40代後半から50代の女性が人間ドックを受けるならば、年齢特有のからだのゆらぎに特化したものを選んで、自分の現状をしっかりと把握したいもの。そこで更年期真っ只中にいるエディターが、その名も「更年期ドック」を体験取材。どんな流れで、どんな検査を受けるのか。リアルな視点からレポートします。
プランチェックをして、
更年期ドックをセレクト
今回、エディターが更年期ドックを体験したのは、女性専用の人間ドック・健診を行なっている「クレアージュ東京 レディースドッククリニック」。前回#01で、おとなの人間ドックをテーマに答えてくださった浜中先生が総院長を務める「クレアージュ東京 エイジングケアクリニック」のお向かいにあり、女性に必要な検査項目を幅広く扱っているのが特徴。また、連携医療機関やアフターフォローの外来診療検査も用意されているため、安心感があります。
数あるドックのなかでも、今回更年期ドックを受けることにしたのは、自分が何ドックを受ければいいのかがわかる「人間ドックプランチェック)」でシミュレーションしたから。ちなみにこの「更年期ドック」は、いわゆる「人間ドック」とは異なり、年齢に合わせて必要な検査項目をカバーした健診コース。エディターはほかの医療機関で人間ドックをすでに受けていたものの、vol.1でも指摘された「女性特有の疾患の検査」「ライフステージが変わって受けるべき検査」が漏れていることがわかり、今回はそれらがカバーされている「更年期ドック」という健診を受けることに。
皇居を見下ろす場所にて、
1時間ほどの検査
さて当日、予約時間にクリニックを訪れたら、まずカウンターで受付を行います。その際、提出する保険証を忘れないこと。番号札と、更年期問診シートが渡されるので、ひとまず座ってセルフチェックを。問診シートは100点中の40点で、5段階あるなかで、上から4段階目の評価。「食事、運動などに注意を払い、生活様式なども無理をしないようにしましょう」というメッセージが。
すると先ほど渡された札番号で呼ばれ、着替えやスリッパ、更衣室の鍵などの一式が渡されるので、まずは着替えを。
更衣室は木目の落ち着いた空間で、モダンかつ清潔感があるのがうれしい。さっと着替えを済ませます。
そしてメインの検査エリアへと移動します。すると広がっているのは、日比谷のビル群の合間から皇居のお堀が望める開放的な空間。検査の緊張感が少しずつ溶けていきます。
さて、まず最初は、身長・体重・体組成などを測る計測検査をし、さらに血圧を測定します。次は血液検査のために採血室へ。
更年期ドックゆえ、のちほどの結果報告書にて、一般的な数値に加えて女性ホルモンや甲状腺ホルモンの値も割り出されます。
その次は婦人科の検査で、まず検診医の方との問診から。更年期ドックでは「経膣超音波(エコー)」と「子宮頸部細胞診」の検査があり、それぞれどんな検査なのかの説明を受けます。
問診のあと、診察台に上り、「経膣超音波(エコー)」と「子宮頸部細胞診」の検査を。
さらに骨密度の検査へと進みます。
測定方法は、正確に骨密度を測定できるといわれている「DXA(デキサ)法」を採用。まず機械に腰をかけて、膝を立てて座ったら、脚を伸ばしてラクな姿勢に。検査技師の方が台を下ろして、検査スタート。数分で終わります。
最後に、内科診察を受けて終了。受付から60分ほどで検査自体は終了しました。
ドックを終えたら
スイーツとお茶が待っている
さて、フロア中央にあるカウンターですべて終えた旨を伝えます。
すると「お疲れさまでした」という言葉とともに、スイーツと飲み物(水かお茶を選択)が渡されます。まるで検査を無事終えたことへのご褒美のよう。
ちなみに更衣室を出た先には、こんなパウダーエリアも。
完全予約制なことに加えて、移動はワンフロア内に限られているので流れがスムーズ。さらに洗練されたインテリアで統一されているので、健診とはいえリラックスできるのがうれしい。
あとは、郵送で送られてくる検査結果を待つのみ。果たして、その驚きの結果とは? 次回、【特集】おとな世代の「⼈間ドック」#03にてご報告します。
撮影/高木亜麗
デザイン/日比野まり子
【特集】おとな世代の「⼈間ドック」(全3回)
- #01|人間ドックを人生後半のルーティンに
- #02|「更年期ドック」エディター体験レポート
- #03|更年期ドックの結果診断にアドバイス!