快適なサポート感と気分が上がるデザインに注目! 気軽な補整ショーツ「Pパンツ」

語り/宇野晃平(MD)、山村奈央(MD)

1992年の誕生以来、時代に合わせて仕様を変え進化してきた「Pパンツ」。2021年6月に登場した新作は、マッチミーブラとセットアップできるデザインがポイント。ほどよいサポート感で、美しいシルエットを叶えてくれるその魅力を探ります。

快適なサポート感と気分が上がるデザインに注目! 気軽な補整ショーツ「Pパンツ」

日常的に使いやすい快適なサポート感が魅力

――まずはPパンツの特徴を教えてください。

山村 Pパンツは1992年の登場時はいわゆる一般的なショーツの仕様でした。これまでいろいろと形を変えてきましたが、2020年に久しぶりにロングタイプをつくりました。そして今季は、マッチミーブラとセットアップできるデザインを新たにご用意しました(上の写真)。

宇野 イメージは、「ガードルとショーツの中間」です。ガードルほどしっかりした着用感ではないけれど、ほどよいサポート感があります。おうち時間が長くなっているとはいえ、お買い物などちょっとした外出にちょうど活用できるのではないでしょうか。マッチミーブラとショーツのセットに、さらにPパンツも加えていただいて、ライフスタイルに応じて使い分けていただけるとうれしいですね。

Pパンツのイメージは、「ガードルとショーツの中間」

山村 実際、ガードルユーザーではあっても、少し窮屈さを感じている方、ガードルに「がんばってはく」イメージをもっている方は、多いものです。そんな方にこそ、気軽にはけて、ここちよく過ごせるPパンツをお試しいただきたいと考えています。

宇野 そんな思いもあって、プリント柄をほどこすなどデザインに工夫を加えつつ、前シーズンと同じ価格に設定しました。これも、ガードル未体験の方への入り口になればとの思いからです。

――開発の際に大変だったことはなんですか?

山村 まずは生地探しが大変でした。経編(たてあみ)素材でプリントできる生地を見つけられたからこそ商品化が叶いました。また、デザインをおこす際は、マッチミーブラのデザインとセット感を出せることが大事です。ブラとショーツは別の工場でつくっているので、色味の調整は苦労したところです。画面上で色を決めて発注しても、実際に生地が届くと微妙にカラーが異なることがあるのです。何度か調整を繰り返し、最終的にはブラに合わせたショーツの色味に仕上がりました。

山村奈央

――デザインのイメージについて教えてください。

山村 大きな柄というより細やかな柄がトレンドでもあるので、小さなお花や葉っぱを散りばめています。店頭のお客様からも、これから夏に向けて「気分が上がるデザイン」というお声をいただきました。

小さなお花や葉っぱをちりばめたデザイン。

宇野 すでにこの春に発売した3色と合わせて、全6色のバリエーションからお好みを選んでいただければと思います。

前中心の伸縮性のあるメッシュ生地にどんな生地を貼り合わせるかが難しかった
右の3色は、2021年4月に登場。左が新たに加わった3色。

伸びのいい生地でおなかとヒップをほどよくサポート

――Pパンツの機能性について教えてください。

山村 いちばんの特徴はよく伸びる生地です。日常の動作についていくので快適にはいていただけます。構造ですが、まっすぐに見えていても、からだの曲線に合わせてカーブをかけていたり、ヒップ部にギャザーを入れていたり。縫い目ひとつとってもパタンナーがミリ単位で修正をして、フィット感の良さを追求しています。

ギャザーを入れることで立体感のある構造を実現。
ギャザーを入れることで立体感のある構造を実現。

宇野 従来のガードルと比べて“接ぎ(はぎ)”(布を接ぎ合わせること)が少ないのですが、そのなかで補整力やフィット感を付加することにこだわりました。そして、「がんばらなくてOK」という時代の空気感もある中、からだのしめつけ感が少ないショーツによってその価値観を応援できれば嬉しいです。

宇野晃平

山村 ガードルを試してみたいけれど抵抗を感じていた方も、ぜひおなかとヒップをほどよくサポートしてくれるPパンツをお試しください。

  • 宇野晃平
  • 宇野晃平(うの・こうへい) 第2ブランドグループ ウイングブランド商品営業部 商品営業一課
    ワコール入社後、販売店で量販店セールスを経て、2021年よりウイングブランドのボトム企画MDを担当。
  • 山村奈央
  • 山村奈央(やまむら・なお) 第2ブランドグループ ウイングブランド商品営業部 商品営業一課
    ワコール入社後、2019年よりウイングのボトム計画MDを担当。
取材・文/シキタリエ
撮影/合田慎二