補修室の七つ道具①

今日の補修室/Today’s Restoration Room 第16回

文/内山英子(京都服飾文化研究財団)
写真/成田舞(Neki. inc.)
作図/Neki. inc.

KCI収蔵品の補修、保存を行う「補修室」より日々の奮闘を綴ります。

女性用のスカートは、18世紀には横に張り出したり、19世紀の後半には後ろが膨らんだりと、時代によっていろいろなシルエットをしています。KCIでは、それぞれの衣装が持つシルエットが最も美しくなるよう、チュールやペティコート、フープ、パニエなど、様々なものを組み合わせて着せ付けています。古い衣装はひとつひとつオーダーメイドで作られているため、S、M、Lといった現代のようなサイズ分けができないほど多種多様です。着せ付ける衣装の年代に合わせて一番適したマネキンを用いますが、それでも毎回細かな調整が必要になります。

七つ道具その1 パッド

今回取り上げるのは、そうした時に活躍する腰パッドです。腰パッドは腰回りのボリューム調節に用いるアイテムで、大パッド、小パッド、ミニパッドの3種類があります。重ねたり、丸めたり、ぐるっと腰回りに一周させたり、大小組み合わせたりと使い方も様々で、いろいろな衣装の下で活躍しています。

ウェディング・ドレス
ウェディング・ドレス
1882年頃 イギリス製
京都服飾文化研究財団所蔵 広川泰士撮影
© The Kyoto Costume Institute
(KCI広報誌『服をめぐる』第16号 2020年11月発行より)
  • 京都服飾文化研究財団(KCI)
  • 京都服飾文化研究財団(KCI) 京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institure, 略称KCI)は、西欧の服飾やそれにかかわる文献や資料を体系的に収集・保存し、研究・公開する機関です。現在18世紀から現在までの服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点収蔵。それらを多角的に調査・研究し、その結果を国内外の展覧会や、研究史の発行を通じて公開しています。 https://www.kci.or.jp/

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