新訳からだ辞典「パンツ一丁」

2017年4月26日

文/相川藍(あいかわ・あい)
イラスト/白浜美千代

HEART

今月のコトバ「タイツ足」

今月のコトバ「タイツ足」
タイツのセクシー度は?
今回は「生足」の反対語としての「タイツ足」について考えてみたい。そもそも、タイツって下着なのだろうか?

タイツの語源は「タイト(体にぴったり合った)」である。大辞泉でタイツを引くと「伸縮性のある布地を用いて、腰から下をぴったりとおおうように作られた衣服。バレエなどのスポーツ着として、また、防寒用に使用」とある。タイツとは衣服であり、スポーツ用と防寒用があるということだ。

見られることを前提としたスポーツタイツは、確かに下着とはいいにくいだろう。そう考えると、防寒タイツのほうの位置づけは微妙。ショーツに該当する腰の部分は、見られることをほぼ前提としていないからだ。スカートなどで隠される部分は、下着と考えるべきかもしれない。

とはいえ防寒タイツは、伝線しないよう注意深く着用しなければならない繊細なパンティストッキングと比べると、セクシー度は薄れ、アウター感が強い。多少ガサツにはいたってオッケーだ。スポーツタイツと同様、どちらかといえば女性らしさを消し、アクティブに活動範囲を広げるアイテムといっていい。
スポーツタイツで思い切り蹴る
CW-Xのスポーツタイツを着用すると、それだけで運動能力が向上したような気分になる。たまにしか運動しない私にとっては、スポーティなウェアを着ること自体がイベントなのだ。最近では、キックボクシングの体験レッスンの時に着用した。かねてから一度やってみたいと思っていたキックだが、近所に専門のジムがオープンし、ようやく夢が叶ったのである。

初めてやるスポーツは、ウェアを間違えると恥ずかしい。キックの選手は、裾がゆるっとしたムエタイ風のハーフパンツをはいていることが多いけれど、「菜々緒もローラも道端アンジェリカも、たしか足首までのスポーツタイツ姿でキックボクシングをやっていたはず......」と思い出し、美女たちの先例に習うことにした。ハーフパンツをはくのは、試合ができるレベルになってからでいい(なるわけないし)。

当日は、バンテージとパンチンググローブを装着し、ジャブとストレートとミドルキックを覚え、トレーナーへのミット打ちやサンドバッグ打ちも経験できて大満足。初めてでもそれなりに大胆に動けたのは、スポーツタイツの機能と安心感のおかげだ。ハーフパンツだと生足で蹴ることになるから痛そうだし、大きく足を上げるのも躊躇してしまいそうではないか。
夏色のタイツをはこう
大胆に動けるメリットは、防寒タイツにもあると思う。生足やパンティストッキング足に比べれば、やんちゃな動きへの抵抗感が少ないから、痴漢を蹴り上げることくらいは簡単にできてしまうかもしれない。タイツ足には、パンチンググローブと同じくらいの心強さがある。

しかし、夏がくれば、防寒タイツのプロテクト効果に頼れなくなる。『ブラパン』(ワコール)の調査によると、下着の衣替えをする人は57%だそうだが、タイツを下着と考えれば、もう少し多くなるだろう。気温の上昇とともにタイツは薄くなり、ストッキングや生足の出番が増えることは確実である。

下着の衣替えをすると回答した人の中には、季節に適した素材を選ぶという人のほか、色を変えて季節感を楽しんでいる人たちもいた。そうか、涼しげな色のタイツなら、夏もアリかもしれないなと思う。たまにしか使わないスポーツタイツも、夏用の派手な柄がほしくなってきた。体験レッスンで満足したキックボクシングだけど、タイツのせいで、本格的に通ってしまうかも!

相川藍(あいかわ・あい) 言葉家(コトバカ)。ランジェリー、映画愛好家。最近いいなと思ったのは、映画「暗くなるまでこの恋を」で妻(カトリーヌ・ドヌーブ)の裏切りに気づいた夫(ジャン=ポール・ベルモンド)が、彼女の下着を次々と暖炉で燃やすシーン。

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