪の内部に浸透していくため、数分放置して浸透させるよりも、30秒を目安に揉み込む方が効果的なのです。

ドライヤーの熱による毛髪への実験も行ってみると、熱によって老化の一因、活性酸素が出ることがわかりました。しかも、高温であればあるほど活性酸素が出やすく、さらに私たちの実験では、一度発生した活性酸素は半日経っても消えませんでした。ドライヤーを使うときは、抗酸化機能のあるアウトバス製品を使いつつ、過乾燥に注意すること。乾かし方も美容師をお手本にするといいでしょう。毛先から乾かすと、過乾燥になるので必ず地肌から。頭皮を動かしながら、地肌をしっかり乾かします。信頼できる美容師さんを見つけて、二人三脚で健康な髪を手に入れて欲しいですね。

----トリートメントは、つけて時間を置くことがポイントだと思っていましたが、成分を髪の内部に浸透させるには、揉み込むことが大事だったんですね。「どんぐりころころの歌が約15秒なので、2回歌うと30秒です(笑)。セミナーなどで実際にやっていただくと、皆さん30秒より早く終わらせがちなので、歌ってみてください」
伊藤 廉

伊藤 廉 博士(理学)、株式会社ミルボン 研究開発部 基礎研究グループ統括マネージャー。2011年ミルボン入社。専門は、たんぱく質科学や毛髪科学。現在はおもに、毛髪や頭皮の新たな測定方法を開発している。

取材・文/山崎潤子
イラスト/はまだなぎさ

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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