トップ 服をめぐる / BEAUTY 【KCI Wunderkammer】ドロワーズ

服飾の歴史や文化へ誘う、京都服飾文化研究財団(KCI)広報誌より

服をめぐる

2020年1月 8日

文/筒井直子(京都服飾文化研究財団 キュレーター)
写真/成田舞(Neki. inc.)

BEAUTY

【KCI Wunderkammer】

ドロワーズ

珍品奇品も数多いKCIの収蔵庫 -- そこはまさに「驚異の部屋」。 ドロワーズ 京都服飾文化研究財団所蔵 素材:綿
原産地:ヨーロッパ
製作年:1860年代


19世紀初頭から履かれるようになった女性用下着ドロワーズ。ゆったりした幅のズボン型だから、さぞかしリラックスできたことだろう。と思いきや、この下着、股がぱっくりと開いている。なんと危ないことか、と思うのは現代の考え方である。当時、下半身にフィットするパンツは未だ存在しない。ドロワーズの上にはコルセットが締められ、さらにその上からスカートを膨らませるための下着クリノリンを装着してドレスを着る。さて、その後に用をたすことを考えてみよう。もしドロワーズの股が縫い留められていたら、どれだけドレスや下着類を脱がなければならないか。 1860年代の下着装着の一例。ドロワーズの上にはしっかりとコルセットが締められ、クリノリンが装着されている。 1860年代の下着装着の一例。ドロワーズの上にはしっかりとコルセットが締められ、クリノリンが装着されている。
© The Kyoto Costume Institute, photo by Masayuki Hayashi
© The Kyoto Costume Institute
(KCI広報誌『服をめぐる』第9号 2018年3月発行より)
京都服飾文化研究財団(KCI)

京都服飾文化研究財団(KCI) 京都服飾文化研究財団(The Kyoto Costume Institure, 略称KCI)は、西欧の服飾やそれにかかわる文献や資料を体系的に収集・保存し、研究・公開する機関です。現在18世紀から現在までの服飾資料を約13,000点、文献資料を約20,000点収蔵。それらを多角的に調査・研究し、その結果を国内外の展覧会や、研究史の発行を通じて公開しています。
https://www.kci.or.jp/

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