生きるためのボディ&ソウル。鍛えれば、人生きっといい感じ

湯山玲子の「人間はカラダだ!」

2014年10月 8日

文/湯山玲子
イラスト/腹肉ツヤ子

HEARTBEAUTY

【特集/ヒップの秘密】

ビッグヒップがモテる時代がやってきた!

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遊び人は、おっぱいよりもお尻がお好き!?
「お尻がとんがっているから、娘さんはきっと将来太りますよ」と、近所の洋服屋のオヤジから「眠り姫」の魔女みたいな予言を下されたのは、細くてガリガリだった小学校のとき。まさにその予言は大当たりしたのだが、どうやらお尻には、その人の体型を決定する何かがあるらしい。確かに日本では「柳腰」という言葉があるだけに、痩せている人のお尻はたいてい骨盤が小さく、男性みたいに肉薄である。それに対して、太っている人は骨盤が大きく、従ってお尻も大きい。どちらもナイスバディの観点からは、帯に短したすきに長し。しかし、これが欧米人になると、お尻は大きいのに脚もウエストもほっそり、というスタイルが実在するわけだから、まったくうらやましい限りだ。

バストとヒップは女らしい体型の象徴のような部位だが、私が知る限り、女性からモテて、経験豊かな艶福家(えんぷくか)は、そろいもそろっておっぱいよりもお尻好きである。「巨乳だ何だと騒ぐのは、オレから言ったらコドモだね」と言い切る50代の自称イタリア系日本人(要するに女好き)は、お尻こそ女性らしさの源で、今年はタイトスカートが大流行していることが、本当にうれしいのだそう。確かに膝下丈のタイトスカートは、ウエストから洋ナシのごとくに実ったお尻のラインを綺麗にパッケージし、それがもう一度、膝のくびれからふくらはぎ、そして足首と曲線を繰り返すわけで、そこにハイヒールが加わろうモノならば、彫刻のような造形美を醸し出し、女性でもうっとりしてしまう。
「ぽちゃまに旋風」が吹き荒れています!
そういえば、男性御用達のグラビアアイドルやAV女優に、近ごろ、異変が起こっているのをご存じか? それは何かと言えば、ぽっちゃり系の大ブレイク。なかでも土偶のように下半身が充実した、お尻の大きな女性に男たちの熱い視線が注がれているのである。安産型と言われるように、大きいお尻は出産や生命力、豊饒(ほうじょう)のシンボルだ。男尊女卑で男が威張り、女が格下に見られていた社会では、こういった安産型はバカにされ、軽んじられてきたが、さすがに今はそういう時代ではない。というよりも、みんなインターネットやスマホに振り回され、ちょっと油断するとすぐ鬱状態になってしまうようなエネルギー低下の時代には、こういった安産型のお尻が「近くに置いて、身も心もゆだねたい」守り本尊のようになっている可能性が充分にある。
モテたいならば、ヒップラインを披露すべし
そういえば、男性マンガ家が描く女性ヒロインたちは、けっこう大尻グラマーさんが多いことにも気がつく。『巨人の星』の飛雄馬の姉の明子、『スラムダンク』の女子マネージャー彩子も、太ももしっかりの大尻系、そしてなんと言っても、手塚治虫描くところの女性キャラは、そろいもそろって桃尻娘のような大尻さんなのだ。

男性がグッとくる女性の体型と、女性がそうなりたいと思う理想の体型は、体重からして、大きなギャップがある。女性の理想体型は、男性から見たら「痩せすぎ」であり、男性が感じる女性の理想は女性から見たら「太りすぎ」であることが多い。お尻に関しても全く同じで、ピチピチのラインがくっきり出るジーンズなどは、ちょっとお腹が出ているような大尻さんは、そういうパンツは絶対に履かない。履いたとしてもチュニックなんかでお尻を隠すことが多いのだけど、そういう場合は堂々と出したほうが、モテにつながる可能性が高いということは確実なのだ。要するにやったもん勝ち、ということです。

ゆやま・れいこ 著述家、ディレクター。自ら寿司を握るユニット「美人寿司」、クラシックを爆音で聴く「爆音クラシック」を主宰するなど、カルチャー界を牽引。著書に『四十路越え!』(ワニブックス)、上野千鶴子氏との共著に『快楽上等! 3.11以降を生きる』(幻冬舎)がある。

構成/本庄真穂

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