知ればスリムに差が出る! 日常でできるプチ・ルール

スリムの法則「食に美あり!」

2015年8月26日

文/おくだじゅんこ(管理栄養士)
イラスト/いしわたりきわこ

FOOD

「1人前」を守って「トランス脂肪酸」とつきあう

「1人前」を守って「トランス脂肪酸」とつきあう 2015年6月に、「アメリカでトランス脂肪酸の使用を規制する」というニュースが日本を駆け巡りました。みなさんの記憶にも新しいことでしょう。これを聞いてどう思われましたか? 日本ではあまり聞き慣れない、全く規制されていないこの脂肪酸、私たちはとっても大丈夫なの? って心配になられた方も多いはず。トランス脂肪酸とは、いったいどんなものなのでしょう?

トランス脂肪酸は、多く摂取すると「悪玉コレステロールを増加させ、善玉コレステロールを低下させる」といわれています。そのため、冠動脈疾患、いわゆる心筋梗塞や狭心症を発症させるリスクが高いといわれているのです。

トランス脂肪酸は、天然に食品中に含まれるものと、油脂を製造する際に、水素を添加してできるものとのふたつがあります。問題なのは、水素を添加して製造される「部分水素添加油脂」。アメリカが規制を始めたのは、こちらの添加油脂のことです。その代表格が、マーガリンやショートニングなので、それらを原料として作ったパンやケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などです。

こんな話を聞くと、「まったくこれらを食べないほうがいいのかな?」と思ってしまいますね。しかし、WHO(世界保健機関)の目標値は「総エネルギー摂取量の1%未満」であり、日本人の平均摂取量は少なく、総エネルギーの0.31%。なので、日本では今のところ規制がありません。しかし、食品の中にはひとつ食べるとトランス脂肪酸1gを摂取してしまうようなものもあり、2個、3個と過剰摂取してしまう人は注意が必要なのだそうです。
(日本人の平均エネルギー摂取量1900kcalで換算すると、トランス脂肪酸は1日2g以下が望ましい)

つまり、なんでも、「食べすぎる」ということがいけないわけですね! 1人前と言われたらそれ以上は食べない、「小包装のものは1個だけに」というふうに自分で制限していくことが大事です。また、トランス脂肪酸だけを制限するという考え方ではなく、脂肪全体を減らしていくことが、日本人の重要課題です。

毎年行われている国民健康栄養調査では、日本人のエネルギー摂取量は昔に比べて少し減っているのに対し、脂質の割合が増加しています。それに伴って、生活習慣病の人の割合も増加。「大人になって好きなものを好きなだけ、心ゆくまで食べてみたい」という夢は誰しももったはず。しかし、その願望が叶ったとしても、健康が損なわれたのでは何の意味もありません。大人買いならぬ「大人食い!」は自分でストップをかけていきましょう。

トランス脂肪酸含有量は、農林水産省や、パン・乳製品を扱う会社がHPに掲載したりしています。
自分が食べているパンなどのトランス脂肪酸が気になったら、チェックしてみてください。

※農林水産省のHPはこちら

文/おくだじゅんこ(管理栄養士) 広島生まれ。国立病院勤務の後、8年間にわたり株式会社ワコールに勤務。陸上選手から社員まで幅広く健康管理に携わる。2012年に再び地元広島へ戻り診療所の栄養士に。
自身が根っから食いしん坊☆自分自身の栄養管理に日々奮闘中!

イラスト/いしわたりきわこ 東京生まれ。テキスタイルデザイナーを経て、コピーライター、ライター、イラストレーターに。渾身の著書「駅弁の旅」、「ぜいたくはひとりごはん」共著に「東京ナチュラルスイーツ」、「おいしいごはんの店~自然派レストラン全国ガイド」などがある。

※この記事の内容について、株式会社ワコールは監修を行っておりません。
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