2022.02.16

山本浩未さんが計測体験/ボディもメイクも自分の「今」を知ることから

ヘア・メイクアップアーティストとして第一線で活躍し続け、幅広い世代から支持を得ている山本浩未さん。今回は、全身を5秒で測れる3D smart&tryとアバターによるカウンセリングを初体験。自分の今を知ることの大切さと、そこから始まる美しさの磨き方について語っていただきました。

アバターによる、
非接触のカウンセリング

体力維持のため、またボディラインの気になる部分を鍛えるためにパーソナルトレーニングを20年続け、からだを整えているという山本さん。「初めての3D計測でどんな数値が出るのか、細部まで採寸するのは怖い気もするけれど、とても楽しみ!」とワコール3D smart&try松屋 銀座店にやって来ました。

店舗に到着すると、アバター販売員によるカウンセリングを受けるため個室へ。「山本様、今日はよろしくお願いします」と画面越しのアバター販売員。あまりのスムーズな会話に驚きますが、それもそのはず。画面の向こうにいるのは機械ではなく、実在するビューティーアドバイザー。お客様とリアルタイムで向き合い、接触せずに質問やアドバイスをすることができるのです。

さて、まずはカウンセリングからスタート。「今、バストに関するどのようなお悩みを抱えていますか?」「現在、どのようなブラジャーを探していますか?」などの質問に答えていきます。

「最近は、ブラと背中の段差や脇のハミ肉が気になる」という山本さん。理想のブラジャーについては「バストのボリュームをあまり目立たせたくないので、スッキリ見えるデザインで着心地の良いものが欲しい。年齢を重ねると特にラクさが重要で、しめつけ感のないものが好きですね」とのこと。ブラジャーに求めるものや現在の悩みは人それぞれ。そこにどうアプローチするのが最適かを、ていねいなカウンセリングや細密な計測によって導き出していきます。

データ化された自分のからだは、
発見の宝庫!

個室内に設置された3Dボディスキャナーの前で。紙製の下着に着替え、セルフ&非接触で測定が行われる。

着替え時間も含め、5分ほどで計測は終了(計測の詳しい様子はこちらのページで)。モニター前に戻り、登録を済ませると、先ほどの計測結果がさっそく手元のタブレットに。画面に映し出されたのは、全身150万点の計測から導き出された3Dボディ画像。

「うわ!すごいリアル!」と思わず驚きの声をあげる山本さん。3Dボディスキャナーで計測するのはバストだけではありません。トップバストやバスト高はもちろん、ヒップやウエスト、肩幅や左右の腕の長さや太ももの太さ、股下の長さまで全身18カ所の採寸データを見ることができるのです。

画面上の自分の姿は、360°どの角度からもチェック可能。後ろ向きにしたり横向きや斜め、上から下からとあらゆる自分の立ち姿を客観的に見ることができます。「待って、私ってこんなに猫背なの?!」、「ヒップが垂れてる~(泣)」など、多くの人が初めて見る自分の全身姿に釘付けになってしまうようです。

3Dボディ画像のサンプル(実際の山本さんのものとは異なります)

画面を見た山本さんからは、「自分ではなかなかチェックできない後ろ姿を見ることができるのは素晴らしいですね。気になっていた肩の丸まりやヒップの立体感など、改めてボディへの課題がたくさん浮かんできました。ここまでデータで出されるともう言い訳無用、凹むどころかやる気が出てきました(笑)」とのこと。

ちなみに、このデータは保管できるので、定期的に計測してデータや体型の変化を知ることもできます。

続いてアバター販売員から、体型の特徴についての結果を解説してもらいます。胴体の断面形状から自分が丸みのある胴体なのか平べったいのかを知ったり、左右のバストの距離から、離れているのか寄っているのかの傾向がわかったり、バストからウエストにかけての角度を測ってウエストのくびれの度合いを見たり、データからは新しい発見が盛りだくさん。

最終的に「体型に合ったもの」で、「悩み」と「要望」に沿ったブラジャー選びのポイント解説が。山本さんへは「ブラのバック部分が幅広で伸縮性の高いフリーカッティング仕様の生地を選ぶと、(背中の)段差ができにくいですよ」「脇側に向かって傾きの強いフォルムで、カップの高さがあまりなく、ソフトカップと呼ばれるやわらかな素材を」など、ブラ選びのアドバイスがありました。

その後はタブレットに表示された、AIおすすめのアイテムから気になったものをチェックし、店内で実際のブラを見てみます。「機能性が高くてデザインも素敵なものってこんなにあるんですね!」と山本さん。

「年齢を重ねるほど、
下着でスタイルアップしやすい」

大人の世代だからこそ、「下着でボディメイクをすることの大切さ」を実感していると山本さん。今回の体験をとおして、その思いがさらに強くなったと言います。

「年齢を重ねると皮膚がやわらかくなってくるでしょう。肌がやわらかいからこそ下着のつくるラインに反発しないでおさまる。ハリが強い若いころよりも、ボディメイクがしやすくなると思うんです。下着でスタイルをよく見せることができるのは大人の肌ならではのメリットですよね。

そのためにもまずは自分の現在地を知ることがすごく大事。私はメイク講座でも『大人世代こそ拡大鏡を使ってメイクしましょう』とお伝えしますが、多くの人が『細部まで見るのは怖い…』と、ひるんでしまいます(笑)。でもそれではダメ。怖くても直視する勇気をもって欲しい。自分を正確に知ることからしか、美しさは磨けませんから。

顔もボディも一緒ですよね。ボディにとって「サイズを測ること」は、メイクの拡大鏡のようなもの(笑)。体型変化を感じながらも見ないようにしている部分も徹底的に数値で明らかにすることで、からだを正確に客観的に捉えられることは大きなメリットだと思いました。

確かに最初に見たときは衝撃ですが(笑)、私はかなりモチベーションが上がりましたよ。忙しい大人こそ、3D smart&tryのような最先端技術を通じて課題を見つけたり、下着の力を借りてその課題をカバーすることで、効率よく理想のボディに近づけるのだと思います」

  • 山本浩未(やまもと・ひろみ) ヘア・メイクアップアーティスト
    資生堂美容学校卒業後、資生堂ビューティークリエーション研究所にてヘア・メイクアップアーティストとして、宣伝・広報・商品開発・教育などに従事。1992年に独立。「今すぐ実践できるメイクテクニック」を発信するメイクアップの第一人者として、雑誌や広告など幅広い分野で活躍。
取材・文/大庭典子
撮影/高木亜麗
デザイン/日比野まり子