
フランス北西部のブルターニュ地方は英仏海峡と大西洋に突き出ているため漁業が盛んで、魚の缶詰加工もよく行われている地域。また農業や酪農も盛んで、ブルターニュ産のバターや乳製品は良質で有名です。それだけに、本来シャルキュトリーとして肉類を脂とともに煮て作るフランス料理のリエットも、ブルターニュではコンフィしたオマール海老や鯖などの魚介類をバターと共に混ぜ合わせて、辛口の白ワインなどに合う口どけの良いおつまみにしています。
今回はこの鯖のリエットを日本の鯖の缶詰を使って作ります。本場ブルターニュ風にバターで作るので、家で、しかも鯖缶で作ったとは思えないほど風味も口どけも上質なリエットに仕上がりますよ。
白ワインにも、ウィスキーやハイボールにも合うので、お酒のお供にぜひお試しください。
●材料(1食分)
鯖の水煮缶 1缶(200g程度のもの)
バター(なければマヨネーズ大さじ3に変更OK) 50g
レモン汁(なければ酢で代用OK) 1/2個分(大さじ1)
マスタード 小さじ1
玉ねぎのみじん切り 1/4個分
塩 少々
こしょう 少々
●作り方

1、玉ねぎをみじん切りにする。鯖の水煮缶は鯖だけ取り出し、皮を包丁などでこそげとり、ボウルに入れてフォークでつぶす。
2、バターは耐熱容器に入れ、電子レンジに入れて600Wで20秒加熱して柔らかくする。

3、1が入ったボウルに2のバターとその他の材料をすべて入れて、混ぜ合わせる。
※冷蔵庫で3~4日は日持ちする。小分けにしてラップで包み、ジッパー付き袋に入れて冷凍しておけば1~2ヵ月保存可能。解凍する際は冷蔵庫で自然解凍すること。
からだにやさしい豆知識

今回は基本のレシピですが、お好みで刻んだディルやセロリの葉、オリーブの実、ケイパーなどを加えてもさらにおいしくなります。
このリエット、バゲットやクラッカーだけでなく、野菜につけてもおいしいので、トマト、レタス、キュウリなどお好きな野菜とともに召し上がってください。野菜と共にサンドイッチにしてもおいしいですし、パンは省いてリエットと野菜だけでいただけば、低糖質おつまみにもなります。
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- りんひろこ 料理研究家、フードコーディネーター。京都で学んだ懐石料理や、アーユルヴェーダや薬膳などの東洋の食養生の考えをもとにした美味しく簡単にできる料理を、TVや雑誌などで提案。著書に『作りおきで毎日おいしい! NYスタイルのジャーサラダレシピ』『ジャースチームレシピ』(世界文化社)がある。
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- kencom(ケンコム) 「楽しみながら、健康に。」をコンセプトに、DeNAと住友商事の合弁会社であるDeSCヘルスケアが、両社のエッセンスを注入して立ち上げたサービスです。利用者の健やかな生活と大切な人の笑顔を守ります。 DeSCヘルスケア:https://www.desc-hc.co.jp/
提供元:ワインとよくあう伝統フレンチ・リエットを鯖缶で!【おつまみレシピ】|kencom(2020.09.09公開)より一部改変