- フード
- 2020.01.22
免疫力アップの食事と生活習慣

冬にインフルエンザが流行するのは、ウイルスが低温・乾燥の環境において、活性化するためと考えられています。さらに、インフルエンザにかかわらず冬に体調をくずしやすいのは、免疫力に関わるビタミンDの低下にもよります。私たち人間は、日光に当たることと口から摂取した食べ物の2通りでビタミンDを補充していますが、どちらかというと太陽から得るビタミンDのほうが多いのです。ビタミンDは、太陽が直接皮膚に当たることにより腎臓でつくられます。ガラス越しではなく、直接当たるのがポイント。紫外線対策をしすぎるとビタミンD不足になってしまいます。
食事からビタミンDをとる場合は、魚介類や卵の黄身、きのこ、きくらげがおすすめ。また、サケやサバ、マグロなど、脂ののった魚や肝、牛のレバーやチーズ・卵黄などにも含まれます。キノコなどにも含まれますが、動物性のもののほうが効率よく体内で活用されます。
寒い冬にサケやキノコのたっぷり入った鍋などを食べるのは、理にかなっていますね。おろしたしょうがをたっぷり入れれば、血行がよくなり、からだが温まるのでさらに免疫力も上がります。またチーズや卵黄などはコンビニでも手に入るので、意識して食事にプラスして。寒いからといって、家に閉じこもらないで太陽の光を浴び、ビタミンDを補充して免疫力を高めましょう。

堀知佐子(ほり・ちさこ) 管理栄養士・食生活アドバイザー・アンチエイジング料理スペシャリスト。レストラン「Le Rire(ル・リール)」シェフ。京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部責任者を経て、2010年株式会社「菊の井」常務就任。08年アンチエイジングをコンセプトとしたレストランを開業。料理教室の開催、地方自治体アドバイザー、講演など、食と健康をテーマに幅広く活動。著書に『みそと野菜でアンチエイジング』『100歳まで錆びない栄養レシピ』など多数。