2022.07.13

特集 おとな流 夏の紫外線対策#01

宮古島のビーチリゾートへ。「外」から「内」から紫外線をダブルでケア。 美容皮膚科・慶田朋子さん

少しずつ旅が日常に戻りつつある今日このごろ。バカンスの計画を立て始めている人も少なくないのでは? おとな世代が夏旅で気をつけるべきことは…やっぱり日焼け防止! 美容に詳しいプロに「私的夏旅準備と紫外線対策」について、たっぷり教えてもらいます。

夏のバカンスを盛り上げるのは、華やぎ×遮光タイプの旅小物

1、顔全体をしっかり覆ってくれる、つば広女優ハット。2、足元まで日焼けを防ぐ、プリントロングワンピース。3、夏気分を満喫できる、容量たっぷりメルカドバッグ。4、紫外線をシャットアウト! 完全遮光のおしゃれ日傘。5、クールでモードなPVC素材のヒールサンダル

塗るケアに加えて、飲むケア。それが紫外線対策の新常識です

6、顔はもちろんデコルテにも! 品よく輝くキラキラパウダー。7、目からの紫外線吸収を防ぐ、淡色レンズのサングラス。8、ビーチでの塗り直しに便利! スプレータイプのサンケア。9、紫外線+赤外線までブロックする、飲む日焼け止め。10、美肌づくりの底上げをしてくれる、サンケアサプリメント。11、やさしい仕様が安心できる、ノンケミカルの塗る日焼け止め。12、内服薬は、ビタミンC,E、トラネキサム酸、ハイチオール(処方薬)。13、乾燥と炎症から目を守る点眼薬、ヒアレインとフルメトロン(処方薬)

私がこの夏のバカンスデスティネーションに見据えているのが、宮古島や石垣島などのビーチリゾート。素足で砂浜に立ち、打ち寄せる波が引いていくときの足裏の感触がたまらなく好き。からだの疲れやネガティブな思い、それらすべてが解き放たれる気がするのです。
とはいえ、ここは夏の南国。うっとりムードに浸る前に必要なのが…そう、紫外線対策です。私のアプローチは、まず「着る」。水着の上には必ずラッシュガードを着ます。それもジップタイプとパーカータイプを2枚重ね。足先まで守るトレンカタイプもマストですね。さらに「塗る」。日焼け止めは、水着や服を着る前に全身に塗りましょう。着てから塗るよりもムラなく塗布することができますよ。
さらに重要なのが「飲む」。塗る日焼け止めは400ナノメートルまでの紫外線、UVA(A波)、UVB(B波)は防ぐものの、それ以上のブルーライトや近赤外線までは対応できないものが多いのです。近赤外線は肌のたるみや赤ら顔の原因になるので、私はそこまで防ぐ飲む日焼け止めも併用しています。
おとな世代が紫外線対策をする意味。それは「健康な素肌を保つため」。知恵もついて、余裕も出てきた今、老化をただ嘆くだけなんてもったいないですよね。もっと戦略的に“健やかな美肌”を手に入れて、年齢にとらわれずに人生を謳歌できれば。私はそんなふうに考えているのです。

慶田朋子(けいだ ともこ)美容皮膚科医、「銀座ケイスキンクリニック」院長。東京女子医科大学医学部医学科卒業後、皮膚科助手、美容クリニック勤務などを経て、クリニックを開設。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。日本レーザー医学会認定レーザー専門医。医学博士。

オフィシャルサイト:銀座ケイスキンクリニック
Instagram:@tomoko_keida@dr_tomoko_keida

*写真のアイテムはすべて慶田さん私物です。

次回の【特集】おとな流 夏の紫外線対策#02では、医師・友利新さんの紫外線とのつき合い方をお届けします。

構成・文/本庄真穂
撮影/高木亜麗
ヘア/コンイルミ
デザイン/日比野まり子