生きるためのボディ&ソウル。鍛えれば、人生きっといい感じ

湯山玲子の「人間はカラダだ!」

2016年1月 6日

文/湯山玲子
イラスト/腹肉ツヤ子

HEART

【特集/食とエイジング】

年齢を重ねることは、冒険家になることだ

年齢を重ねるとは、冒険家になることだ
もしも、女子中学生に戻ったら!?
今のこの頭と精神をもったまま身体だけ若返って、たとえば中学一年生に戻ったとしたら!?
世の中には、「If,もしも...」の想像ネタはたくさんあるが、私自身もっとも切望するのがコレなのだ。この「もしも」が叶ったら、あのころに泣き寝入りした数々の理不尽にも堂々と立ち向かえるし、日々学びつつ、結果を出さなければならない今の仕事上の集中力に比べれば、受験勉強なんぞはノウハウが開示され尽くしたラクな競争にすぎない。
モテにしたって、現在のこの豊かな経験則にのっとって恋愛を仕掛けてみるならば、学校中のイケメンとつきあえもするだろう。そう、人間というものは皮肉なバランスで成り立っていて「若くて美しいときにはバカ」「年を取ったときは利口になっているけど体力と美しさが失われている」という不完全を抱えて生きなければならないのだ。
今こそ、やりたいことは迷わない
順調に人生経験を積んで大人として成熟してくると、若いときほど疲れを感じなくなってくる、というのは実は本当だ。「疲れた」が口癖で、パーティーや飲み会の途中でそそくさと帰ってしまう若い連中を「近頃の若者はなっとらん」と怒るのは間違いで、彼らは「初めての体験」に感受性がクタクタになっていると考えた方がいい。たとえば大人の私なんぞは、最近では連れて行かれた店がよっぽど美味しい店でないとまったく記憶に残らないのだが、若い人は違う。彼らにとってはその店が初めてのカウンター割烹だったりして、お手洗いに置いてあるおしぼりに深く感動してずっと覚えていたりする...という認識の開きがあるのです。要するに、敏感と鈍感。まあ、年寄りの鈍感は、敏感の枝葉を経験というハサミで剪定しまくった結果なのだけれど。
世の中と自分がよくわかるようになるということは、恐怖が減るということ。ならば歳を重ねた方がずっと冒険家になる、ということだ。四十路を越えたあたりから私自身はそのステージに入ったようで、いろいろ行動しまくっているが、当然のことながらそれを支える体力というものが激減している。やりたいことがある、しかし体力がついて行かなそう。そうなったときに止めるのではなく、やる方を選ぶのが今の行動指針。現在でもオールナイトの夜遊びは続けているが、翌日はたっぷり寝て行きつけの鍼治療に通って身体を整える、という対処法なのだ。
「疲れたときは生肉」これが私の処方箋
それはもちろん食べ物にも存在する。私個人の実感では、疲れたときの特効薬は焼肉。それも生に近いレアなものほどいい。疲労にはビタミンB1が効くとされているが、ニンニクとの相乗効果もあって、ダイレクトにとることがこんなにも即効性があるのかと、いつも思い知らされる。お次は、糖分が多いとか、身体を冷やすものが多いなど、健康本ではちょっと旗色が悪く、私自身もあまり積極的にはとっていなかったフルーツ。しかし海外取材時のホテルの朝食にフルーツがたくさん出て、それを食べたあとの体調が異様によかったことから、その威力を実感している。
エイジングにおいて自分のやりたいことのパフォーマンスを続けるには、オリジナルのメンテナンスが必要だということ。これは本当に個人差があるので実際にいろんな方法を試してみて、自分なりの処方箋をもっておくほかはない

ゆやま・れいこ 著述家、ディレクター。自ら寿司を握るユニット「美人寿司」、クラシックを爆音で聴く「爆音クラシック」を主宰するなど、カルチャー界を牽引。著書に『四十路越え!』(ワニブックス)、上野千鶴子氏との共著に『快楽上等! 3.11以降を生きる』(幻冬舎)がある。

構成/本庄真穂

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