後世にのこす

今日の補修室/Today’s Restoration Room 第1回

文/福嶋英城(京都服飾文化研究財団)

KCI収蔵品の補修、保存を行う「補修室」より日々の奮闘を綴ります。 第1回「後世にのこす」 生地が弱り、あちこちに裂けが見られる20世紀初頭のデイ・ドレス。トレーン(引き裾)の部分が擦り切れた18世紀のローブ・ア・ラ・フランセーズ(宮廷服)。縫いとめていた糸が切れかかり、シークインが今にも落ちそうな19世紀末のイヴニング・ドレス。

KCIの収蔵品の中には、このままではどんどん劣化が進み、何らかの手を加えないと後世に伝えることが難しい、さまざまな問題を抱えたものが存在します。

その問題に日々向き合っているのがKCIの「補修室」と呼ばれる部門です。これ以上の劣化が進まないよう傷んだ部分に補強を施したり、取れかかった部分を元の位置に戻したり、また、収蔵品に負担がかからない収納方法を考えたり、6名の補修スタッフが収蔵品を後世に残すべく方策を立てています。

補修すること。保存すること。後世に残すこと。

西洋の衣装を収集・保存・研究するKCIにとって、これらは頭を悩ませる事でもあり、同時に衣装と対話をするきっかけとなる事でもあります。衣装の状態をよく観察して、それに見合った補修方法を吟味し、保存方法を選択する。KCIの補修室では、今日も収蔵品の声に耳を傾けています。
© The Kyoto Costume Institute
(KCI広報誌『服をめぐる』第1号 2015年7月発行より)
京都服飾文化研究財団(KCI)

京都服飾文化研究財団(KCI) 京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institure, 略称KCI)は、西欧の服飾やそれにかかわる文献や資料を体系的に収集・保存し、研究・公開する機関です。現在18世紀から現在までの服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点収蔵。それらを多角的に調査・研究し、その結果を国内外の展覧会や、研究史の発行を通じて公開しています。
https://www.kci.or.jp/

あわせて読みたい

本当は疲れている?! 正月のからだメンテナンス
本当は疲れている?! 正月のからだメンテナンス
  • ビューティ&ヘルス

2018.12.19

1分で全身を巡りからだをコントロール
1分で全身を巡りからだをコントロール
  • ビューティ&ヘルス

2019.01.16

健康は自分への最大のご褒美
健康は自分への最大のご褒美
  • ビューティ&ヘルス
  • フード

2018.12.26

肛筋エクササイズ/腸活エクササイズ
肛筋エクササイズ/腸活エクササイズ
  • フィットネス

2019.01.09

新着コンテンツ

記事タイトルが入ります NEW
最初の記事タイトルが入ります記事タイトルが入ります記事タイトルが入ります
  • ビューティ&ヘルス
  • フィットネス
  • 提携メディア

2019.12.20