うすくて軽く、肌あたりも環境にも配慮した「綿の贅沢 オーガニック」

語り/福崎真由(デザイナー)、細井真衣(MD)

「生活するからだと会話する」をテーマに生まれ変わったWing(ウイング)から昨年誕生したオーガニックコットン混インナー「綿の贅沢 オーガニック」。この人気シリーズから2021年春夏アイテムが登場しました。環境に配慮した材料、ペットボトルリサイクル糸や、縫製のこだわりなど、注目ポイントを聞きました。

うすくて軽く、肌あたりも環境にも配慮した「綿の贅沢 オーガニック」

ウイングで初となるペットボトルリサイクル糸を採用

――ペットボトルをリサイクルした糸を使われているそうですね?

細井 そうなんです。2020年秋冬の商品ではオーガニックコットンとナイロンを組み合わせましたが、今回はオーガニックコットンとペットボトルリサイクル糸(ポリエステル)を7:3の割合で使用し、「うすくて軽い」をテーマに新しい生地を作りました。ウイングとしても、ペットボトルリサイクル糸を肌着の身生地に使用するのは初めてです。

細井 真衣(ほそい・まい)

――ペットボトルリサイクル糸を採用された理由やその特徴を教えてください。

福崎 春夏用のうすくて軽く吸汗速乾性もある素材を求めるのと同時に、未来のことを考えて環境問題に積極的に取り組もうという思いからセレクトしました。ペットボトルから作られたと聞くと、「品質がよくないのでは?」「安いのでは?」というイメージをもたれる方が多いようですが、実は逆なんです。

細井 通常よりコストはかかるのですが、お求めいただきやすい価格でものづくりをしようと、先に1,800円という価格を目標にしたのでとても大変でしたね。でも、目指していた通りのうすくて軽く吸汗速乾性もある、肌ざわりのやさしい商品ができあがりました。

福崎 こちらがペットボトルから糸になるまでの過程です。

素材は東レの「&+(アンドプラス)」を使用。ペットボトルを加工し、形を変えて(左から右へ)最終的に糸に再生してつくられる。
素材は東レの「&+(アンドプラス)」を使用。ペットボトルを加工し、形を変えて(左から右へ)最終的に糸に再生してつくられる。

細井 国内で分別され回収された、品質のいいペットボトルのみを原料にした東レさんの「&+(アンドプラス)」という素材を採用しました。日本のペットボトルは品質が高く、例えばラベルの糊がきれいにはがせるなど状態がいいんです。粉砕して洗浄し、ペレット(粒子)に加工され、最終的にはシャワーのような機械で細く出したものが糸になります。肌着にできるほどの肌あたりのやさしさがあり、色ムラのないきれいな白なので染色がきれいに仕上がるのもメリットですね。リサイクル素材は品質を心配される方がいらっしゃるかもしれませんが、東レさんの高い技術力で弊社の生地の品質基準を全て満たしています。

――そのリサイクル素材と、オーガニックコットンから作った糸を紡績するということでしょうか?

福崎 いえ、オーガニックコットン糸とペットボトルリサイクル糸を7:3の割合で編んで生地にしています。機能性としては、吸汗速乾、通気性、抗菌防臭性があります。オーガニックコットンも、世界中の数ある種類から希少な綿を使っており、やさしい肌ざわりが特徴です。

オーガニックコットン(左)と、ペットボトルリサイクル糸(右)。
オーガニックコットン(左)と、ペットボトルリサイクル糸(右)。

細井 実は店頭のプラスチックハンガーも回収して溶かし、ほかのプラスチック製品へ再生されているんですよ。みなさんが着用する肌着を通して、知らないうちに環境を守ることにつながればと。ゆくゆくは、サステナブルな商品を選択するメリットをお客様にお伝えできるよう目指したいと思います。

肌ざわりのいい縫製方法で、細部もブラッシュアップ

――今回の商品ラインアップについて教えてください。

細井 ノースリーブ、キャミソール、2分袖のトップスと、3分丈のボトムスをご用意しました。ウイングの中心購買層にはノースリーブが人気ですが、若い方はキャミソールを好まれますね。2分袖は、夏場の半袖の洋服からはみ出しにくいのが便利です。

福崎 真由(ふくざき・まゆ)

福崎 今回、従来の商品との大きな違いは素材ですがデザイン面も変更している点がいくつかあるんですよ。まず、裾は縫い代の幅を多めに取りました。「見た目に肌着っぽく感じないものがいい」というお声が多かったのでそこを意識しました。

従来のもの(下)より新商品(上)は裾の縫い代幅を太めに変更。
従来のもの(下)より新商品(上)は裾の縫い代幅を太めに変更。

福崎 ネックまわりやタンクトップのショルダー部分の縫い目の幅は、よりすっきりした印象を目指して細くしました。

新商品(左)は、ステッチの幅をタイトにすることですっきり。
新商品(左)は、ステッチの幅をタイトにすることですっきり。

福崎 肌あたりのいい肌着を好まれるお客様が多いので、着ごこちをよりよくするためにサイドを縫製しないサイドシームレス仕様でもあります。

――カラー展開はどのようになっているのでしょうか?

細井 鮮度感を出すためにこれまでウイングで扱ってこなかったブルー系のターコイズ(TU)にチャレンジしました。ふだんのピンクとはちょっとニュアンスの異なるピンク(PO)、使いやすい紺(KO)の全3色です。

カラー展開はブルー系のターコイズ(TU)、ふだんのピンクとはちょっとニュアンスの異なるピンク(PO)、使いやすい紺(KO)の全3色
細井 真衣(ほそい・まい)

夏のムレ感を軽減するセットのボトムスも用意

――同じ素材のボトムスについて教えてください。

細井 ボトムスははきやすい3分丈です。同色をご用意しているので、ぜひセットでお求めください。私自身、これまで利用していなかったアイテムなのですが、暑い時期のスカートの下に着用するととても快適だとわかりました。汗をかいても、吸汗速乾の機能性がありべたつきがおさえられるので、ストッキングやスリップ代わりに着用するのもおすすめです。

風通しのいい同素材のボトムスと。
風通しのいい同素材のボトムスと。

福崎 ボトムスは、両面平三本という縫製方法で仕立てています。ふだんは片面平二本という方法で、それには肌側の生地の立ち上がりがあるのですが、両面平三本にすることで肌側もフラットに仕上がります。オーガニックコットンを使った素材ということで、肌あたりのよさを最大限に感じていただきたく取り入れました。

従来の片面平二本(左)と、フラットに縫製する両面平三本(右)。
従来の片面平二本(左)と、フラットに縫製する両面平三本(右)。

福崎 両面平三本の場合、表も裏も縫っていくので縫い目にしわがよりやすいのですが、そこは技術でまかなっています。トップス、ボトムスともに試着をした社員からも、「うすくて軽い」「春夏シーズンによさそうな着ごこち」「サイドシームレスなので生地が体の伸びについてくる」といったコメントがありました。市場の分析にも力を入れ、設計を分析したり縫製の仕様を考え抜いた商品だけにうれしかったですね。

福崎 真由(ふくざき・まゆ)

細井 ぜひ手に取っていただき、この初夏シーズンを快適にお過ごしください。

  • 福崎真由
  • 福崎真由(ふくざき・まゆ) 第2ブランドグループ ウイングブランド商品企画部 商品企画二課
    ウイングにてキャンペーンブラジャーのパターンを担当後、2019年ニット・ランジェリー・ショーツのパターンを担当し、2020年よりニット・ランジェリーのデザインを担当。
  • 細井真衣
  • 細井真衣(ほそい・まい) 第2ブランドグループ ウイングブランド商品営業部 商品営業二課
    ワコール入社後、ウイングのニット・ランジェリー企画MDを担当。
取材・文/シキタリエ
撮影/香西ジュン

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