新訳からだ辞典「パンツ一丁」

2016年6月29日

文/相川藍(あいかわ・あい)
イラスト/白浜美千代

HEART

今月のコトバ「ヨーガ」

今月のコトバ「ヨーガ」
用賀でヨーガする?
以前、このコラムで「体幹」を取り上げたとき、大好きなサッカー選手、長友佑都の体幹トレーニング本を紹介した。その長友さんは今、誰よりも早く練習に来て、ヨーガをする日々だという。長友さんといえば、女優の平愛梨さんとの真剣交際を宣言したばかり。「僕にとって本当に大切な人で、僕のアモーレ(愛する人)ですね」という発言に軽くショックを受けた私だが、そっちはひとまず忘れ、今回はヨーガについて冷静に書こうと思う。

「愛する人」よりも「アモーレ」のほうが情熱的に感じられるように、「ヨガ」よりも「ヨーガ」のほうが本格的に感じられる。ヨーガは、古代インドで用いられたサンスクリット語。明鏡国語辞典には「独自の座法・呼吸法などを行って心身の統一をはかり、瞑想の境地に入って解脱を得ることをめざす。現在では心身の健康法としても行われる」と書いてある。

東急田園都市線に用賀という駅があるが、 鎌倉時代に真言密教のヨーガ道場があったことからこの地名になったともいわれているらしい。この土地には「用賀に用がある」というしょーもないダジャレが根付いているが、もともとは「用賀でヨーガをする」だったのかと思うと、ほんの少し、心が洗われる。
ヨーガ、ヨギー、ヨガナンダ
船橋のゆるキャラをふなっしーと呼ぶように、ヨーガをする人はヨギーと呼ばれる。ヨガラーという可愛い言い方もあるが、世界的にはヨギーが正解だ。ごく最近『永遠のヨギー〜ヨガをめぐる奇跡の旅』という映画を見て、西洋のヨーガの父・ヨガナンダのことを知った。スティーブ・ジョブズのiPadに唯一ダウンロードされていたのがヨガナンダの本だったという。

映画で印象に残ったのはヨガナンダの外見だ。ヨーガの父だから男性であることは明らかだが、長い髪と均質な肌はモナ・リザのよう。目ヂカラがあり、安定感のある微笑みを絶やさないのである。1952年に亡くなった後、遺体が腐敗しなかったという伝説も、何となくわかるような気がした。

ヨガナンダは「脊髄と脳は神の祭壇」と言う。脊髄に知的なエネルギーが流れることで肉体と脳が浄化され、体にまんべんなくエネルギーが行き渡れば病気はなくなるそう。「背骨を真っ直ぐに立てて座り、肩甲骨を寄せて、あごは床と平行に。思考の中心になる眉間に集中しなさい」。ヨガナンダの指示を思い出しながらボディブックの「1分楽トレ」をやれば、あなたも今日からヨギーだ。
世界一を目指すインド
世界で3億人が愛好するヨーガ。2014年、国連は「国際ヨーガの日」を制定した。インドのモディ首相が国連総会で提案し、日本を含む175か国が共同提案国となったのだ。昨年は首都ニューデリーで、3万5000人以上が参加するヨーガのイベントが開かれ、首相もマットを敷いてポーズを披露した。その日の参加人数と参加国籍数の2つが、ヨーガイベントのギネス世界記録として認定されたというから、インドの文化発信力はすごい。

インドは、世界一を目指すお国柄なのかもしれない。1人で20以上のギネス記録を打ち立てた73才のインド人男性もいて、「全身に366の国旗の入れ墨を彫った」「ニューデリーからサンフランシスコまでピザを配達した」「トマトケチャップのボトルを4分で飲み干した」「口の中に500本のストローと50本の火のついたキャンドルを入れた」などの記録を保持している。

女性も負けていない。今年4月、72才のインド人女性が元気な男の子を出産したというではないか。世界一の大家族や世界一の美女もインドにいるらしい。近い将来、インドの人口は世界一になり、世界最大の経済大国になると予測されてもいる。はたして、これらはヨーガの効果なのだろうか?

相川藍(あいかわ・あい) 言葉家(コトバカ)。ランジェリー、映画愛好家。最近いいなと思ったのは、映画「暗くなるまでこの恋を」で妻(カトリーヌ・ドヌーブ)の裏切りに気づいた夫(ジャン=ポール・ベルモンド)が、彼女の下着を次々と暖炉で燃やすシーン。

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