熱中症予防に。野菜や料理からもたっぷり水分補給を

文/堀 知佐子(レストラン『Le Rire』オーナー兼シェフ)
イラスト/いしわたりきわこ
熱中症予防に。野菜や料理からもたっぷり水分補給を

今年はいつもの夏と違って、暑くてもマスクが外せず、熱中症への懸念が高まっています。こまめな水分摂取が大事だといわれる熱中症予防ですが、頻繁にマスクを外すことも気が引けます。せめて、マスクを外す食事では十分な水分摂取を心がけましょう。

水やお茶などでの水分補給はもちろんですが、お料理からも水分確保はできます。夏は特に水分をたっぷり含んだ野菜が多く、トマト・ナス・胡瓜などが代表格。水分が多くからだを冷やしてくれる役目もあります(冬にトマトを食べて寒くなったことのある方も少なくないでしょう)。

また、トマトはファイトケミカルのリコピンを含み、強い抗酸化作用があります。真夏の強い紫外線を浴びてもみずみずしいのは、この抗酸化作用の働きともいわれています。なすの紫色の皮にはナスニンというポリフェノールを含みます。なすはほとんどが水分なので皮をむかずに食べましょう。世界一栄養素の少ない野菜としてギネスに登録されたきゅうりも、実は少量ですがシトルリンという疲労回復を期待できる成分があります。

水分たっぷりのこれらの野菜を使ってつくり置きのできるメニューを紹介します。トマトはヘタを取り、ひと口大の乱切りに、きゅうりとなすも同じ大きさに切ります。玉ねぎはみじん切りに。耐熱容器になすを入れてオリーブオイルを少量まぶしてラップをし、レンジにかけます。なすに火が通ったら保存容器に移し、トマト・きゅうり・玉ねぎのみじん切りと大葉の千切りを一緒に入れます。そこにオリーブオイルとレモン汁とゴマを合わせて、きっちりとふたをして冷蔵庫で冷やしておきます。トマトのリコピンはオイルと合わせると吸収率が高まります。多めにつくり、朝でも夜でも少し食べるだけで、からだのほてりが取れます。塩分を使わないのでむくみにもつながりません。旬の夏野菜は価格も手ごろで健康効果も期待が大。マスクが欠かせない今年の夏は、食べ物でも熱中症予防を心がけましょう。

  • 堀知佐子
  • 堀知佐子(ほり・ちさこ) 管理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スペシャリスト。レストラン「Le Rire(ル・リール)」シェフ。京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部責任者を経て、2010年株式会社「菊の井」常務就任。2008年アンチエイジングをコンセプトとしたレストランを開業。料理教室の開催、地方自治体アドバイザー、講演など、食と健康をテーマに幅広く活動。著書に『みそと野菜でアンチエイジング』『100歳まで錆びない栄養レシピ』など多数。
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